海街diary (6) | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

海街diary (6)
吉田秋生



すずの母が生まれ育った街、金沢。
会ったことのない祖母の月命日、
遺産相続の手続きのため
母の生家を初めて訪れたすず。
そこで四姉妹を待っていた
”いちがいもん”とは!?

鎌倉を舞台に描かれる家族の「絆」の物語。
シリーズ最新第6巻!!

**********

いちがいもんとは、頑固者という意味。すずの母親の
故郷は金沢。くしくも北陸新幹線が開通して、今話題
の地域なんだなあと今頃気づいたりして。朝ドラの舞
台も石川県だし、そう思うと、何だか急に親近感が湧
いてくるから不思議なものです。単純とも言いますが。

ほっこりする場面もありながら、シビアな現実もちゃん
と描かれていて、いつも心が揺さぶられ泣いてしまう。
今回は、「地図にない場所」のお話に持っていかれま
した。すずの、いとこにあたる直人が、誰も知らない、
地図にない場所に行くために、を探そうと地図を見た
というエピソードから、彼にとっての地図にない場所
を見つけるまでのお話。そこに、珠玉の言葉が出てく
るのです。イギリスの詩人、オーデンの詩の一節が。

立ち上ってたたみなさい
君の悲嘆の地図を

(Stand up and fold. Your map of desolation.)

こんな風に、思いがけなく出会う言葉がある。この言
葉を、深く心に刻んでおこうと、いつか心が迷子にな
ってしまった時に、思いだせるように…と思いました。
例え、悲嘆の地図ばかり見てしまう時があったとして
も、いつかきっと、立ち上がってその地図をたたもう。
たたんでもいいのだと、自分に教えてあげようと思う。
こんな出会いがあるから漫画はやめられない。思い
もよらないところから、それは突然やってくる。作品を
作り、伝えようとすることで、思いがけず世界が広が
ることの幸せ。人に伝え伝わることって凄いなあと…。

オーデンの“Twelve Songs”VII.より、全文はこちら↓

Underneath an abject willow,
Lover, sulk no more:
Act from thought should quickly follow.
What is thinking for?
Your unique and moping station
Proves you cold;
Stand up and fold
Your map of desolation.

Bells that toll across the meadows
From the sombre spire
Toll for these unloving shadows
Love does not require.
All that lives may love; why longer
Bow to loss
With arms across?
Strike and you shall conquer.

Geese in flocks above you flying.
Their direction know,
Icy brooks beneath you flowing,
To their ocean go.
Dark and dull is your distraction:
Walk then, come,
No longer numb
Into your satisfaction.


コミックスのお題となった、「4月になれば彼女は」も
合わせてどうぞ。やっぱり好きだわ…彼らの歌声♪

●Simon & Garfunkel - April Come She Will (Lyrics)



●小学館・吉田秋生のページ

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