石垣の上を歩く ~熊本県八代城~ | 旅するカメラ

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「石垣の上を歩く事が出来るらしい。」


そんな言葉から興味を持った八代城。
いつもは通過するだけだった八代IC、今回初めて降りてみた。

八代城は元和の一国一城令が出された後建てられたお城。
もともとは麦島城が熊本城以外に存続を例外的に認められていたのだが、
大地震によって甚大な被害を受けたことにより、廃城。
その麦島城に変わって造られたのがこの八代城。

なぜ、他の大名の城は1つを残して他は全部廃城とされたのに、
ここ八代は例外的に城を残すことを徳川幕府に認められたのか?

それは、お隣の大外様大名である「島津家」を見張る為。


だからなのか?
想像していたよりもずっと立派で大きな石垣と堀だった。

堀



それほど島津家はコワイ存在だったと言うわけか。
さすが暴れん坊島津氏だ。



早速城内へ。
東側の門より城内へ入る。


東入口


城内での建物の遺構は何も残っていないようだった。
松江神社


(本丸の中は現在神社となっている。)


つつじ







    ちょうどつつじが満開だった。

    城内には桜の木が沢山あったので
    きっと桜の時期は花見で沢山の人が訪れるのだろう・・・








なんて考えながら歩いていると、注意書きを発見。

注意書き


最初に書いたけれどここ八代城は石垣の上を歩く事が出来るのだ。
花見で酔った人が面白半分に歩いて堀に落ちたら大変だからこんな看板が・・・


どれだけ危険なのか見てみようと言う事で階段を登り石垣の上へ。



おお。
想像していたよりも石垣の上は高く感じる。
しかも柵も何も無い。

すぐ先は堀なのである。
なかなかスリリングな城跡だ。

北側石垣上





今回は北側~東側の石垣の上を歩いてみた。
石垣の上も桜の木が多く、絶好の花見ポイントなのではないだろうか?
これは花見客は石垣の上に登るなと言われても・・・ねぇ。。

石垣上

高い

覗き込んでみたが、結構高い・・・


そして脇にこんな注意書きが。

注意書き2


だからといって柵も何も作らない八代市がちょっとだけ粋だと思った。
危険防止の為に柵を作ると雰囲気・景観が悪くなるから、
出来るだけ作らないで欲しい・・・と、心のどこかで思ってしまうものだから。

実際に見た石垣の高さの恐怖とこの注意書きのギャップがなんとなく面白かったりして。






今回は前日に八代に宿泊。
新しく出来た九州新幹線の乗り継ぎ駅である「新八代駅」の目の前にあるビジネスホテル。
新しく出来たばかりだったのでとってもキレイで快適。
しかも一泊4,620円とかなりリーズナブル。(しかも駐車場無料!)

新八代駅前


室内


何と言っても水周りがきれいなのがイイ。

ただ、問題なのは・・・
駅・ホテル周辺に何も無いこと(笑)
田んぼの真ん中に立つ駅とホテルなのだ。

駅前風景(笑)


時間があったので駅構内を散策してみたけれど、
博多から鹿児島へ向かうリレーつばめと九州新幹線の乗り継ぎの駅だから
乗り降りする人も少なくKioskや蕎麦屋さんくらいしかなかった。
無論コンビにも無し。


でも、九州道八代ICまで5分。
立地はいい。

静かにくつろぎたい人にはお勧めかも。