「あさが来た」第3回~初めての大阪は、びっくりぽんなことばかり! | 日々のダダ漏れ

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「あさが来た」 第3回
第1週 「小さな許嫁(いいなずけ)」
初めての大阪は、びっくりぽんなことばかり!


今からおよそ150年前。
大きな商家の結婚は、
家と家との結び付きが大切にされ、
生まれた時から許嫁が決まっている事や、
年の差がある事は、珍しくありませんでした。


はつ) 話って、何ですか?
忠興) 今からわしは、大坂に行く。
あさ) へっ、大坂ですか?
忠興) せや。
    はつはまだ、許嫁の、山王寺屋の
    惣兵衛さんに、会うた事がなかったな。
はつ) へぇ。
忠興) 一緒に来い。
はつ) へっ…。
忠興) あさ、お前もや。
    加野屋はんに、改めてご挨拶せえ。
あさ) え~うちもですか? 嫌や!
    分かりました…。

さて、あさとはつの初めての、
大坂への旅が始まります。

**********

忠興) どや? これが大坂や。
あさ) うわ~ぎょうさんな人やな。びっくりぽんや!
はつ) うち、こんな町で、暮らすん…?
あさ) あっ、お姉ちゃん、見て!
うめ) おあさ様! おあさ様! おあさ様!
男) どけどけ~! 女子供は邪魔や! シッシッ。
あさ) へぇ、すんません。大きい声、みんな元気や!
うめ) おあさ様、はぐれたらあきませんえ!
あさ) へぇ!

(男とぶつかって倒れるあさ)
(男が持っていた拳銃があさの着物の袖の中に)
あさ) あっ…。
男) あ痛~。
あさ) 痛~い。
男) ソーリー。
あさ) そ~り?


**********

うめ) おあさ様、大丈夫ですか?
あさ) イッタタタ…。
    何や大坂の人はみんな走りはんの。
    せっかちなんやろか?
うめ) せっかちなんはあなた様でございます!
    はぁ~疲れた。
あさ) ん? 何や袖が重いな…。

(ビードロの音)
あさ) あっ、見て! ビードロや!
うめ) おあさ様、お待ち下さい!
あさ) うわ~光がキラキラ! なんてきれいなんやろ。

(ビードロの音)
才助) おい! そこん娘。
    おい誰か、そこん娘捕まえてくれ!
あさ) へっ、うち?
男) 何や、ぬすっとか!? 
あさ) 嫌や…うち、何も盗んだりしてへん!

(逃げ出すあさ)
男) こら!
才助) おい、待て!
うめ) おあさ様!
才助) 待て! 待たんか!
あさ) 待たへんわ! かけっこなら得意や!
才助) なんち、すばしっこか娘じゃ…。
あさ) あかん。道に迷うてしもた…。うわっ、来た!
才助) ストップじゃ!
あさ) 何やの?
才助) 待て小娘が!
あさ) ヒッ!
才助) あった…。
あさ) ん? あっ! さっきから重かったん、それや!
    何ですか? それ。へっ!?
    ちょっと、そこのお方、お待ち下さい!
才助) 先を急いどる。おなごと話す暇などなか。
あさ) 何やて?

(シャンプして拳銃を奪うあさ)
才助) ないをすっとか! 返せ。
あさ) 返しません、これは何どすか?
才助) 返さんか!
あさ) 嫌です!
才助) こげん危なかもんを、乱暴に扱えば死ぬぞ!
あさ) へっ、死ぬ!? ヒャッ!
才助) まっこてぇ、世間知らずん娘が…。
あさ) へぇ。確かにうちは、世間様を知りません。そ
    やけど勝手にぶつかってきて、追いかけてきて、
    何やペタペタ触った上に、そのまま何にも言わ
    んと逃げてしまうやなんて、それが、日本男児
    のする事どすか?
才助) はぁ?
あさ) あっ、うち、お武家様に、何ちゅう事を…。
    もっ…申し訳ございません。
才助) いや、もっともな言い分じゃ。
    こちらこそ、申し訳ごわはん。
あさ) へ? ごわはん?
才助) 人に追われとったとじゃ。それに、
    上海行きで気がせいておったのかもしれん。
あさ) しゃんはい?
    お武家様は、どちらのお人ですか?
才助) おいか?
    おいは…こげなこつしちょい場合ではなか!
あさ) あっ、お武家様!
才助) なかなか楽しかったど!
    長旅の疲れも吹っ飛んだが。グッバイ。
あさ) 「ぐっばい」やて。ハハハ!
    あのお方の言葉はちんぷんかんぷんや。
忠興) こら、あさ!
    お前は…何でいつもそう、ふらふらと。はぁ~。
あさ) お父はん、堪忍え。


あさが、
このお武家様の正体を知るのは、
もう少し後の事です。


**********

忠興) 大股で歩くんじゃない!
あさ) へぇ!
忠興) 急げ!
    今度こそきちんとご挨拶するんやで。ええな?
あさ) へぇ…。お姉ちゃん、
    さっき教えてくれはったん、何でしたっけ?
はつ) せやから、「加野屋様ご繁栄のため、
    ええお嫁さんになれるよう、励みます」。
あさ) そうやった。えっと、「加野屋さんの…」。
    あかん。もう覚えられへん。うち、心から
    思うてない事うまく言うんは苦手やねん。
うめ) 何を言うたはるんですか。心から思うて
    ない事をうまい事言うんは、大昔から女
    の得手でございます。
あさ) え~っ?


**********

亀助) 来はった! 来はりましたで、奥さん!
よの) まあ、ようやくおいでなされたか。
    フフフフフ。どれどれ~。
    うん? どっちが、新次郎の嫁や?
亀助) へぇ~どちらさんだっしゃろ?
よの) (はつを見て) ああ~。
亀助) よろしおますな~。
よの) うん。
亀助) (あさを見て) あっら…こら、あかんわ。


**********

忠興) 遅れまして…。京の、今井でございます。
雁助) へえ。お待ち申しておりました。少々。

**********

正吉) よう、おいで頂きました。
    あの…こっちが長男で、跡取りの正太郎で、
    あれが、一番末の弟の、榮三郎でございます。
正太郎) お初にお目にかかります。
     正太郎でございます。
榮三郎) 弟の、榮三郎だす。ほんで、どちらさんが、
     将来のお姉さんでございますか?
あさ) へっ?
忠興) こちらが、長女のはつと、次女の、あさ。
    このあさが、新次郎さんの、許嫁でございます。
榮三郎) そうだすか。
     兄を、あんじょうよろしゅう、お頼み申します。
あさ) はぁ…どうも。えっと…。
はつ) (小声で) 「加野屋様繁栄のため」。
あさ) そや。かっ、かっ…加野屋さんのために、
    その…ええお嫁さんに、なれるように…。
    なれるやろか? その…。ハハッ…。
正吉) もうもう…堅苦しい挨拶は、よろし、よろし。
    いや~新次郎も、次男で、分家に出した身や
    さかいな。もう、気ぃ楽にしてお嫁に来てくれ
    はったらよろしいのや。
正太郎) いやいや、お父ちゃん。ゆくゆくは
     分家と手を携えてやっていくんやさかい、
     新次郎にもしっかりしてもらわな。なぁ?
あさ) はぁ…。
忠興) 近頃は、
    世の中もややこしゅうなってきましたからな。
正吉) ほんに、そうでございますな。私らが育って
    きた時代とは、近頃の世の中には、何かこう、
    新しい波が来てるようで。
あさ) 新しい波?
正吉) まあまあ、そうは言うても、昔からのつきあい、
    それに、果たさんならん、義理というのもありま
    してな。なかなか難しおます。
忠興) へぇ。悩みはどこも、同じでございますな。
    ところで、新次郎さんは?
忠興) はい。え~それが…。
新次郎) おい、亀助。亀助~!
亀助) へい。お帰りなさいませ。

(猫の鳴き声)
新次郎) この猫ちゃんに、何か、食べさしたって。
亀助) 野良猫だすか!?
新次郎) 捨て猫や! 裏でミーミー鳴いてたんや。
     あっ、かつ節はあかんで!
     お互い情が湧いてしまうわかいな。
亀助) へぇ。
正吉) 新次郎! 早う、入りなさい。
    今日はうちを出たらあかんて言うたやろ!
新次郎) それがな、お父ちゃん、今日は…。
     あさちゃん!
あさ) あさちゃん?
新次郎) やぁ、よう来てくれはりましたな。

(あさの手を握る新次郎)
あさ) へ? あっ…。
新次郎) ほな、わて、これで。
あさ) へっ?
正吉) これで…。
    おいおい、これでて、お前、それ何や?
新次郎) すんまへん。
     今日は、お師匠さんの初会だすよって。
     ほな、皆さん、どうぞごゆっくり。
正吉) 新次郎、あかん!
    ちょっ、ちょっ…ちょっと、あかんあかん!
    ほれ! 待ちなはれ!
    ほれ、待ちなはらんかいな! もう!
正太郎) ほんまに、申し訳ござりません!
忠興) いえ…。
よの) まあな、あの子はああいう子だすさかい。
あさ) なんてお人や。びっくりぽんや。

**********

あさの初めての大阪は「びっくりぽん」なことばかり!
大事な事は何ででも言うセオリー通り、びっくりぽん
を流行らせるべく…ヒロインの口から「びっくりぽん」
が飛び出します。流行らせたいのは分かるんだけど、
「びっくりぽん」って、普通に言う言葉なのでしょうか?
京都ではよく言う言葉なの? それが知りたいところ。

3日目にして、今回の朝ドラでいち推しの人物、今の
ところは謎の男が登場。これからブレーク間違いなし
の、ディーン・フジオカさんです。出会いの掴みはOK。
意外と髷が似合うイケメン。萌えの予感が致します♪
(他局の「探偵の探偵」で既に存在は知っていました
が、朝ドラでのキャラのほうが私的には好きです~)

そして、もう一人、個人的に期待していた人も登場!
他局でジワジワ来ていた、あの「民王」の新田くん!
(ドラマでのイントネーションで読んでほしいw) まさ
か朝ドラに出る人だったなんて。しかも、大番頭さん。
第3の目が開くんじゃないかとワクワクします~(民
王を見ていない人には何のこっちゃなお話ですが)。

さて、今回心に残ったセリフはうめさんのこのセリフ。

心から思うてない事をうまい事言うんは、
大昔から女の得手でございます。

アハハハ。な~んだ。昔から、そうだったのね。心に
もない事をうまい事言って、我慢してきたんだね~。
そして、昔から、そういうのが得意な女と、苦手な女
がいるわけで…。あさは、苦手な女の子のようです。

そういえば、昨日の忠興のセリフに目からウロコが。

おなごに大事なんは、礼儀作法や、
夫や家の者を喜ばせる芸事や。

花嫁修業の芸事は、夫や家の者を喜ばせるためだ
ったのか…。そうだったのか~と、妙に納得したとい
うか。いいお嫁さんになるってのは、実は、なかなか
ハードなお仕事なんじゃない? なんて思ったりして。
夫や家族を喜ばせ、楽しませる。その手段はいろい
ろあるとして、でも、案外と大事なことかもしれない。
家事は苦手でも、人を楽しませる、癒やせる能力が
高い女性もまた、いいお嫁さんじゃないのかなぁと♪

どうやら新次郎も、加野屋の変わり者のようなので、
あさとはお似合いの夫婦になりそうな。変わり者同
士、どんな夫婦になっていくのか、いろいろありそう
で、かなり楽しみになってきました。う~ん。久々に
ワクワクします。朝ドラは、こうでなくっちゃね(*^^)v


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●「あさが来た」HP


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