「あまちゃん」第27回~天野アキ、初めての一目惚れと潜水土木科 | 日々のダダ漏れ

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「あまちゃん」 第27回(完全版)
第5週 「おら、先輩が好きだ!」
天野アキ、初めての一目惚れと潜水土木科


アキ) じぇじぇじぇ!

(プールの中に、大きなヘルメットを

 被り、太い管のついた潜水服を

 着た人がいる)

 

一体これは何なのでしょう?

**********
 
<高校の実習棟>
アキ) かっけえ~!
ユイ) そう?
アキ) 超かっけえよ!
 …っていうか何なのこれ?
ユイ) 潜水土木科の授業だよ。
アキ) 潜水土木科?
ユイ) うちの高校って普通科と潜水
 土木科があるの。知らなかった?
アキ) 知らねえよ。聞いてねえよ。
 教えてくれてありがとうユイちゃん!
ユイ) もともとこのへんには、南部
 もぐりっていって、100年以上の
 歴史があるの。海に潜って、
 防波堤の土台を造ったりね。
アキ) 見で! 何かヘルメットから
 ブクブク泡出てきた!
ユイ) もういいよ。早く行こう!
アキ) うわっ!


アキは聞いてないので、
皆さんにご説明します。

明治35年、潜水士の磯崎定吉が、
十和田湖の底に沈んでいた
賽銭箱を引き揚げた事で、
南部もぐりは一躍有名になりました。
 
特殊な潜水服と、
銅で出来たヘルメット。
総重量70kgの装具をつけて、
長時間海に潜る。
土木作業や、溶接の技術を学ぶ。
アキとユイが通う、北三陸高校は、
潜水土木科のある、
非常に珍しい高校なのです。


**********
 
潜水土木科 
実習プール

(実習プールへ行くユイとアキ)
ユイ) 先生、ちょっと、
 授業見学してもいいですか?
磯野) あん? 何だこの、
 普通科の授業はや?
ユイ) あっ午前中で終わりました。
 あの、海女クラブの…。
磯野) ありゃ!? おめえ見たど、
 この間、ネットでこの野郎、なまり
 過ぎてる海女ちゃんだべ!
ユイ) 先生ほどなまってないけどね。
磯野) えっ?
アキ) 皆さんは、何で潜るんですか?
磯野) 何でってこの野郎、おめえ。
 遊んでるように見えるか!?
アキ) 見えます! 超楽しそう!
磯野) この野郎…。
ユイ) ごめんなさい、説明したんだけど。
磯野) 潜水土木科の生徒は
 2年で資格取るんだど。
アキ) 資格?
磯野) 潜水士の資格さ持ってたら
 おめえ、就職さ有利だべな。
生徒) 先生、時間です!
磯野) OK終了。
生徒) 終了で~す!
一同) おう!
(プールを見るアキ)
磯野) ゆっくりゆっくり、焦んな。
アキ) 出て来た! すげくね?
 宇宙飛行士みでえだ~!
磯野) あいつは、3年生の種市。
 一流建築会社さ就職決まってる、
 エリートだな。はい次! はい慎重に! 
 でも急げ! 急げ急げ!
(プールサイドでヘルメットを
 取ってもらう種市)
(種市の顔を見るアキ)
アキ) やばい…。



種市) 中段浮き場は完璧ですが、
 平行移動になると、
 まだ少し浮いてしまいます。
アキ) やばいやばいやばいやばい…。
磯野) 沈み気味に泳げばうまくいくべ。
種市) 分かりました。
ユイ) アキちゃん、ちょっと、どうしたの?
種市) 何だ?
磯野) 見学だ。エロすぎる…。
ユイ) なまり過ぎる海女の、
 天野アキちゃんです。
種市) 種市浩一だ。



 
(目をそらし、一歩下がるアキ)
ユイ) 足立です。どうも。
磯野) あっ、お前、よく見たらこの野郎
 おめえ、ミス北鉄でねえか? 
 何笑ってんだおめえ。次。
 

 


天野アキ、高校2年にして、
初めての一目惚れでした。

**********

<漁協>
(潜水土木科のパンフレットを
 見ているアキ)




花巻) 何見てんだ?
アキ) エヘヘヘッ…。
花巻) 気持ち悪いなあ。
(パンフレットには種市の
 写真が載っている)
アキ) …エヘッ。

**********

<アキの夢>
♪(「君に、胸キュン。」
(半纏姿で潜水プールを泳ぐアキ)
(水底に転がるウニを見つけ、
 手に取るが落としてしまう)
(ウニ潜水服姿で立っている
 種市の手に落ちる)
(殻を割り、アキに差し出したウニの
 中にはエンゲージリングが入っている)

 
(笑顔になるアキ)
(プールから上がり、微笑みあう2人)
(アキの薬指に
 指輪をはめようとする種市)

 
(なかなかはまらない)
(顔を上げると、目の前に
 立っているのは弥生)

あまちゃんファン感謝祭



かつ枝) アキ、
 起きろこの野郎、こらこら!

(漁協で目を覚ますアキ)




弥生) 何だおめえ、
 耳まで真っ赤でねえか。風邪か?
アキ) 怖え夢見た。
弥生) どんな夢だ?
アキ) 弥生さんになる夢だ。
花巻) 夢でいがったな。
アキ) (頷く)

(弥生から目をそらすかつ枝たち)

**********
 
<天野家>
アキ) ねえばっぱ、
 ヘルメット潜水って知ってる?
夏) ああ、南部もぐりか。
アキ) そうそう! うちの高校にも、
 潜水土木科っていうのがあって、
 今日見学したの。かっこよがった~。
夏) そりゃあそうだ。
 南部もぐりは男の花形、北の海女は
 女の花形って、昔から人気あってよ。
 おめえのじい様も、潜水土木科出身だ。
アキ) じぇ! そうなんだ。
夏) もしかして、おめえ、
 やりたぐなったのか?
アキ) (頷く)
夏) おめえには無理だべ。
アキ) 何で?
夏) 何でって、やっとウニ一個取れた
 ばっかりでおめえ、海の底で、力仕事
 は無理だべ。そんな、甘いもんじゃねえ。
 でもまあ、じい様は喜ぶだろうな。
アキ) 何だよ~さっきから。
 やらせたいの? 
 やらせたくないの? どっち?
夏) おら知らねえ。
 …つうか、面倒くせえ。
 母ちゃんと相談して決めろ。
アキ) え~? ねえばっぱ!
夏) あ~うるせえなおめえはもう!


**********

その頃、スナック梨明日に、
珍しいお客さんがやって来ました。


足立) ハッハッハッハッ! 
 いや~わかんないもんだ。
 北高一のスケバン天野が、
 スナックのママとはね。
春子) やめてよ先生。人聞きの悪い。
美寿々) そんなに悪かったの?
菅原) いや~それはもう…。スカート
 ズルズルのマスクしてかばんこった
 に潰して学校さ通ってたもんな。
春子) はあもう恥ずかしい…。
 もうやだやだ、飲んじゃう飲んじゃう!


回想・1984年(昭和59年)


菅原) 天野君? ねえ天野君!
  交換日記書いだから、読んで。


春子) うっせえ、学校で話し
 かけんなって言ってんべ。
菅原) ああ、ごめん…。


大吉) 交換日記やってたんだ。へえ~。
菅原) あれ? 喋ってませんでしたっけ?
大吉) いや~聞いてないですね。
 交換日記は聞いてないですね。
春子) 3日で終わったけどね。ヘヘヘッ。
足立) ず~っとね、気にかかってたん
 だよ。家出する子は他にもいたけどね。
 数日たつと、帰ってくるか、補導されるか。
 ところが、天野は…。
菅原) 本格的に行方不明
 だったですもんね。
美寿々) 捜索願い出せばいがったのに。
足立) いや、そう言ったんだけどもね、
 お母さんが、「大丈夫です。腹が減っ
 たら、帰ってきます」って。が~んと
 して断ったんだよ。
大吉) まさか24年も帰ってこねえとはな。
春子) 腹、減んなかったんじゃないの? 
 あっ、先生だってあの頃まだ、
 独身でしたよね~。
足立) え? ああ…そうだね。
美寿々) 若くてきれいな奥さん
 もらったのよね。
菅原) 20歳年下の
 元女子プロレスラーでしたっけ?
足立) 元女子アナだよ。
菅原) ああ…。
足立) 適当だな~菅原はもう…。殴るぞ!
菅原) うわっ!

(笑い声)
足立) いや、北鉄が開通した年に、
 結婚をして、その翌年に、
 長男が生まれたの。

**********
 
<観光協会>
栗原) 足立君、まだ帰らねえの?
ヒロシ) はい。
 何か、やりかけちゃったんで。
(ジオラマを作るヒロシ)
ヒロシ) うっ…よ~し。
(焼肉屋の模型を置く)
栗原) その焼肉屋、もう潰れたよ。
ヒロシ) え?
栗原) 今、回転寿司。お先に。
ヒロシ) えっ? 今つけちゃった…。

(取り外そうとして壊れる焼肉屋の模型)
ヒロシ) あっ!

**********
 
<スナック梨明日>
足立) 遅くに、生まれた子だからね。
 甘やかしちゃいけないって、意識し
 過ぎたのが、よくなかったのかな…。
 高校入った辺りから完全に、心、閉ざ
 してしまってね。そうなるともう、悪循
 環。あいつの物の喋り方、目つき、飯
 の食い方、何もかも、気に入らないん
 だ。まあ、不思議なもんでね、自分の
 学校の生徒ならどんな不良だって、
 いいとこ見つけられるのに、我が子
 の事となるとね。
春子) いい子ですよ、ヒロシ君は。
足立) え?
春子) いい子ですあの子。まあどこが
 って聞かれたら、そんなに親しい訳じ
 ゃないし、そもそも今の世の中、いい
 子だからって得するとは限らないけど、
 とりあえず、いい子だと思う。
 あっ、すいません何か…。
 でも本当に、悪い子の私が言うんだ
 から間違いありません。ヒロシ君は
 いい子です。ねっ、そう思わない?
大吉) んだな、うん。ちょっと暗いし、
 顔色悪いけど、それで何考えてる
 かわかんねえとこもあるし、だけど、
 聞けばちゃんと答えるし、自分の
 考えちゃんと持ってるし。
足立) あっそう。
菅原) はい。真面目で気が利くし、
 何よりパソコンできるのはヒロシ
 君しかいないんで、うちにはもう
 なくてはならない存在ですね。
足立) あっそう。
菅原) ええ。
足立) そうか。
菅原) はい。
大吉) 足立君頼みだもんな、
 観光協会は。
菅原) はい!
春子) ほんと。ねっ? 
美寿々) いらっしゃい!
美寿々・春子) うわ~!
ヒロシ) 親父…。
足立) ヒロシ、お前、いい子らしいな。
ヒロシ) え?
足立) いや、俺にはお前の良さは
 全然わからないけれども、俺の
 教え子が、そう言ってんだから、
 そうなんだろう。
ヒロシ) 何だよ…。酔っ払ってんの?
足立) いいから、座って飲め。
春子) 座って座って、早く。
ヒロシ) じゃあ、バーボンロックで。
春子) バーボンロックね。
足立) ロックなんて100年早い。
 水割りにしろ。
ヒロシ) いつもロック飲んでるのに…。
足立) うるせえもうストーブのくせに。
 ストーブ。
春子) ストーブ?


**********
 
<実習棟の表>
(アキが窓からプールを見ている)
ユイ) わっ!



ユイ) えっ、マジで?
アキ) やっぱかっこいいな…。
 潜ってる時の姿勢がきれいだ。
ユイ) 種市先輩?
アキ) ほら、あの赤い潜水服。
ユイ) え~あれ本当に種市先輩?
アキ) 絶対そうだよ!
ユイ) だって顔見えないじゃん。
アキ) 顔見えなくても、
 潜り方でわがんだ。



ユイ) もしかしてアキちゃん…
 好きなの?
アキ) よし決めた!
ユイ) え?
アキ) ユイちゃん、おら、普通科やめで、
 潜水土木科に編入する!
ユイ) えっ!?
アキ) 種市先輩に教わって、
 潜水士の資格取る!
ユイ) 種市先輩。
アキ) じぇじぇじぇ!
種市) 何だって?

(制服姿の種市が来る)
 
**********
 
(赤い潜水服姿の男は磯野)
磯野) うわっ、あっ! 
あ~駄目…駄目だ駄目だ!
 小便したい小便! 小便してえ!




**********

種市) 何か用か?
アキ) えっと、あの…。




**********

(こちらの記事は、
 全放送終了後の感想となります)

アキの一目惚れ、初恋の人種市先輩登場。
そうそう、最初は凛々しい人だったのよね、
種市先輩って。磯野先生、いっそんも登場。
いや~うるさいうるさい。でも潜る姿はイケ
メンっていう。いや~みんながちゃんと変わ
ったというか、愛おしい存在に変わっていっ
たんだと、初登場場面を見返すと感慨深い。

そしてアキの妄想というか、夢オチがここ
から始まったんだなあと。アキの顔が弥生
さんのアップに変わったシーンは、夢に出
そうなほどのインパクト大!いや~マジ怖
い! ホント、夢でよかったよね、アキ。

足立先生が、ヒロシのことを語るシーンが、
けっこうジワジワとしみて。近すぎて、見え
ない関係ってのもあるというか。親子だか
らわかること、わからないことがあったりす
るのよね。春子の発言をきっかけにヒロシ
のいいとこ探しが語られ、自分が知らない
ヒロシの話を嬉しそうに聞いている足立先
生の姿に、何だか心がほんわかとして…。
リアルで観ていた時には、さらっと見過ご
していたけれど、いいシーンだなあと思え
てきて…。互いに素直になれない親子の
絡みが面白かった。ストーブ呼ばわりして、
ストーブの名前を広めたのは、アキじゃな
くて、足立父なんじゃね?
 
 
 
 
2023年の再放送時の感想はこちら↓
第27回~第5週「おら、先輩が好きだ!」
 
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