「あさが来た」第81回~人望のある新次郎と焼きもちと秘めていた恋心 | 日々のダダ漏れ

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「あさが来た」 第81回
第14週 「新春、恋心のゆくえ
人望のある新次郎と焼きもちと秘めていた恋心


友厚) おっ、ちょうど、
    その立て役者来はったみたいですわ。
あさ) へ? あれは…。
山屋) おう、来た来た。
新次郎) さぶさぶ。今日の寒さときたら…。
     ハハッ。おめでとうございます。
山屋) さあ、こっちへ、こっちへ。
あさ) 旦那様!

**********

友厚) 最初は、会議所の話に全く耳を貸さなかった
    人たちが、次第に、「ちょっと話聞かしてくれ」
    言うようになってきて。それで、何でと思て、よ
    う訳を聞いてみたら、皆が皆、新次郎さんに話
    を聞いたと言うんです。


(回想)
神田屋) 五代様が
     大阪に商法会議所作りはるてなぁ。
山家) そやがなぁ。さすがにわて、アホかいな言う
    たりましたがな。自分とこだけ儲けてたらええ
    のに。何でわざわざ大阪中の商売敵と手ぇ組
    まなあかんのや、てな。
新次郎) そうだすか。わてとこは、
     いの一番に入ります言いましたで。
山屋) へ? 加野屋はんは、もう入りましたんか?
新次郎) そらもちろんだす。死んだお父ちゃんにも、
     五代様のお話だけはよう聞くようにて言われ
     てましたしな。
山屋) そうだすか。先代が…。
新次郎) それに、まあ、何やよう分からしまへんのだ
     すけど。あさが言うには、それが、盛り上がれ
     へん事には、大阪はこの先金輪際、東京には
     勝たれへんてなぁ。
神田屋) はぁ? 東京に勝たれへんやて?
新次郎) そうだす! わてらが闘わなあかんのは、
     大阪の商売敵やのうて、東京や日本中や、
     世界の商売敵だす! てな。まあ、こら、
     全部五代様からの受け売りだすけどなぁ。
神田屋) はぁ~。なるほどなぁ。
新次郎) それに東京が、何でその…何とか会議所
     いうのを、いの一番に作ったか、山屋さん、
     分かりはりますか?
山屋) いや、分かれしまへん。
新次郎) そらその方が、
     更に後々儲かるさかいだすがな。
山屋) はぁ。後々、儲かるてか?
新次郎) そうだす。
山屋) おお? おお?
新次郎) 儲けたい思う心は、古今東西、
     みんなおんなじなんだすなぁ。まあ、
     わてはよう分かれしまへんのだすけど。


友厚) 三味線の会で聞いたいうお人もおれば、
    お茶や謡や浄瑠璃の会で聞いたいう人、
    はたまた、このレストランで聞いたいう人
    もおれば、うどん屋で聞いたいう人まで
    いてました。それで、いっぺんに噂が広
    まって、こうなったという訳です。
あさ) そうだすか。びっくりぽんや。
友厚) 私も、びっくりぽんです。
    (英) ぼんくら亭主だと思ってたのに。
あさ) ん?
友厚) あ…いや、あなたの旦那さんが、これほど
    人望のあるお方やったとは知りませんでした。
    そやから、これは決して、私だけの力やない
    んです。お礼を言わねばならぬのは、私の方
    なんです。
新次郎) あさ! 何や、いてましたんか。


**********

山屋) やぁ、ごちそうになりました。おいしおしたで。
美和) どうもありがとうございます。


**********

あさ) はぁ、びっくりぽんだす。旦那様がうちに
    隠れて、そないな事してはったやなんて。
新次郎) はぁ? わて、何もしてしまへんで。
あさ) そやけど、五代様が、「こない人望のある
    お方やったとは」て言うてはりましたで。
新次郎) 人望…。そないなもんありますかいな。
     せや、そないいうたらたまたまあの時期、
     ようここで飲んでたんかも分かりまへんな。
あさ) 飲んでた?
新次郎) そうだす。あさが東京行ったり、
     九州行ったりしてて、
     ずっと忙しそうにしてましたさかいな。
美和) へぇ。
    何や一度は、お嬢様もご一緒でしたわなぁ。
あさ) へ? 千代も!?
榮三郎) ああ、ありましたなぁ。
     いっぺんだけ、千代やお母ちゃん、
     店の者連れてパ~ッという時が。
あさ) へえ~。
新次郎) いやいや…そら、いっぺんだけだっせ!
     大概はこう、千代を寝かしつけて、
     それから来てますのやで。
榮三郎) そうだす。大概は、わてが一緒に行きま
     ひょ言うても、一人でふらっと出ていってし
     まいはりますさかいなぁ。
あさ) へえ~大概は一人でなぁ?
美和) へぇ。いつもご贔屓にしてもろて、おおきに。
あさ) そうだすのか…。
新次郎) お前が、余計な事言うさかいに!
榮三郎) いやいや…
     お兄ちゃんが先に言いはりましたんや!
あさ) うちがいてへん時は、大概ここで、お師匠さん
    とビールを楽しんではったいう事だすなぁ!
新次郎) いや、た…大概て、時々、たまたま、
     ふらふら~っと来てるだけやがな。
     あ…やきもちだすか?
あさ) は? いいや。そんなんやあらしまへん!
新次郎) はぁ~やきもちだすがな! ハハッ。
     たまには、こないして焼いて頂くと、
     うれしいもんだすなぁ!
あさ) 何言うてはるんだすか。
    そ…そないなもん焼かしまへん!
新次郎) そうだすか。フフッ。

(友厚の笑い声)
友厚) まあ、ええやないですか。私とあささんにも、
    東京での秘密があるんですから。ハハハハ。
新次郎・あさ) へ!?
新次郎) 東京での秘密?
友厚) 大概は仕事やったんですけどなぁ、私もこう、
    夜になると時々、気持ちの、コントロールが
    つかへん時がありまして…。ハハハハ!
あさ) 何言うたはるんですか! 五代様。

(笑い声)
五代) (英) これは失礼しました。
(笑い声)
美和) まあまあ、いけずな事言わはって。

**********

新次郎) 何やねんな、こんとろーて。
あさ) こんとろーいうのは、その…。
    気持ちの取り締まりいうか…。
新次郎) 東京で何があったんや?
     こら、聞き捨てなりまへんな。
あさ) はっ、ひょっとしたら、
   やきもち、焼いてくれてはるんだすか?
新次郎) はぁ? そないなもん焼くかいな!
     餅なんか、お雑煮だけで十分だす。
あさ) ふ~ん、ふん?
新次郎) 何や…。
あさ) アハハハ!

**********

そのころ、加野屋では…

うめ) そうだすか。亀助さんもとうとう、ふゆの、
    思い人に気付きはったんだすなぁ。
    お餅のお代わりは?
亀助) ああ、もう…。
うめ) 珍しなぁ。
亀助) うめさん、知ってはったんだすか。
うめ) へぇ…。ふゆがここで働き始めてすぐに
    気付きました。あと知ってはんのは、雁助
    さんだけや思います。
亀助) 雁助さんも…。それで、2人で、
    余計にわて、たきつけてはったんだすなぁ。
うめ) 堪忍やで。そやけどこれ以上ふゆを、
    道ならぬ恋に引きずり込む訳にはいけ
    へんかったさかい。
亀助) そうだすか。ハハッ…。
    けど、これでいっそ、諦めがつきましたわ。
    新次郎さんになんか、勝てる訳あらしまへん!
    始めから、届くはずのない思いやったんだす。
うめ) そうだすか。
    そやけどうちは、何でそんなに新次郎様が
    ええのかよう分からしまへんのだす。
亀助) へ?
うめ) ええお方やいうのは分かってます。
    そやけど、旦那様にするには、あまりにも
    チャランポランすぎて…。普通のおなごは、
    やっぱり、よう働く男が好きやさかい。
    あ…余計な事言うてしもた。
亀助) いいや…ハハッ。
    うめさん、励ましてくれはって、おおきに。
    ごちそうさん。


**********

それから数日後。

ふゆ) おおきに。ありがとうございます。
    うちなんかのために、
    こないに立派なものを用意して頂いて…。
よの) 当たり前の事だす。
    主として、当然の務めだす。
    あのな、ちょっとだけあんたの事をな、
    新次郎のお妾さんにどやろて思た事、
    ありましたんやで。
ふゆ) へ?
かの) ハハハ! そんな事もございましたなぁ。

(笑い声)
よの) 旦那さんに「あかん」て言われて、
    諦めましたけどなぁ。そんぐらい、
    あんたの事は、認めてましたのや。


**********

かの) さあ、お千代様。
    おばあ様のとこ行きまひょな! 一緒にお人形
    さんで遊ぼ言うてはりますさかいな。
あさ) 千代、わがまま言うたら、あきまへんで。
かの) へぇ。フフッ。あっ、行きましょ。
あさ) ふゆがお嫁に行ってしもたら、
    千代もさみしがりますやろなぁ。
    赤ん坊の頃からず~っと
    面倒見てもろてたさかい。
ふゆ) へぇ。うちもだす。
あさ) 大丈夫だすのか?
ふゆ) はい?
あさ) いや、その…ふゆはもう、
    気持ちのこんとろーができてるのやろか思て。
ふゆ) こんとろ?
あさ) お姉ちゃんには、そのうちええ嫁ぎ先見つけ
    てやってほしいて言われてましたんや。そや
    さかい、これでよかった、とも思てますのやけ
    どな…。急に周りからいろんな事が決まって
    しもて…。その…ふゆの、気持ちの方は、大
    丈夫なんやろかて。
ふゆ) うち、おなごとして、
    憧れてるお方が2人いてますのや。
あさ) へ? 憧れるおなごが、2人?
ふゆ) へぇ。それは、おはつ様と…。
あさ) うんうん。
ふゆ) うめさんだす。
あさ) うん。


**********

(廊下で立ち聞きしているうめと亀助)
亀助) (笑) 
    あれ一瞬、自分が言われるて思いはったんや。


**********

ふゆ) 今井の家で、ご奉公さしてもろて。奥様や、
    おはつ様やうめさんと過ごせて、ほんまに幸
    せだした。父は、うちや妹のことを、生まれへ
    ん方がよかったて、いつも言うてましたさかい。
    うちも、やっと居場所見つけたみたいで。
あさ) やぁ、居場所やて。
ふゆ) へぇ…。あっ! おあさ様かて、もちろんだす。
あさ) え? あ…おおきに。思い出してくれて。
ふゆ) すんまへん。いや…おあさ様は、憧れる
    いうより、頼もしいいうか、いつも見てるだ
    けで元気を頂いてたというか…。
あさ) もう、うちの事はええさかい、話続けて。
ふゆ) へぇ。それでうち、うめさんみたいになりたい
    て、思てたんだす。おあさ様を、おなごの一生
    を懸けてお守りするうめさんみたいに、うちも
    おはつ様をお守りしたいて…。そやけどそら、
    うちにはできへん事だした。
あさ) それは御一新のせえや。
    ふゆのせえやあらしまへん。
ふゆ) いいや! それに、うちは、おっちょこちょい
    やさかい、うめさんみたいに、立派な女子衆
    には一生なられしまへん。そやさかい、うち
    なんかをお嫁に欲しいて言うてくれてはるお
    人がいてんのやったら、喜んでお嫁に行か
    なて思てます。
あさ) そやけど…。ふゆ、今思うお人は?
    ひょっとしたら、今思うお人が、
    いてんのやあらしまへんのか?
ふゆ) いいや。その方には、うちなんかより、
    ずっとずっと、お似合いになるお方が
    いてはりますさかい。失礼致します。


ふゆの、長い間秘めていたこの恋心は、
この後とんでもない事を引き起こしてしまうのです。

あさ) あ~っ、ドキドキする…。

**********

やっぱり巾着ブンブン丸、ホニャラララ~な新次郎が、
陰の立役者でありました。遊び人の仕事人…好き!
互いに焼きもちを焼き合う仲よし夫婦ぶりにも萌え♪
五代さんお得意の、英語で毒を吐きつつ、彼もまた、
自分の嫉妬心をこんとろーできないところがカワイイ。

おなごとして憧れる人が2人いると言って、自分の事
かと期待するあさを見事にスルーするいけずなふゆ。
なんて正直者なの、ふゆってば。でもまあ、中の人の
幼さのせいで騙されてしまうけれど、ふゆも20代後半、
もしくは30代前半の大人の女性ですからね、本当は。
それなりに毒を持つ、女の部分があって当然だから。

ふゆの中の人を長く使いたい事情なのだろうけれど、
ふゆは年相応の女優さんにチェンジしてくれた方が、
お話的にはよかったような…。13歳にやらせる役とし
ては荷が重過ぎる気がします。カワイイんだけどね。
どうも、あるべき姿と見た目のギャップに違和感が…。

よのさんの、何で今頃今更そんなお話を~な実はお
妾さんに話も、ふゆの見た目がおぼこすぎて、その
話をどう受け止めたのか、イマイチ分かりにくくって。
お妾さんなんてとんでもない、なのか、お妾さんでも
喜んで~、なのか。ふゆちゃんの見た目年齢とビジ
ュアルからは、お妾さんのお話を喜ぶような女の子
ではあってほしくないと思ってしまうというか。淡い恋
バナで終わるのかと思いきや、意外とお話を引っ張
るので、本当はどうしたかったのか、気になるところ。
まあ、今のおふゆちゃんでいくということは、やっぱり
ある意味メルヘン、可愛い恋心で終わりそうですが。

思いがけず、こんとろーできない恋に悩む人たちに
囲まれて、「ドキドキする~」とドキドキしているあさ。
朝ドラヒロインあるあるではあるのだけれど、なんか
面白いなぁと。恋に疎いホニャラララ~なあさに萌え。


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●「あさが来た」HP


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