空飛ぶ広報室 第2話 「浅学非才・馬鹿丸出しの私・・・でも答えは自分で探す」 | 日々のダダ漏れ

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空飛ぶ広報室
 
第2話
浅学非才・馬鹿丸出しの私・・・
でも答えは自分で探す

 

 

片山) ものになるまで何年かかるやら。
    期待して損した。
空井) 自分、期待されてたんですか?
鷲坂) パイロットが来るって聞いて、喜んでたよ。
比嘉) これでは企画書というより報告書ですね。
    こちら、片山一尉が作った過去の企画書です。
    これを参考に、直してみてください。
    国防の意義は、省いて。
空井) でも、国防は自分達の本分ですよね?
比嘉) あちらの興味はテレビの企画として面白いか
    どうかだけです。
空井) それじゃ、ただの見せ物に。
比嘉) それでもいいんです。まずはとっかかり。
    興味を持ってもらうその先に、理解があります。
鷲坂) 稲ぴょんに見せるつもりで、作ったら?
空井) え?
比嘉) ああ、いいですね。目標設定としては妥当です。
鷲坂) 彼女に理解してもらうことが、広報官への第一
    歩。空井が言ったんでしょう?




**********

リカ) 戦闘機の訓練は護身術である。
空井) はい。こないだ、稲葉さん言ってたじゃないです
    か。戦闘機は人殺しの道具だって。どう言ったら
    わかってもらえるかなって考えたんです。
    護身術を学んでる女性は、誰かと闘いたくてや
    ってるわけじゃないですよね。僕たちも同じなん
    です。誰かと闘いたくてやってるわけじゃない。
    いざという時、守れるよう訓練してるんです。
リカ) 守る?
空井) はい。
リカ) 国を?
空井) 僕の場合は、人ですね。
リカ) 人?
空井) 国って大きすぎて、複雑だし。それより、友達と
    か、家族とか、大切な人たちがここにいるって思
    うと、それを守りたいって、思えるんです。
    わかって、いただけますか?
リカ) はい。
空井) ああ・・・よかった。




**********

リカ) 確かにやりすぎたのかもしれません。
   あってはならない事だともわかってます。でも、
   あの人達はあの時点では、容疑者とその妻だ
   った。
私は、自分の仕事をしただけです。

   運が、悪かったんです。

**********

片山) 
空自の体質ってのもあるよな。
リカ) 体質?
比嘉) 例えば、記者会見で幕長の発言にミスがあ
    った時、幕長それ間違ってます、と記者の前
    でもズケズケ指摘するのが
空自です。
リカ) してました、さっき。
片山) 各自衛隊の体質を表す標語がありましてね。
    陸自は、「用意周到 動脈硬化」
    海自は、「伝統墨守 唯我独尊」
    そして、我らが空自は・・・
空井) 「勇猛果敢 支離滅裂 」




リカ) あ・・・
片山) 鷺坂室長はまさにそれだな。
空井) ああ・・・
片山) 私も、その筋を受け継いでいます。
リカ) 支離滅裂?
片山) 勇猛果敢ですよ。




比嘉) この標語を考えたのはですね、何十年か前
    に防衛省に出入りしていた
記者だって話です。
空井) あ、そうなんですか?
片山) なんだ、知らないのか。
空井) はい。
リカ) 確かに記者が言いそうな皮肉ですけど、
   よく皆さん怒りませんね。
比嘉) ちゃんとね、オチがね、ありますからね。
片山) 記者会の標語はなんと、
    「浅学非才 馬鹿丸出し」
空井) 一番ひどいじゃないですか。
片山) だからいいんじゃないか。
    自衛隊を皮肉りつつも、マスコミの立場をかさ
    に
着ないで自分達を一番落とす。
空井) そっか。カッコいいですね!
片山) これ考えた記者は信用できそうだろ?

**********



リカ) 何もわかってませんでした。
   わかろうともしなかった。報道の時も同じです。
   正義をかさに、いつの間にかスクープさえ取れ
   れば
いいって。無神経になって。相手が、一人
   の人間だって当たり
前のことも忘れて。
   報道に戻るどころか、記者
失格です。
   まさに、浅学非才、馬鹿丸出し。

   それも、今の今まで、
   自分はバカじゃないと思
ってた、大バカです。

**********



空井) 稲葉さん。記者って職を、失ったんじゃなく
    て、ディレクターって職を、新たに得たと考え
    るの、
どうですか?
リカ) えっ?
空井) 僕もね、パイロットだったこと生かせるなら、
    そんな広報官になれるとしたら、なんかワク
    ワクするなって。
前のこと振り返ってばかり
    いても、僕の人生って、
30手前でもう、余生
    になっちゃうし。
そんなのつまらないです。
リカ) すっごい前向きですね。
空井) 飛行機って、
    車と違ってバックできないんです。
リカ) はぁ・・・そうなんだ。
空井) そうなんです。
リカ) なんか悔しい。
空井) え?
リカ) 一人でどんどん進んじゃって。この前まで
   メソメソしてたくせに。
空井) メ、メ?
リカ) 私になでなでされて号泣してたじゃないで
   すか。
空井) イヤイヤイヤ、自分だってさっき泣いてた
    くせに。
リカ) 泣いてません。
空井) ボロボロ泣いてましたよ。
リカ) タバスコが効きすぎたんです。
空井) ああ、よくもそんな堂々と嘘つけますね。
リカ) 嘘じゃないです。見解の相違です。
   今日はありがとうございました。では。
空井) あの・・・
    さっきはちょっと可愛かったのになあ・・・


**********

何とか、早いうちに改心してくれたっぽいガツガツ
ガッキー、じゃなくて、稲ぴょん。ガツガツが続くと
見て
るのがイヤになってしまうので、早々に変わ
ってく
れて、ホントよかった! 気が強いのはいい
として
、あまりに「浅学非才、馬鹿丸出し」のまま
は痛すぎて。ホッとしたというのが、一番の感想。

このドラマは、空井のキャラが凄くいい。真面目
すぎることもなく、固すぎるわけでもなく、いい感
じに天然な空井のキャラが、見ていて安心する
というか。私の中では、自衛隊のイメージアップ
にかなり貢献しているキャラであることは確か。

なぜかいつも思わせぶりな話し方をしてしまう空
井に、ついついドキっとさせられてりまうリカもま
た可愛いし。でも、あんな言い方されると、ホント
困る。しかも自覚がないところが、好きになった
ら、勝手に自分が振り回されて自爆しそうで嫌!

今回、それぞれの体質を表す標語というのが、
 
陸自 ・・・  「用意周到 動脈硬化」
海自 ・・・  「伝統墨守 唯我独尊」
空自 ・・・  「勇猛果敢 支離滅裂 」
記者 ・・・  「浅学非才 馬鹿丸出し」

う~ん。なんとなくわかる気がするのが、いい!

本当は、国民がちゃんと知っておかなければ
いけないはずの自衛隊のことを、こんな風に、
気楽に、少しずつでも知っていけることは、い
いことなんじゃないかなあと・・・思うのでした♪

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