「あさが来た」第123回~一緒に過ごしたあんたとの時間が、今でもうちの宝だす | 日々のダダ漏れ

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「あさが来た」 第123回
第21週 「夢見る人
一緒に過ごしたあんたとの時間が、今でもうちの宝だす


千代) なぁ、お母ちゃんには、
    ほんまに言わんといてな。
新次郎) ん?
千代) その…うちが昨日、泣いてた事だす。
新次郎) 何でだす? 言うたかてよろしがな。
千代) 嫌や! そないな事聞かれたら悔しいわ!
    約束だすさかいな。
新次郎) はぁ…母と娘いうのは面倒やな。
あさ) なぁ。
新次郎) ん?
あさ) 今まで2人とも、
    どないして寝てはりましたんや?
新次郎) そら、そこ座ってか、
     ここの長椅子にいてましたわ。
     千代はお布団借りて、ここひいて、
     うめと一緒に寝たりな。
あさ) そうだすか。そら苦労かけましたなぁ。
千代) 別に…。
    今日は待合室の長椅子で寝ますさかい。
あさ) そないな事言わんと、ここで寝たらよろし。
新次郎) せや。ここで寝たらええ。わてが、外で。
千代) いいや。ここはお父ちゃんの寝るとこだす
    やろ。ええんだす。今日はうちが急に泊ま
    るやなんて言いだしたから、お布団借りら
    れへんかったんやし。
あさ) そやけど…。
    あっ、それやったらあんたがここで寝なさい。
    うちは、床でかまへんさかい。アタタタタ…。
千代) もう、アホとちゃう!?  誰の怪我のせえで
    ここにいてると思てますのん!
あさ) はぁ? またアホて…。あんなぁ、うちかてうち
    が何もかも悪い事はもうよう分かってます。
    せやけど、ちょっとぐらい、
    何かやさしい事言うてくれても…。
新次郎) はい、決めました。
あさ) ん?
新次郎) せっかくやさかい、
     今日は、3人で、ここで寝てみよ。
あさ・千代) へ?


**********

はつ) ここが、あんたの部屋なんやなぁ。
藍之助) うん。狭うて、堪忍な。
惣兵衛) いいや、十分。立派な部屋や。
うめ) ほんまによろしいんだすか? 大奥様の言うて
    はったように、客間にお泊まりになられた方が。
はつ) いいや、急にお邪魔してしもたのに、あない
    に立派なとこいてたら、気ぃ引けますさかい。
    あ…それに、藍之助と一緒の方が。
うめ) そらそうだすな。ほなどうぞ、ごゆっくり。
はつ) おおきにな、うめ。


**********

新次郎) よっ。痛ないか?
あさ) へぇ。よいしょ。はぁ。
新次郎) はぁ。ほれ千代。ここで、寝なはれ。
千代) 嫌や! そない狭いとこ。寝返りうって、
    お母ちゃんの痛いとこに当たってしもたら…。
あさ) ちょっとぐらい痛うてもかましまへん。
    一緒に寝たいんだす。
新次郎) さあさあさあ、ほれ。
あさ) それに小ちゃい頃はこないして、ずっと
    一緒に寝てましたんやさかいなぁ。
新次郎) ほれ、大丈夫やろ? 千代はなぁ、小ちゃい
     頃からお母ちゃんと違て、寝相もええさかい。
     ほんなら、わてはこっちゃで。

(あさのベッドに入る千代)
新次郎) ハハッ。さあさあさあ。
千代) やっぱり、狭いわ。
あさ) フフッ。ええやないの。何や楽しい。アタタッ!
千代) ほらもう…動いたらあかん。
あさ) へぇ、堪忍。フフフ。


**********

はつ) もう寝てしまいました。
惣兵衛) お前もしんどかったやろ? 早寝え。
はつ) 何や、ほっとしたら、急に力抜けてしもて…。
惣兵衛) わし言いましたやろ? あの妹やったら、
     煮ても焼いても死なへんて。
はつ) またそないな事。そやけど、旦那様の言いは
    ったとおりだしたなぁ。暴漢に刺されても死な
    へんかったて…。よかった…。もし、そないな
    事で死んでしもたら、どない無念やったろて…。
    千代ちゃんもまだ子供やいうのに。
    明日会うたら、怒ったらな。

(はつを抱き寄せる惣兵衛)
はつ) ん…あきまへん。藍之助も寝ております。
惣兵衛) あ…すまん。こない立派な家いてたら、
     何やちょっと、昔を思い出してしもた。
はつ) うん。


**********

あさ) 旦那様。旦那様?
千代) お父ちゃん?
あさ) はぁ、もう寝てしまいはったんやろか?
千代) まあ、そらそうだすやろなぁ。
    お母ちゃんの意識が戻るまで、
    ほとんど寝てはれへんかったさかい。
あさ) そうだすか…。
    あんたも寝てな。疲れてるやろ?
千代) そらそうやけど…平気だす。
    うち、若いさかい。
あさ) おっ、そうだすか
千代) へぇ。
あさ) うち、あんたにえらいとこ見られてしまいました
    なぁ。あの時うち、どないな風に倒れてました?
千代) へ? ああ…あの時は、
    そらこう、おなか押さえて。
あさ) うん。
千代) …で、こう。あ~っ、嫌やもう!
    こないな事、二度と思いだしたない!
あさ) はっ、せや。せやなぁ。堪忍やで。
千代) そうだす。何が悲しゅうて、
    自分の親がブスッと刺されるとこ、
    この目ぇで見なあきまへんのや!
あさ) せやなぁ。そら滅多にあれへん事だす。
千代) そうだす。もう堪忍しとくれやす。
あさ) せやなぁ。
    今のもデリケシイ、ありまへなんだなぁ。
千代) ありまへん。

新次郎) ブッ…。

(笑いをこらえている新次郎)

あさ) うちも、思いもかけへん事やったんだす。あな
    いな事されるほど、自分が憎まれてたやなん
    て…。自分の事ばっかり考えて、すっかり周り
    が見えへんようになってしもてましたのやなぁ。
千代) そやな。そもそも、お母ちゃんみたいに弱味
    あれへん女の人は、人に嫌われますねんで。
あさ) はぁ? 弱味やったらあります。
    旦那様とあんただす。うちなぁ、加野屋にお嫁
    に来てから、しばらくの間、旦那様にほったら
    かしにされてましたんやで。
千代) え? そやの?
あさ) そうや。毎晩お三味線のお師匠さん…
    美和さんとこに通てたみたいでなぁ。

(耳をふさぐ新次郎)
あさ) せっかくお嫁に来たのに、何もでけへんいう
    のも悔しいさかい、お商売のお手伝いでけた
    らなぁて思てたんだす。
千代) ふ~ん。
あさ) ああ! せや。アイタタッ。そないいうたら、
    うち、こないして刺されるの初めてや思てた
    けど、その頃もいっぺんだけ、刺される思た
    事ありましたわ。
千代) 前にもあったの!?
あさ) へぇ。

(回想)
あさ) あの…。
正吉) あっあっあっ…!
あさ) その4百両、
    ほんまに、返してもらえるんだすやろか?
大石) 己! 新選組が信用できぬと言うのか!?


千代) なんて事を…!
あさ) ほんまだすなぁ。土方様。やっぱりお金
    返すどころや、あらしまへなんだなぁ。
千代) そら、お父ちゃんも慌てたやろなぁ。
あさ) そうだすなぁ。それまでうちのことなんか何とも
    思てへん思てた旦那様が、へっぺり腰でも、嫁
    や言うてかぼてくれはって。それがえらいうれし
    かったん覚えてますわ。
千代) へえ~。

新次郎) (小声で) へっぴり腰て。

あさ) それにそのおかげで…。

(新次郎とのキスを回想するあさ)
あさ) フッフフフ…フフフ!
千代) 何? 気持ち悪い。
あさ) いや、これだけは言われしまへん。せやけど
    それから、お家同士のつながりで一緒になっ
    た、旦那様とうちも、ちょっとずつ夫婦らしゅう
    なってきて。ほんで、あんたが生まれましたん
    や。あんたが生まれてからなぁ…ほんのひと
    つきやふたつきやったけど、お乳あげて、オ
    ムツ縫うて、お風呂入れて…。あんたの世話
    だけして過ごした時があってなぁ。あんた小そ
    うてなぁ、やらこうてなぁ。あの時一緒に過ご
    した、あんたとの時間が、今でもうちの宝だす。
    うちにとって、仕事は大事だす。生きがいでも
    あります。あんたや、お家のためだけに働い
    てるやなんて、きれい事は言わしまへん。せ
    やけど…あんたがいてへん方がよかったやな
    んて、もうどないしたらそないアホな事考えつ
    きますのや?
千代) そら、小さい頃から、銀行(ぎんこ)炭坑(たん
    こ)、ぎんこたんこ…。「銀行作ろう、銀行でけ
    へん。銀行でけた~!」やらそないな事ば~っ 
    かり聞かされてたら、自然にそないな事も考え
    てしまいます。
あさ) へ? ぎんこたんこ?
    うちそないな事言うてた?
千代) うん。お母ちゃんの娘は、
    白岡ぎんこと、白岡たんこや。
あさ) はぁ、そうだすか。
    そらうちが悪いなぁ…堪忍。イタタタッ。
千代) もう、アホと違う?
    笑てる場合やあれへんねから。
あさ) へぇへぇ。堪忍やで。フフフッ。
千代) もう、アホみたい。フフフッ。


**********

その頃…

警官) 何してる?
萬谷) そら、花見だすがな。
警官) 花なんかどこにもあれへんぞ。
萬谷) 何言うてんねんなぁ。
    ほらそこに、桜…。あらしまへんなぁ。ハハハ。
    酒もないのに、花見なんか、でけしまへんわな。
警官) お前、萬谷やな? 加野屋の女主人刺した。
萬谷) (泣)


**********

惣兵衛) はぁ~これが銀行か。
(藍の助が働く姿を嬉しそうに見つめるはつ)
榮三郎) 藍之助。
藍之助) はい。
榮三郎) お母ちゃんから聞きました。
     少しの間やったら外してええさかい、
     お父さんとお母さん、病院へ連れて
     いったげなはれ。
藍之助) おおきに、ありがとうございます。
惣兵衛) はぁ~立派な店主になりはりましたがな。
     あの弟はん。
はつ) へぇ。

**********

はつと惣兵衛は、息子と共に、
大阪の町を見ながら、病院へと向かいました。


はつ) はぁ…。あさ。
あさ) お姉ちゃん。

**********

デリケシイに欠ける母親と、反抗期まっただなかの、
素直になれない娘との、掛け合い漫才のような会話
が楽しかった~。アホ、アホ、と娘にツッコまれても、
何だか楽しそうで、とにかく娘がすぐそばにいて、話
ができることがうれしくて楽しくてしょうがない感じで。
あさの無神経なところに腹がたつのも分かるけれど、
悪いところは認めて素直に謝れるところ、娘の悪態
も、軽くいなせる大ざっぱな性格は、案外と子供にと
っては救いとなる性格かもしれないなぁと思ったりし
た。まあ、小さい頃は、わかりやすい親でいてくれた
方がありがたいって気持ちもわかるんだけど。千代
とあさのやり取りが微笑ましくって、寝たフリで笑い
をこらえている新次郎の表情がまた秀逸で。ホント、
新次郎の中の人は、一体いつのまにこんなに上手
い役者さんになっていたのか。間接的に、視聴者に
だけ見える新次郎の表情で、ちゃんと親子3人劇に
なっているのがホント、いい演出で素晴らしかった!
お馴染みののぞき見参加ではなく、ちゃんとその場
にいながらの、存在感。新次郎、グッジョブでした♪
(なのにへっぴり腰と言われる新次郎、ファイト!w)

そしてもう一つの親子三人水入らずは…まさかの…
惣兵衛さんったらもう~の、色っぽい展開にびっくり
ぽんw いやいや、気持ちは分かるけど…そこで!?
息子たちがあきれるのもよく分かる、ラブラブぶりじゃ
ないですか! まさか、こっちの方でハラハラドキドキ
させられるとは…。惣兵衛が思わずもらした、昔を思
い出したというセリフが、後につながるのだろうけど。

お尋ね者の萬谷さん、最後にちょっと見せ場をもらえ
てよかったねと、中の人を褒めてあげたい。よくぞ、ド
グサレ男を、ゲスの窮まり男を演じきってくれましたw

今週は、懐かしの人大集合の週なのでしょうか。懐か
しの、土方歳三まで見せてくれるという大サービス~。
動き出したら止まらないあさが、ようやく大人しくして
いる貴重な時。今までを振り返るには、絶好の機会で
はあるかも。ここはやはり…雁助カムバ~ックでしょ!


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●「あさが来た」HP


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