続・熊本城(城外) 〜熊本県熊本市熊本城〜 | 旅するカメラ

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熊本城(城内) の続き。


須戸口門から城外へ出た私。
特に決めている訳でも無いのに勝手に足が東十八間櫓と北十八間櫓の方へと向かってしまう。




熊本城

まさに要塞。
高さ20メートルの石垣がこれだけ続くのだからすごいとしか言いようが無い。
こんなすごい石垣を一般の観光客の皆さんは見ないなんて勿体ない・・・と、ついつい思ってしまう。
(城の裏手になるので仕方ないか。)


棒庵坂を登り、いつもなら加藤神社方面へと進んで行くのだが
この日は未だ見た事が無い熊本城北側にある「百間石垣」の為にそのまま監物台樹木園方向へ進む。
監物台樹木園脇の坂を降りて行くと百間石垣があるのだが、ついつい二の丸広場から見る戊亥櫓~宇土櫓~大小天守閣のパノラマワイドな風景に吸い寄せられた。


ここからこうして見てみると・・・なんだか凄い。
多層櫓が林立してる。
見た事は無いけれど築城当時を彷彿とさせる感じ。

更に・・・長塀越しに見る宇土櫓と大小天守閣。
確かに良く見かける構図だがやっぱり絵になるw


なんと言っても手前の高石垣があるからこんなに迫力があるに違いない。

と、ここで百間石垣の事を思い出した。
危ない、またもや他の遺構に気を取られて見るのを忘れてしまう所だったよ。。

県立美術館横から三の丸駐車場へと歩いて行くと・・・
二の丸門跡が見えて来た。

二の丸門跡

うわ☆
想像以上にスゴイ門だ!
なんで今までここを見なかったんだろう、私。




この二の丸門の横に「百間石垣」が続くのだ。
長さ101間(約184m)、高さ5間(約9m)のこれまた見事な石垣。

百間石垣


さすが熊本城。
石垣マニアにはたまらないお城だね(笑)



ここで再び加藤神社へ。
ご祭神はもちろん加藤清正公。
いつもは横から宇土櫓を撮るだけだったけど今日はちゃんと加藤清正公に敬意を示して参拝。

加藤神社


加藤神社

神社の境内からは大天守閣が見える。



で、最後の締めにやっぱりここから写真を撮らなきゃ熊本城は終われない。
宇土櫓の石垣。
宇土櫓石垣

石垣も凄いが、堀も凄い。
この深い空堀があるから石垣が生きて来るのだ。
それにしても重機も何も無い時代にこれだけ掘ったものだ。

築城主である加藤清正は土木に関しては超一流のエキスパートだった。
城だけではなく、多くの堤防を造り新田を開発する事によって住民を水害から守った。
今でも大雨が降って他の堤防が決壊する事があっても加藤清正公が造った堤防は決壊する事が無いと言う。
これが今なお熊本で加藤清正公が神としてあがめられている由縁だそうだ。
現代の土木技術を既に400年前に抜いていたと言うのだろうか?
どこまで凄い人なんだ。加藤清正公。

そんな加藤清正公の持つ全ての技術を駆使して造った熊本城。
難攻不落の城である事は間違いない。
この石垣の要塞を見学する時に少しでもそんな事を思い出して見てもらえると
もっと歴史が面白くなるのではないだろうか。