グレーテルのかまど (6月14日放送)
日本では、昔から、梅干しや梅酒を手作りする事
**********
2006年に連載が始まった漫画、海街diary。
鎌倉の海と緑豊かな街を舞台に、四姉妹の、
のびやかな生き方が、多くの反響を呼び、
「マンガ大賞2013」を受賞しました。
その中で、梅は、幾つもの場面で登場します。
三女が、
床下に保存している梅酒を末っ子に見せるシーン。
これが去年でこっちがおととし。
奥のは
おばあちゃんがつけた10年モノのビンテージよ。
姉妹が暮らす、家の庭に、古い梅の木がありまし
た。姉妹たちを育てた祖母は、毎年、梅が実る季
節になると、梅酒を作っていたのです。
厳しいけれど、物知りで、
いろんなことを教えてくれたという祖母。
彼女が亡き後も、毎年花が咲き、実をつける梅が、
季節の訪れを感じさせてくれました。
花も木も、生きてるものはみんな手間がかかる。
だからこそ、実をつけたときの喜びがある。
そんな、祖母の教えを心にきざみ、姉妹たちは、
毎年梅酒を作ってきました。
祖母が、梅酒と共に姉妹に残してくれたものとは、
一体どんな事だったのでしょう?
**********
海街diaryに登場する仲の良い姉妹たち。でも、
この一家の事情は、ちょっと複雑です。長女・幸
(さち)、次女・佳乃(よしの)、三女・千佳(ちか)、
そして、四女・すずの四姉妹。実は、末っ子のす
ずは異母姉妹。15年前、三人の娘を置いて家を
出て行った父が、他の女性との間にもうけた子
供なのです。父の死をきっかけに、三姉妹は、中
学生のすずと一緒に暮らすことになります。そん
な四人が、互いに戸惑いながらも、家族になって
いく姿を描いた描いた物語が、海街dairyです。
すずは、やってきてすぐ、この家で大切に守られ
ている、祖母の梅酒、そして梅の木について教え
られます。姉妹は、次の梅の季節には、新しくや
ってきたすずの為に、梅ジュースを作ってあげる
と、約束するのです。そしてやってきた梅の季節。
へーっ、梅の実ってこんなふうになってんだ―
いーから手動かせ
すずも参加して、賑やかな梅の収穫です。
こうして、一家の梅仕事には、
すずの為の梅ジュースも加わったのです。
**********
祖母から三姉妹、そして、末っ子のすずに受け継
がれた梅仕事。そもそも、日本の家庭では、自家
製の梅干しや梅酒を作るのは、よく見られる光景
でした。季節のおとずれを家族で実感する大切な
行事です。
関東でも有数の梅の産地、神奈川県、小田原市。
梅農家の穂坂さんのお家でも、青梅の収穫の真
っ最中。小学2年生の春菜ちゃんは、毎年、この
梅仕事を楽しみにしています。長年梅を育ててい
るお祖父ちゃんから教わりながら梅を採ります。
一家総出の収穫。この日は30kgも梅が採れまし
た。家の床下には、毎年作ってきた梅酒が眠って
います。春菜ちゃんが生れる前、10年以上も前の
梅酒もありました。濃厚な飴色が、長い歳月を感
じさせます。この日作るのは、梅酒と梅ジュース。
梅の扱い方を教えてくれるのは、お祖母ちゃん
の光子さん。保坂家代々の作り方を教えます。
梅の味を出やすくするために、串やフォークで
穴を開けるのが、穂坂さん流。へた取りをする
光子さんの隣で、春菜ちゃんもお手伝い。
Q.何歳からやってるの?
春菜) わかんない。
光子) わかんないね。小さい頃からやってるね。
自然とね、この子のひいおばあちゃんがや
ってたりすると、順番にわたしが自然とやる
ようになって、それからまた自然と娘に行っ
て、孫と今度一緒にやるようになって、代々
というか・・・
光子さんが、この家にお嫁に来たのは、昭和47年。
梅仕事を教えてくれたのは、姑のマツ江さんでした。
やがて子供が生まれ、梅仕事は、子供たち、そして、
孫たちへと繋がっていきました。マツ江さんは、1年
前に亡くなってしまいましたが、この家では、こうし
て代々、梅仕事が受け継がれてきたのです。
夏が近づくのを感じながら、庭の梅をもいで、家族
で梅仕事。なんだかとっても、豊かな時間ですね。
**********
【Tea Break】 いろんな梅スイーツをご紹介。
●まずは、「梅ゼリー」
この透明感と、フルフル感が、何とも爽やか。
●「梅の甘露煮」、なんていうのもあるわね。
果肉の食感と甘酸っぱさが絶妙なのよ。
●そして、忘れちゃならないのが、「梅ジャム」
パンやクラッカーに載せて、すっきり、爽やか。
梅ジャムは、ジュースを作った後の梅を使え
ば、簡単に作れちゃうの。
**********
物語の中で、もう一つ、親子の関係が描かれた
こんなシーンにも、梅が登場します。
13年前に再婚し、家を出て行った三姉妹の母親
が、突然、祖母の七回忌に訪ねてきます。長女
・幸は、複雑な想いを抱えながら、祖母の墓参り
に行く母についていきます。
そして、祖母の墓前で、母がこう呟くのです。
私、
とうとうお母さんの望むような娘にはなれなかった。
ごめんね。
そうか
この人も“娘”だったんだ。
私たちの母親だけど、その前に、
おじいちゃんとおばあちゃんの娘なんだ。
そして・・・
そういえば、毎年梅酒作ってるんだって?
おばさん感心してたわよ。上手に作るって。
おばあちゃんの梅酒、おいしかったわ。
毎年仕込むの手伝わされて大変だったけど、
あれが終わると、ああ夏がくるなって感じだった。
そんな母に長女は、二つの梅酒を手渡します。
それは今年、すずたちと作った梅酒と、祖母が
残した最後の梅酒。
母は、懐かしそうに、また、嬉しそうにその
梅酒を見つめ、大事に飲む、と言うのです。
子供たちを残し、遠く離れて暮らす母の心
にも、梅の思い出は、ずっと残っていました。
**********
梅の香りがじわ~っと染み出した梅ジュース
と果肉たっぷりの梅ジャムは、爽やかさ満点。
夏の訪れを待ちながら、
季節の恵みを味わってみて。
**********
海街dairyの姉妹たちが、賑やかな梅仕事を終え
た後、ちょうど頃合いに仕上がった梅ジュースを
注いでいるのは、すずでした。
一緒に梅仕事を終えたすずは、いつのまにか、
家族の中に溶け込んでいます。
小田原の穂坂さんの家では、お祖母ちゃんの
光子さんが、1週間前に作っておいたジュース
を注いでくれました。甘酸っぱい、梅ジュース。
この味わいと共に、家族で季節を感じ、梅仕事
を行う喜びが、受け継がれていく。
それは、かけがえのない、幸せの風景です。
**********
とても大好きな漫画家さんで、とても大好きな漫画
の中に出てくる、「梅酒&梅ジュース」のお話だった
ので、いつにもまして嬉しい回でありました(*^。^*)
何より、梅は、実家の庭にもあって、毎年梅干しを
送ってもらっていたりするので、とても身近なお話。
とはいえ、いわゆる「梅仕事」を手伝ったことのない
娘だったので、ちょっとは手伝えばよかったかなあ
なんて、今更ながらちょっと反省したりする無精者。
それどころか、手間のかかる梅仕事の成果だけを、
ごっそり持ち帰るという梅ドロボーな娘なわけで・・・。
梅酒もね、ずっと「いらなーい」とか言っていたのに、
何年モノかの梅酒の味を覚えて、これまたごっそり
持ち帰るという悪行ぶり。ホント、実家の両親には
頭が上がりません。梅仕事の回を見てしまったし。
でも、本当に、心から、梅の有難さが身にしみまし
た。梅は日本の宝。梅仕事もまた、日本の宝だと。
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海街diary 1 蝉時雨のやむ頃/小学館
がれた梅仕事。そもそも、日本の家庭では、自家
製の梅干しや梅酒を作るのは、よく見られる光景
でした。季節のおとずれを家族で実感する大切な
行事です。
関東でも有数の梅の産地、神奈川県、小田原市。
梅農家の穂坂さんのお家でも、青梅の収穫の真
っ最中。小学2年生の春菜ちゃんは、毎年、この
梅仕事を楽しみにしています。長年梅を育ててい
るお祖父ちゃんから教わりながら梅を採ります。
一家総出の収穫。この日は30kgも梅が採れまし
た。家の床下には、毎年作ってきた梅酒が眠って
います。春菜ちゃんが生れる前、10年以上も前の
梅酒もありました。濃厚な飴色が、長い歳月を感
じさせます。この日作るのは、梅酒と梅ジュース。
梅の扱い方を教えてくれるのは、お祖母ちゃん
の光子さん。保坂家代々の作り方を教えます。
梅の味を出やすくするために、串やフォークで
穴を開けるのが、穂坂さん流。へた取りをする
光子さんの隣で、春菜ちゃんもお手伝い。
Q.何歳からやってるの?
春菜) わかんない。
光子) わかんないね。小さい頃からやってるね。
自然とね、この子のひいおばあちゃんがや
ってたりすると、順番にわたしが自然とやる
ようになって、それからまた自然と娘に行っ
て、孫と今度一緒にやるようになって、代々
というか・・・
光子さんが、この家にお嫁に来たのは、昭和47年。
梅仕事を教えてくれたのは、姑のマツ江さんでした。
やがて子供が生まれ、梅仕事は、子供たち、そして、
孫たちへと繋がっていきました。マツ江さんは、1年
前に亡くなってしまいましたが、この家では、こうし
て代々、梅仕事が受け継がれてきたのです。
夏が近づくのを感じながら、庭の梅をもいで、家族
で梅仕事。なんだかとっても、豊かな時間ですね。
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【Tea Break】 いろんな梅スイーツをご紹介。
●まずは、「梅ゼリー」
この透明感と、フルフル感が、何とも爽やか。
●「梅の甘露煮」、なんていうのもあるわね。
果肉の食感と甘酸っぱさが絶妙なのよ。
●そして、忘れちゃならないのが、「梅ジャム」
パンやクラッカーに載せて、すっきり、爽やか。
梅ジャムは、ジュースを作った後の梅を使え
ば、簡単に作れちゃうの。
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物語の中で、もう一つ、親子の関係が描かれた
こんなシーンにも、梅が登場します。
13年前に再婚し、家を出て行った三姉妹の母親
が、突然、祖母の七回忌に訪ねてきます。長女
・幸は、複雑な想いを抱えながら、祖母の墓参り
に行く母についていきます。
そして、祖母の墓前で、母がこう呟くのです。
私、
とうとうお母さんの望むような娘にはなれなかった。
ごめんね。
そうか
この人も“娘”だったんだ。
私たちの母親だけど、その前に、
おじいちゃんとおばあちゃんの娘なんだ。
そして・・・
そういえば、毎年梅酒作ってるんだって?
おばさん感心してたわよ。上手に作るって。
おばあちゃんの梅酒、おいしかったわ。
毎年仕込むの手伝わされて大変だったけど、
あれが終わると、ああ夏がくるなって感じだった。
そんな母に長女は、二つの梅酒を手渡します。
それは今年、すずたちと作った梅酒と、祖母が
残した最後の梅酒。
母は、懐かしそうに、また、嬉しそうにその
梅酒を見つめ、大事に飲む、と言うのです。
子供たちを残し、遠く離れて暮らす母の心
にも、梅の思い出は、ずっと残っていました。
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梅の香りがじわ~っと染み出した梅ジュース
と果肉たっぷりの梅ジャムは、爽やかさ満点。
夏の訪れを待ちながら、
季節の恵みを味わってみて。
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海街dairyの姉妹たちが、賑やかな梅仕事を終え
た後、ちょうど頃合いに仕上がった梅ジュースを
注いでいるのは、すずでした。
一緒に梅仕事を終えたすずは、いつのまにか、
家族の中に溶け込んでいます。
小田原の穂坂さんの家では、お祖母ちゃんの
光子さんが、1週間前に作っておいたジュース
を注いでくれました。甘酸っぱい、梅ジュース。
この味わいと共に、家族で季節を感じ、梅仕事
を行う喜びが、受け継がれていく。
それは、かけがえのない、幸せの風景です。
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とても大好きな漫画家さんで、とても大好きな漫画
の中に出てくる、「梅酒&梅ジュース」のお話だった
ので、いつにもまして嬉しい回でありました(*^。^*)
何より、梅は、実家の庭にもあって、毎年梅干しを
送ってもらっていたりするので、とても身近なお話。
とはいえ、いわゆる「梅仕事」を手伝ったことのない
娘だったので、ちょっとは手伝えばよかったかなあ
なんて、今更ながらちょっと反省したりする無精者。
それどころか、手間のかかる梅仕事の成果だけを、
ごっそり持ち帰るという梅ドロボーな娘なわけで・・・。
梅酒もね、ずっと「いらなーい」とか言っていたのに、
何年モノかの梅酒の味を覚えて、これまたごっそり
持ち帰るという悪行ぶり。ホント、実家の両親には
頭が上がりません。梅仕事の回を見てしまったし。
でも、本当に、心から、梅の有難さが身にしみまし
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