「あさが来た」第27回~うちらにできる事は、一歩でも前に歩く事だす | 日々のダダ漏れ

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「あさが来た」 第27回
第5週 「お姉ちゃんに笑顔を」
うちらにできる事は、一歩でも、前に歩く事だす


惣兵衛) 疫病神は…お前や! 
(包丁を取り出す惣兵衛)
惣兵衛) 死ね…。死ね。
(悲鳴)
(惣兵衛と菊の間に止めに入るはつ)
栄達) はつさん!
惣兵衛) はつ!
     何でや? 何でこないな事…。
はつ) やっとだす。やっとうちも、お家を守る事がで
    きました。お家がのうなってしもたのは、お義
    母様のせいでも、誰のせいでもあらしまへん。
    時代のせいだす。新政府のせいだす。それに
    負けて、旦那様が罪まで犯してしまうやなんて、
    おかしいのと違いますか?
惣兵衛) そんな言うて…。わしがどんだけ…。
     これから、どないしたらええのや?
はつ) 分かりまへん。けど今、うちらにできる事は、
    一歩でも前に歩く事だす。
惣兵衛) ああ…。
栄達) お前さんもほら、行くで。
菊) 腰が…腰抜けてしもた。
栄達) 何言うてんのや。おい、よいしょっ。おおっ。
惣兵衛) ほれ。

(菊を背負って歩き出す惣兵衛)
栄達) よいしょ。ほな行くで。せ~の! よっ。

**********

才助) 私はあんたの事を、この国にしては珍しい骨
    のある人間や思てた。それが何や。大商人の
    奥様に納まって、おしとやかに茶など出しくさ
    って! おなごいうのは、やっぱりつまらんもん
    やなぁ!
新次郎) わての奥さんがつまらんやて。
才助) あんたにも、この店にももう用はない。
    潰れるんやったら、勝手に潰れたらええ!
あさ) 待っとくなはれ。
    がっかりしたのはうちも同じだす。西洋の言葉
    を話し、えらい物知りで面白いおかたや思てた
    あなた様が、憎たらしい新政府のお役人に
    なってはったってなあ!
才助) 憎たらしいやと?
うめ) やめとくなはれ!
新次郎) せや。お役人になんて事を…。
あさ) いいや、そこまで言わはんのやったら、言わ
    して頂きます。今お家が困ってんのは、新政
    府様への上納金のせいだす。あなた方がお
    金もあらへんのに、勝手に新しい時代なんか
    作りはって。その上上方の商人に10万両とい
    うびっくりぽんなお金せびっておきながら、
    勝手に潰れたらええやて?
    どの口が言うてはりますのや!
新次郎) あかん。やめとき!
あさ) それだけやあらしまへん。お大名家も戦
    言い訳にちょっともお金返しはれへん!
    よろしぃか? よう聞いとくなはれや。
    うちが苦しいのも、山王寺屋さんが潰れてし
    もたのも、借金返さへんお大名家とあなた方
    新政府のせいでございます!
新次郎) 誰か、助けてくれ!あさが殺されてしまう!
あさ) 明治の世やなんて、誰が作りはったんや!
    くそ食らえだす! わ~っ!
新次郎) すんまへん。ほんま、すんまへんだした。
うめ) すんまへん、すんまへん…。
    どうか、命だけは!
才助) ワンダフル。
うめ) はい?
才助) これや。
    わしが聞きたかったのはこれなんや!
    (英)やはり彼女は素晴らしい!
うめ) せぱっ、す~…ええ?
才助) そうや…一つ、お願いがあります。


**********

正吉) あさちゃんに、
    大阪商人の寄り合いに、出えやて?
うめ) へぇ。確かにそう言うてはりました。
よの) そない旦那衆ばっかりの
    集まりに出て、どないしますの?
新次郎) あさ。出ときなはれ。
あさ) へ? そやけど今、うちは、
    そないな心持ちや…。
新次郎) そらそやけどなぁ。あんた、お役人の
     前で、あれだけの事言うてしもたんやで。
     わて、ヒャ~ッとしたがな。それで許しても 
     らえんのやったら、そんなもん出るぐらい、
     どないもあれへんがな。
よの) そないものすごい事言うてしもたん?
うめ) そりゃもう本当に。
新次郎) それに、商いの勉強したい言うてました
     やろ。ちょうどええがな。よろしか?
     行きますのやで。必ず、行っとくんやで。
よの) まあ、待ちなはれ! あれ、新次郎! 今度は
    どこ行きますのや! まあ~。まあ、お前様~
    何でやろ? 何であの子は、いつまでたっても、
    ああなんだすやろなぁ?
かの) まあ、奥様。
よの) ん?
かの) 「何で、何で」て、
    おあさ様の口癖が移ってはりますわ。
よの) ん…? あっ…嫌やわ。

(笑い声)
あさ) あ…。

(回想)
新次郎) 何でいうたら、何でその、最後に会うた時、
     おはつさんはあさに、「お互いにお家を守ろ」
     なんて言うたんやろな?

**********

そして、あさは気が進まないまま、
大阪商人の集まりに、
参加する事になりました。


男性) どこのどなたはんでんねん?
山屋) 加野屋の若奥さんや。
    相変わらずええおいどやなぁ。
男性) 何でこないなとこに?


居場所のない気分のあさでしたが…。

男性) 何ちゅうてもな、大阪に造幣局が
    出来るちゅうのは、五代様のおかげや。
天神屋) 金貨や銅貨、造るために、
     鉱山にも手ぇ出すてなぁ。
男性) せや。五代様の話では、エゲレスでは
    れいるうぇいうて、鉄の塊が走ってるんやと。
男性) 鉄の塊がどないしたら走りますのや?
男性) さあ?
山屋) もう、帳面の上だけにお金がぎょうさんあって
    もあかん。幕府はのうなって、お大名も当てに
    ならへんのやさかい。
男性) そうやなぁ。山王寺屋はんもそれが先に分か
    ってたらな。あないな事になれへんかったんや。
山屋) まあ、とにかく、五代様から、新政府の話を
    聞かん事には、何も始まらへんがな。
男性) そやなぁ。


その会で、いろいろな話を聞くうちに、
世の中の流れが、
少しだけ理解できるようになったのでした。


**********

正吉) どや? 退屈しまへなんだか?
あさ) いいや、五代様に、お礼申したい気持ちだす。
正吉) ほう。
あさ) もっと早うここに来といたらよかった。もっと
    早う来て、いろんな事聞いて、もっとお姉ちゃ
    んと話したらよかった。やっぱり、お家守る為
    には、おなごかて知識は必要やったんです。
正吉) う~ん、そうか。それやったらひょっとして、今、
    あさちゃんがせんならんことは落ち込んでる事
    でもなければ、お姉ちゃんを捜す事でもないか
    もしれへんなぁ。こういうとこへ来て、話をすると
    いうのが一番ええかもしれへん。うん。
あさ) へ?

**********

それから、あさは…

あさ) こんばんは。商いの事、
    教わりに参りました。


毎回、商人たちの集まりに
参加するようになりました。


あさ) ここが、分からへんのだす。

旦那衆の中に入って、紅一点。
活発に振る舞うあさの姿は、
よくも悪くも、大阪中の噂となりました。


男性) 酒がまずうなりまんがな。
男性) もうかなわんなぁ。
あさ) 何でだす?


**********

そして、家に戻っては、帳簿の確認をし…

よの) あささ~ん? あささん? あっ…。
    旦那様の世話もせんと、
    お店なんかで何してますのや!
    新次郎の着物、ほつれてますがな。
あさ) ああっ!
よの) ここ。
あさ) すんまへん。う~ん…。


**********

(繕いものをしながら本を読むあさ)

また、夜になると、本を読み、
独学で、商売の勉強をし続けたのでした。


あさ) (針が刺さり) 痛っ!
(お守りを取り出すあさ)
あさ) お姉ちゃん、どうか、無事でいててや。

**********

あさ) 亀助さん、旦那様は?
亀助) それが、また今日も出ていかはって。
あさ) そうだすか…。ほな、行ってまいります。
亀助) お早うお帰りやす。
うめ) ほんまにまた一人で行かはるんだすか?
正吉) 雁助。
雁助) へぇ。
正吉) ちょっと、一緒についていって
    やっといてくれへんか。
雁助) へ? わてがだすか? そやけどお店が…。
正吉) 店の方は、今日は、私がおりますさかい。
    あのな…あさちゃんがあんまり
    「何で何で何で何で」て聞くもんやさかいに、
    誰ぞ見張りでもつけてくれへんか…旦那衆
    に頼まれましたんや。
雁助) はぁ~そらまたやっかいな仕事だすなぁ…。
正吉) 頼みまっせ。
雁助) ほな行きまひょか、若奥さん。
あさ) へぇ、おおきに。ほな、行ってまいります。
一同) お早うお帰りやす。

(雁助の履物を用意するうめ)
雁助) ああ、おおきに。
    ちょちょちょっ待っとくれやす。速いなぁ。


**********

そしてそのころ、新次郎は、
あさには内緒で、毎日毎日、
はつたちを捜して、
大阪中を歩き続けていたのでした。


新次郎) ええお天気だすなぁ。
はつ) へぇ。加野屋様…。

**********

山王寺屋の跡取り、惣兵衛を罪人にしないこと。それ
が初めてはつがお家を守るためにできたこと。さすが
お父ちゃんにお家を守れと言われ続けてきた、はつが
嫁としての覚悟を見せた瞬間でありました。何だかん
だ言っても、腰が抜けた菊をおぶって歩く惣兵衛もい
い男だなぁ。教育もあるだろうけど、男の子はやさしい。

うちらにできる事は、一歩でも前に歩く事だす

とりあえず前に。一歩でも前に。はつもあさも、とにか
く今は、一歩でも前に歩いて、前に進まなければ…。

いわゆる、女に叱られたい男なのか? あさに罵声を
浴びせられ、ワンダフルと嬉しそうに言うドMな才助。
あの時代、自分に刃向ってくる女はいなかっただろう
から、さぞやドM魂を刺激されたことでしょう…えっ?
才助がドMかどうかはこの先見定めるとして…才助
の提案で大阪商人の寄り合いに出るようになったあ
さが、世の中の流れを理解し始め、女にも知識が必
要だと再認識し始める流れが素晴らしい。相変わら
ず、舅・正吉のアドバイスも的確だし…。恵まれてい
るあさであります。でも、ホント、知識は力。今あさが
やるべきことは、知識を深めること。世の中がどうな
っていくのか、見極めるために勉強すること。それが
いつか、はつをも救えるようになるかもしれないから。

そしてやっぱりはつを捜してくれていた新次郎に萌え。
巾着をブンブン振り回す姿に激萌え~。大阪中を捜
して歩き回っていたって…普通は悲壮感、必死感が
漂いそうなものなのに、ひょうひょうと、まるでハイキ
ングでもしてるように楽しそうに見えるのが、新次郎
のいいところ。あんな風に声をかけられたら、つい返
事しちゃうよね~な、同じく品のいいはつなのでした。

とりあえず、野菜らしきものが見えたので、食べる物
はありそうだと安心しましたが…。どんなにみすぼら
しい格好をしていても、あおいちゃんは可愛いなあと、
感心してしまいましたw さあ、新次郎、頑張って~!


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●「あさが来た」HP


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