「マッサン」第70回~わしらの子が、エリーを生かし、助けてくれたんじゃ | 日々のダダ漏れ

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「マッサン」 第70回
第12週 「冬来たりなば春遠からじ
わしらの子が、エリーを生かし、助けてくれたんじゃ


政春) 黙っとってすまん。悪かった。
    わしらは…助けられたんじゃ。もしあのまま産
    んどったら、エリーは、命を落としとったかもし
    れんいうて、先生言うとった。わしらの子が、
    エリーを生かしてくれた。エリーの命を…助け
    てくれたんじゃ。じゃけんわしらは、これから
    その子の分まで、笑うて、元気に、一生懸命
    …一生懸命生きにゃいかん!
エリー) (泣)
政春) もうええ。


**********

欣次郎) 明日から、工場を頼むと伝えてくれ。
     お披露目会までもう時間がない。
英一郎) 何を言うてるんですか?
     今、聞いてたんやないんですか?
欣次郎) お母さんのこと思い出した。
英一郎) え…? ちょ…待って下さい。お父さん!


**********

政春) カツレツじゃ。何で?
英一郎) さっき、父が…。
政春) 大将が?
エリー) 来てた? いつ?
英一郎) 明日から、工場長に仕事に出てほしいと。
     お披露目会は、予定どおりやるそうです。

エリー) オヒロメカイ?
政春) いや…ええんじゃ。
エリー) ええんじゃ…何? 教えて。
政春) もうじき、ポットスチルに火がともる。操業開
    始に合わせて、東京からも、新聞記者呼んで、
    初の国産ウイスキー造りが始まる事を、日本
    中にお披露目するんじゃ。
エリー) 本当?
     (英) すごいじゃない!
     すごいよ! さすが大将!
     英一郎も、マッサンも、頑張らないと!
政春) じゃけど、な~んぼなんでも、明日からは…。
エリー) ダメ! 何言ってる!
     ウイスキーは、マッサンと大将の夢でしょ?
     やっと始まる! 行かない、ダメ!
政春) エリー…。
エリー) 2人とも、明日からちゃんと行って!
     行かないと、この家から追い出す!
政春) ハハハッ。
エリー) 本当に追い出す! 分かった?
政春) ああ…。

**********

(欣次郎の回想)
サキ) あんたの夢がかなったら、
    うちは必ず元気になる。約束する。
欣次郎) (頷く)


**********

政春) 眠れんのか? 明日は、工場の様子見たら、
    すぐ戻ってくるけん。
エリー) マッサン…できない約束、ダメ。
政春) えっ?
エリー) 早くウイスキー造りたい。ウズウズしてる。
政春) エリー…。
エリー) お披露目会、私行きたい。行ってもいい?
政春) おお。もちろんじゃ。
エリー) じゃあ…楽しみ。
政春) うん。おやすみ。


**********

政春) 長い事、迷惑かけましたが、
    今日からまた、よろしくお願いします。
一同) よろしくお願いします。
政春) お披露目会まであとひと月余り。まだまだ問
    題、課題は山積みじゃ思いますが、ポットスチ
    ルに火がともるのを、楽しみに待ってくれとる
    人がおります。その人たちのためにも、もちろ
    ん、我々自身のためにも、みんな一丸となって、
    一歩一歩前進んで…。
俊夫) お坊ちゃま! もう演説はよがんす。それより、
    問題の粉砕室、早よ見てつかぁさい。
政春) おう…ほうじゃったの。すまんすまん。
俊夫) よし! みんな粉砕室に移動!
一同) はい!


**********

キャサリン) いや、ごめんやで。何や、陰でコソコソ
     秘密を聞き出したみたいで。
エリー) いえ…キャサリンに知ってもらうよかった。
キャサリン) 実はな…うちも、子供でけへんねん。
     子供の頃、体弱かってん。えらい高い熱出し
     たり、それが原因やないかって、お医者さん
     にも産婆さんにも言われて。…んで、前の日
     本人の旦那とは、それで離縁することになっ
     てん。子供のできん嫁なんかいらんて、姑に
     言われてな。旦那は、ひと言も言い返せへん
     かった。それ見て諦めた。あ~もう、この人と
     は一緒にやっていかれへんなって。
エリー) そんな…。
キャサリン) 言うたやろ。
     日本では、嫁は、子供産んで一人前みたい
     なとこがあるて。あれ自分のことやねん。
エリー) キャサリン…。
キャサリン) でもうちは、もう乗り越えたで。
エリー) 本当?
キャサリン) 今は幸せいっぱいや。
エリー) どうやって? どうやって、乗り越えた?
     どうして、幸せいっぱい?
キャサリン) その秘密はな…マッサンが知ってる。
エリー) マッサンが?
キャサリン) そのうち分かる。マッサンと一緒におったら、
     必ず分かる時がくる。
エリー) はい…。もう…。
キャサリン) ハハハッ。何で泣くの? ハハハッ…。
エリー) はい。

**********

辛気くさい話は続くよ、いつまでも~どこまでも~w
ここまでセリフが滑るドラマってのも珍しいよなぁ…。
まあ、セリフで全てを済ませる、ナレーションで全て
説明して終わるってのはよくある事ではあるけれど。
ここまで、セリフと現状がマッチしないのも凄いなと。
だって、どうしたって、マッサンがウイスキーを造り
たくてウズウズしてるようには見えないんだもの~。
会社に行きたくなくてグズグズしてるようには見える
けどw ベッドに寝たきりというわけでもなく、普通に
動き回れる状態なのに、家事ができる英一郎もいる
というのに、明日から工場に行くのは無理だなんて、
そんなセリフを言わせる脚本家の頭の中身が心配。
大事なはずのお披露目会を、もうええんじゃと言わ
せたり、ポットスチルに火がともるという、一番の感
動するだろう出来事を他人事のように語らせるし…。
一体誰がウイスキーバカだって? ウイスキーを取
ったら、ただのバカになりましたってお話だった?w
一生懸命、何とかマシなところを探そうとしながら観
てはいるのだけれど…ありえなさすぎて、無理だ…。
女は子供を産んで一人前みたいなことが、日本だけ
みたいに何度も語られるけど…いやいやいや、どこ
の国でもそういうのあるでしょ? 今の時代だって…。
日本だけが野蛮な国のように、わざわざ言わせるの
はなぜ? この国はこの国はって…。気持ち悪い…。

とりあえず、マッサンがようやく働く気になってくれて
よかった…。とにかく、ウイスキー造りに没頭してくれ
ていれば、一生懸命脳内補完して、好意的に観るこ
とも可能…になるはず~w ウイスキーバカになれ!
マッサン…愛すべきウイスキーバカになってくれ~!


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