プレミアムよるドラマ「ふれなばおちん」第2回~恋の衝動 | 日々のダダ漏れ

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プレミアムよるドラマ
「ふれなばおちん」



第2回~「恋の衝動
 
夏(長谷川京子)は、隣に住むことになった龍
(成田凌)
の引っ越しを手伝う。龍は夏の夫・
義行(鶴見辰吾)と
同じ会社で働く一方、小さ
な劇団で役者をしている。夏
は、龍がかつて
テレビドラマの脇役で出ていた事を覚
えてい
て、2人はその話で盛り上がる。あどけない
夏の
表情に心をひかれていく龍。ある日、恋
人と駆け落ちし
た莉絵(戸田菜穂)を見かける
夏。家庭に戻るように夏
は説得するのだが…。

**********

何も考えずに、
ここに立っていられたのは、
この日が最後だった。


**********

龍) あ~あの!
  よかったら、一杯どうですか?
夏) えっ?
龍) 今これ開けちゃって。若林さんの。
  何か飲みたいなと思って開けたんで
  すけど、よく考えたら、「一人で飲み
  切れなくない?」と思ったんすよね。
  ちょうどよかった。
夏) ああ…あっ、でも…。
龍) 置いといても炭酸抜けちゃうし…。
  もったいないから。
夏) 確かに。いい銘柄みたいですしね。
龍) そうっすね。
夏) じゃあ、一杯だけ。
龍) そうしましょう。


**********

(シャンパンを飲む夏)
夏) あの~。
龍) はい。
夏) あれ出しちゃってもいいですか?
  5分でやりますから。
龍) えっ? あっ、すいません。手伝います。
夏) いいですよ。大丈夫ですから。
  飲んでて下さい。

(ダンボールの整理を始める夏)

**********

(DVDの整理をしている夏)
夏) チャップリンだ。
  あ~私もこれ好きですよ。昔見ました。こ
  れなんか吹き替え版と両方見に行ったな。
龍) もしかして、映画館で見てます?
夏) えっ? うわっ、何?
  公開時もしかしてまだ…。
龍) 3歳ぐらいですかね。
夏) うわ~。私もう高校生だった。
  ショック。何それ、すっごいショック。
  あ~年バレますね。もう話すのやめよう。
龍) あっ、拗ねてる。おもしろ。
夏) あれ?

(「花づくしの宿」の台本を見つける夏)
龍) ああ、それ。昔ちょい役で出てて。
  でも唯一のレギュラーだったから
  台本捨てらんなくて。
夏) えっ? 出てたの?
龍) はい。
夏) 青柳? 取り立て屋の青柳?
龍) はい。
夏) 私このドラマ大好きだったんです!
  昼ドラ。真樹夫が生まれたばっかりで、
  ちょっと具合悪くって、外全然出れなく
  って。これだけが楽しみだったんです!
龍) そうだったんですね。
  でもよく覚えてましたね、あんな役。
夏) 覚えてますよ!
  だって青柳いい奴だもん。若いからつい
  情にほだされちゃって。いっつも何もしな
  いで帰ってきちゃうの。私本当、青柳が
  出ると胸がキュンとしちゃって。
龍) えっ?
夏) あの青柳なの?
  やっだ! 大人になっちゃって!
龍) そりゃなりますよ。でもうれしいな。
  もう…もう飲みましょう。
  こんなのいいから。座って下さい。
夏) 青柳…。ああ、すいません。
  あれいくつだったの?
龍) 19かそこらですね。
夏) へえ~そんな時からやってんだ。
  すごいな~。
龍) 結局売れませんでしたけどね。
夏) 私は、絶対この子来るって
  思ってたけどな。
龍) 世間はそうじゃなかったみたいですね。
夏) 何か、何だろう…青柳って、
  絶対寂しい子じゃないですか。
  そういう空気感持ってる子って、
  ほっとけないっていうか、
  う~ん…何だろう。目が離せなくなるの。
  ごめんなさい。プロの人に。恥ずかしい。
龍) いやいや。
夏) でもうれしい。こんな近くで会えて。
  生きてるといい事ありますね。
  よし! うん! 明日からも頑張ろう!
  うわっ、5分とか言ってもうこんな時間。
  すいません、長居しちゃって…。
龍) いや…。
夏) じゃあ。ごちそうさまでした。
龍) いえ。ありがとうございました。
夏) は~い。あっ。
龍) えっ?
夏) これ、出しときますね。
  明日びんと缶の日だから。
  じゃあおやすみなさ~い。


**********

龍) おもしろ。

**********

夏) ねえ、ねえ、待って。
  良君とだけでも会わない?
  朝、うちに来てるの。良君なら、話も…。
莉絵) やめて。
    私もう、母親の顔してないでしょ?
夏) えっ…。そんな事ない…そんな事ない!
  だってね…小牧さん、小牧さん!

(莉絵の車を追いかけて転ぶ夏)
龍) 大丈夫ですか?
夏) えっ? ああ…佐伯さん。
  あっ、大丈夫、大丈夫。
  昨日は、私ばっか飲んじゃって…。
龍) あの、良君って…今の人、もしかして…。
夏) あ~あ~。
龍) 俺、会社で会いましたよ、小牧さん。
  今の人が、奥さん?
夏) お願い。やめよう。
  ご主人も良君も、我慢して頑張ってるの。
  私たちがゴチャゴチャ言うの、やめよう。


**********

上条) あっ、何か、うちのが君のこと突き
    飛ばした上にシャンパンまでごちそ
    うになって…。何やってんだかね。
    かえって悪かったね。
龍) いえいえ。

みどり) えっ? あれ飲んじゃったの?
    今度行った時2人で開けようと思った
    のに!で? 課長の奥さん飲んだの?
    2人で? やだ、課長。
    この人奥さん落とす気ですよ!
龍) いや、そんなんじゃないですよ、
義行) あんなんでよければどうぞって。
    君が迷惑か。
龍) えっ…そうですよ。
義行) おいおい。そこは一応否定しないと。
    仮にも上司の奥さんなんだから。
    それに、女性は種類分けしちゃいけな
    いんでしょ? みんな同じなんでしょ?
龍) あっ、じゃあ…遠慮なく。
義行) どうぞどうぞ。
    では飯行ってこようっと。お先。
みどり) 男って本当やだ。
     奥さんを所有物扱い。ムカつく。


**********

(部屋の中で暴れている良)
龍) 待て待て落ち着け! 落ち着け! なっ?
良) あ~っ!
龍) 大丈夫だから! なっ?
良) あ~っ!
龍) 落ち着け、頼むから。なっ?
  力強えな。まず力抜いてもらわないと。
良) あ~っ!
龍) このままじゃどうにもならない。
  なっ? ほら。大丈夫か?
  そうそう、そうそう。そうそう、そうそう。
  こっち向け。こっち向け、ほら。
  なっ? そうそうそう。大丈夫大丈夫。
  これだけもらっちゃおうかな。そうそう。
  ありがとう、ありがとう。大丈夫。
  ありがとう、ありがとう。
  大丈夫だ。大丈夫でしょ? ちょっと
  カッとなっただけだよね? ねっ?
  よしよし。深呼吸。そうそうそう。
  ス~ハ~。深呼吸。ハ~。
  よしよし。どうした? びっくりしたよ。
  どっか座りたいけど、
  これじゃ尻ヤバイもんね。
夏) あっ、ここ。ここ大丈夫よ。気を付けて。
良) 来たんだ。戻ってきたんだよ…あいつ。
龍) ん?
良) 戻って…それで…
  自分のもんだけ持って…。
  また…出ていきやがった。
龍) そっか。
良) 洗濯物も…洗い物も、うちにあるもん
  全部置いてったんだよ! 親父の事も…
  俺の事も捨ててったんだよ!
  あ~っ! あ~っ!
龍) 落ち着け、落ち着け。
良) あ~っ! あ~っ!
龍) 大丈夫だ。大丈夫、大丈夫。
  そうそうそう。


**********

優美香) 小牧どうしたの?
夏) う~ん、ちょっとね。良君ち、家ん中
  ゴチャゴチャになっちゃったから。
  今佐伯さんちに。
優美香) 何で?
     うちに来させればいいじゃん。
夏) 優美香には、
  見られたくないんじゃないかな。
優美香) えっ?


**********

夏) 我慢強い子なんですよね、小さい時から。
  女の子の優美香の方が、荒っぽくて。
  ちょっかい出したり叩いたり…。
  でも良君、全然やり返したりしなくって…。
  そんな子が、あんなに暴れて…。
龍) でも…受け入れるしかないですよね。
  親にだって親の人生がある。
  彼にはかわいそうな事だけど…。
  母親の恋愛は。
夏) いいですね、恋愛。
  いくつになっても恋するって。
龍) だって…母親でも女でしょ。
  何ですか?
夏) あなたが言うと様になるなあと思って。
  若くてきれいな男の人が言うと、何か、そう
  いうのもいいなあって思っちゃう。でも違う。
  いくつになっても女とか、美容院で見る
  雑誌や、テレビの中のお話ですよ。恋なん
  て、本当はもうそんなに大事じゃない。
  結婚して子供を産んで家族を持って…。
  普通だ
ど、つまんないけど…。
  実際はそれが
何よりも大事なんです。
  だから分かんない。
  あの人の…小牧さんの気持ち。
  今更恋愛なんて…。そんなもののために、
  大切な
家族捨てる気持ち、
  私には分かりません。
龍) そんなもののために?
  そんなものって、ひどいな。
(夏を抱き寄せる龍)
龍) こういう事なんじゃないの?
(夏にキスをする龍)
龍) あなたは女だ。
夏) 良君の事、お願いしますね。
  すいませんけど。じゃあ明日。
  また様子見に来ます。
龍) 待って。名前、教えてよ。
  上条課長の奥さんでもなくて、
  優美香と真樹夫のお母さんでもなくて、
  あなたの…名前。
夏) 夏です。上条夏。
  夏生まれだから。単純でしょ?
龍) 夏。じゃあなっちゃんだ。
  俺は龍。佐伯…。
夏) 「夏さん」、ですよね、少なくとも。
  じゃあおやすみなさい。佐伯さん。


**********

帰らなきゃ。
うちに帰らなきゃ。


**********

義行) どうした?
    今そっちに行こうと思ってたんだよ。
夏) あっ…お帰りなさい。帰ってたの?
義行) 何か大変なんだろ、良君。
    小牧がまだ帰れなくて
    俺に連絡してきたからさ。
夏) あっ、うん。うん、そう…そう。
義行) どう? 落ち着いた?
    佐伯君とこいいるんだって?
夏) うん…。大丈夫。良君、もう寝てる。
  疲れたみたい。
義行) ああ、そう。分かった。
    じゃあ小牧にそう言っとく。
    心配してるから。


**********

龍) すっげえ。母、強え。
  最高かよ。


**********

何もなかった。
何事もなかった。

私がいるのは、
狭くて、なま暖かくて、
いつも食べ物のにおいがしている、
平凡な世界。
だから、あんな事じゃ揺るがない。


突然起きた、鮮烈な出来事も、
こまごまとした日常に埋もれてしまえば、
いずれ色あせていく。


**********

でも、私は思い知らされる事になる。

どうしようもなく、
揺さぶられてしまう自分がいる事を。


**********

「スタジオパークからこんにちは」で、佐伯龍の
中の人、成田凌君を見たら、まだまだ少年っぽ
い可愛い男の子で。まだ22歳なんだもんね~。
漫画の佐伯龍とは、まったく違っている訳で…。
でもまあ、夏も漫画とは違うし、これはもう漫画
とは切り離して、別ものの物語として見るほうが
いいのかも。漫画の設定のほうがずっと切ない
話になるはずだけど、テレビ的に、絵的に綺麗
な年上の人妻と、年下のイケメン君の組み合わ
せを優先させたのかなあと。個人的には佐伯は
大人の魅力、大人の色気を感じさせる俳優さん
にしてほしかったと思う。ドラマは別物、別物…
と呪文を唱えて深呼吸。いや、凌君は悪くない。
できれば10年後の彼に演じてほしかったけどね。
まだ原作への思い入れから、気持ちを切り離せ
ずにいるだけ。原作とは違う切なさを見せてくれ
れば満足できるとは思う…というか期待してる。

もう恋なんて自分とは関係ない遠い世界の話と
油断しきっている時に、あんな若くてきれいな男
の子と接点ができて、しかもキスなんてされてし
まった日には嫌でも意識してしまうだろうと思う。
このキスが1回だけなら、いい思い出にして笑え
るところだけれど…。眩しい若さって…罪だよね。
夫も妻も、死ぬまで女、死ぬまで男。油断したら、
あきらめたら試合終了…となるのかもしれない。


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