「スターマン・この星の恋」第6話~遂に正体が!奇跡のはじまり | 日々のダダ漏れ

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「スターマン・この星の恋」

スターマン・この星の恋

第6話
遂に正体が!奇跡のはじまり


星男) なあ、ばあちゃん。
美代) 何かしら?
星男) ばあちゃんはさ、年寄りだろ?
美代) あなたよりはね。
星男) どんな気分?
美代) どんな気分って・・・悪くはないわね。
星男) へぇ~、そうなんだ。
    年寄りってことはさ、死ぬの近いじゃん。
美代) あなたよりはね。
星男) ああ。
美代) な~に?
星男) あ、いや、あのさ、自分は、もうすぐ死ぬんだ
    なって、感じたりする?
美代) ないわ。
星男) あ、ないんだ。
美代) うん。ないわ。 むしろ、自分は死なないんじゃ
    ないかあって思うことは、あるわよ、私。
星男) えっ、年寄りなのに?
美代) ふふっ。そうよ。
星男) ふ~ん。
美代) 感じるの?
星男) うん・・・近いと思う。
美代) どうして?
    どうして私に話すの? 佐和子じゃなくて。
星男) ああ、わかってくれそうな気がして、この感じ。
美代) 年寄りだから?
星男) そう。あっ、俺さ・・・
美代) ストップ。そこから先は、佐和子に言いなさい。
    もう聞いてあげない。
星男) はぁ・・・。こんな気持ちよさもあるんだな。
    あのまま死んでたら知らなかった。
美代) 聞いてあげないって言ってるでしょ。

**********

佐和子) 何を苦しんでるんだろう。星男は。
節) 聞いてみたりしないの?
佐和子) 何かさあ、怖いんだよね、知るのが。
      何かわかんないけど、怖いんだあ。
節) そっか。
佐和子) 臆病な私・・・みたいな。
節) 何か佐和変わった。
佐和子) 何でも問い詰めて無理やり言わせちゃう人
      だったもんね。
節) 懲りた?
佐和子) そうかもね。大抵さ、そういうことすると、い
      なくなるんだ。男の人。
最後にちょっとやさ
      しくなって、で、いなくなる。
節) うん。
佐和子) 星男もそうなるかもしれないし。
      一緒にいたいだけなのにさ。

**********

重田) もうすぐだ。
佐和子) ん?何が?重田さん?
重田) 何があっても、一緒にいたいと思うか?彼と。
佐和子) 何があっても?
重田) そうだ。
佐和子) もう、かなり色々あったよ。これ以上?
重田) そうだ。
佐和子) 例えば?
重田) 例えば、そうだな・・・。彼が、この星の人間で
    はなかったとしたら、どうだ?
佐和子) はっ?
重田) 例えばの話だ。
佐和子) 納得する。違う星から来た王子様でしょ?
      あたしに釣り合ういい男は、もうこの地球に
      はいないってことだねえ。
節) 確かに。この星にはいないのかも。
重田) なるほど。
佐和子) じゃ!
節) ん!
重田) 何を言ってるのかわけがわからないだろうが、
    約束してくれ。
彼に何かあったら、必ず私に連
    絡するんだ。いいな? いいな?
佐和子) わかった。

**********

星男) 聞いてくれよ。ありがとな。いろいろ。楽しかっ
    た。知らなかった、幸せみてえな経験できたし
    さ。佐和はほんとに・・・。
佐和子) やめてよ。
星男) 何だよ。
佐和子) やめてよ、そういうの。勘弁して! いい!
      綺麗事はいい! いらない。
わかってたよ。
      おとぎ話だっていうのはさ、わかってた。
      でも、ちょっと期待しちゃっただけの話でさ。
      わかってる。
おとぎ話には、現実に戻るっ
      ていう、終わりがあるもんね。
      そんなのはわかってる。
星男) 佐和。
佐和子) いい思い出になんかしないでよ! しないで
      よ。楽しかったとか言って、いなくならないで
      よ。ウソだよ、そんなの。楽しかったら、いれ
      ばいいじゃん! そうじゃないからいなくなる
      んでしょ? そうでしょ? いい思い出なんか
      にされたらさ、そればっかり思い出して生き
      てくことになるんだよ。私、そんなの嫌だよ。
      ひょっとしたら、また帰ってきてくれるかもっ
      て思っちゃうかもしれないしさ。そんなのヤ
      だ。だって星男みたいな人、現れるわけな
      いんだしさ、これから先。だから、やめてよ。
      お願いだから。ここが嫌だとかさ、ここが嫌
      いだとか、ちゃんと言ってちゃんと傷つけて
      よ! そうじゃないと・・・無理だよ、あたし。
星男) 違ぇって、佐和。違ぇんだって!
佐和子) どこが違うの? いなくなるんでしょ?
星男) うん。
佐和子) 違わないじゃん!
星男) 俺は、佐和と会った時には…死んでたんだ。
佐和子) はぁ?
星男) 何かの力で、俺は生かされてた。誰か、わか
    んねぇけど。何かがいるんだよ、俺ん中に。
    そいつが何なのかわかんねぇ。けど、俺はお
    別れみたいだ。
だから、礼を言いたかったん
    だよ、佐和に。
俺はいなくなるけど・・・。
佐和子) いい加減にしなさいよ! 別れる言い訳す
      るんだったらね、もうちょっと考えろ!
      なんだそれ!
星男) うそじゃねぇよ、佐和。
佐和子) はぁ・・・。
星男) うそじゃねぇ。何か・・・そろそろみてぇだ。
佐和子) えっ?
星男) サンキュー、佐和。頑張れ。

**********

重田) それをどうするつもりだ?
溝上) どうするって・・・。
    とりあえず警察に届けなければ。
重田) そいつは死んでいるが、死んでいない。
溝上) はぁ?
重田) どけ! これからだ。今、目が覚める。
溝上) そんな、ばかな。
(立ち上がった星男の首が360度回り・・・)
節) マジで・・・?
佐和子) し、し、重田さん、これ、どういうこと?
重田) 言ったじゃないか。彼がこの星の人間では
    なかったとしても、何の問題もないと。
佐和子) えっ?
重田) 宇宙から来た、王子様だ。
美代) 素敵! 長生きはするもんね。
重田) そして、彼は私の仲間だ。
佐和子) えぇっ?
星男) 佐和・・・

**********

ついに・・・宇宙人としての星男が覚醒!?
星の王子様か・・・確かにね。とはいえ見た目は
大事。絵本の星の王子様だって、見た目がいい
から憧れるけど、重田さんだったら・・・(失礼w)

宇宙に生きていれば、みーんな、宇宙人。地球
人だって、よその星から見たら、宇宙人。わかっ
ちゃいるけど、得体のしれないものは、何となく、
怖い。だけど好きになったら、信じてしまうもの。
例え、彼がこの星の人間じゃなくても納得すると
言った佐和子。本当に何の問題もないと言い切
るのか・・・なーんて、大丈夫に決まってるけど。
星男が星男である限り、重田さんに変化しない
限り(何気にヒドイw)、イケメンの星男である限
り、大丈夫だと思うんだ。おとぎ話を夢見る、永
遠の乙女パワーの前では宇宙人ぐらい平気!
どんな奇跡のはじまりになるのか、楽しみ~♪


●「スターマン・この星の恋」HP

「スターマン・この星の恋」関連ブログ↓
第1話 「運命の男・・・許せ母も女だ!」
第2話 「急展開!星男パパ元カノ襲来」
第3話 「全部ウソでした・・・失踪夫戻る」
第4話 「失踪夫VS星男・・・遂に記憶戻る」
第5話 「星男の本性は凶暴新たな謎が」
第6話 「遂に正体が!奇跡のはじまり」
第7話 「恋人は星の王子様新章始まる」
第8話 「新たな真実・・・別れの予感」
第9話 「宇野家に大事件!お迎え襲来」
第10話 「サヨナラの後に訪れる涙・・・」


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