花火の撮り方!花火を撮るには!花火の撮影! | 写真上達プロカメラマン写真撮影テクニックとヒント

写真上達プロカメラマン写真撮影テクニックとヒント

写真上達のための撮影のヒントやプロカメラマンの撮影の仕事について。写真やカメラについても

花火の撮り方!花火を撮るには!花火の撮影!

花火の撮り方について質問がありましたので、
花火の撮影方法についてです。
花火を撮るにはどうしたらいいかを解説します

【質問】
いつもRRRさんのためになるブログを
拝見させていただいております。
下手くそな私にとっては,
とても勉強となり,
大変ありがたく思っています。

今回は,花火の撮影方法について
お伺いしたくご連絡させていただきました。
まだまだ花火大会の季節でありますので,
綺麗な花火を撮影するためのアドバイスを
いただけたらと思います。

カメラの指輪が780円!
http://page10.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/m111512816


【回答】
夏の被写体としてあがる写真の題材に
花火は必ずといって良いほどあがります。

目で見てきれいな花火をきれいに
撮影するのは意外と難しいです。

しかも、どうせ花火を撮るなら実際目で見たよりも
きれいで派手な花火の写真に仕上げたいですよね。

まず、花火を撮影するのに必要な機材ですが、
三脚があるほうが、よりきれいな写真が撮れます。

というか、見た目よりもきれいな花火の写真を撮るならば、
三脚は必須です。
こんな安いのでも、ちゃんと花火が撮れます


また、レリーズもできれば、
あると便利です。

安いレリーズがたくさんありますので、
ひとつ買っておくと花火撮影以外にも使えます。
これなら、送料入れても500円以内です。


あと、長時間露光する場合は予備バッテリーを忘れずに。

花火撮影の
カメラは一眼レフで、レンズは、
望遠でも広角でもいいですが、
花火を撮る撮影場所や写真の狙いで考えてください。

花火会場の近くで、ふつうに花火を全体で撮るならば、
望遠は必要ありません。

アップを撮りたいとか、
花火会場から離れて景色の中の花火を撮影したいとかの場合は、
望遠を用意してください。

撮影位置については、
花火の撮影では、
風を考える必要があります。

花火は煙が出ますので、
風がないと煙で花火が見えにくくなったりします。

できるだけ、風上から撮るほうがいいでしょう。

ただ、こればっかりは花火の見る向きがあるし、
そちら側から撮らないと、
花火自体がきれいに見えない可能性があるので、
いろいろ試してみる必要があります。

さて、花火の撮り方ですが、
まずは基本として、長時間露光で打ち上げ花火を
何個も入れる撮影方法です。

カメラを三脚にすえて、
打ち上げ花火があがっているところに、
ピントを合わせます。

画角は、花火撮影では広めにしておきましょう。

一番メインの花火は豪華なことが多いので、
きっちりフレーミングしすぎると、
大事なところで花火が画面がはみ出てしまいかねません。

花火を撮るときの露出は長時間露出をするので、
マニュアルで撮影します。

花火撮影においての
ISO感度は適当で良いです。
カメラの機種などにより、
画質との兼ね合いなどできれいに
写るISO感度にしておいてください。

分からなければ、
花火撮影のISO感度は100~800で大丈夫です。

花火を撮るときの露出は
マニュアル露出で、
絞りは5.6くらいから順次試してみましょう。
私は、だいたいF11~22くらいで調節します

花火を撮るときに限りませんが
長時間露光すればするほど、
つまりシャッタスピードを遅くすればするほど、
絞りの数値は大きくしないと露出オーバーになってしまい、
花火が白飛びしたり、写真が煙だらけになったりします。

また、花火を撮るときに
望遠レンズを使う場合は、
少し絞り気味(絞りの数値を上げる)にしても良いでしょうし、
花火自体が小規模で露出が足りないのであれば、
絞りをあけ気味(絞りの数値を下げる)にしても良いですし、
ISO感度を上げてもいいでしょう。

花火を撮るときの
画質は、それなりの画質にして
おいたほうが良いと思います。

花火撮影では、
あまり圧縮したり、画質を落としていると、
夜空の黒い部分の画質がアレ気味になることがありますから。

花火撮影の
シャッタースピードですが、
コレは狙いにより様々です。

まず、基本として、
打ち上げ花火の散ったあとの
たれさがる火をあまり映したくないのであれば、
3秒くらいまでにしたほうが良いかも知れません。

ただ、3秒くらいのシャッスピードで花火を撮影すると、
はげしく打ち上げ花火が上がっているときはいいですが、
そうでないときは、ひとつの花火しか
画面に入ってこないかもしれません。

もっとシャッタースピードを遅くして、
花火を撮影すれば、たとえば10秒くらいあけるのであれば、
絞りをしっかり絞って、ISO感度も落とさないと
露出オーバーになりますのでご注意を。

でも、シャッタースピードを落として花火を撮影できたら、
勝手に花火が写真の中で次々に花を咲かせていきますので、
露出さえ間違わなければ、
簡単に豪快な花火の写真が撮れるでしょう。

また、シャッタスピードについて、
分かりやすいように書きましたが、
大体露出の感覚が分かる方は、
バルブで撮影するほうが花火を見ながら
花火のいいときに撮影できます

バルブとは、シャッターボタンをおしているあいだずっと
撮影が継続している状態です。

つまり、シャッタースピードを自在に決められます。

バルブで長くあけておく場合は、
絞りをかなり絞っておいたほうが良いでしょう。

また、花火を撮るときに
シャッタスピードを長くする場合は、
三脚がぐらつかないようにすることが大切です

バルブ中に通行人や隣の見物客が、
三脚にこつんとあたると、
せっかくの花火の写真も台無しになってしまいます。

花火撮影の撮影場所や
三脚の立て方にも気をつけてください。

花火の撮り方の基本は以上です。

花火の撮り方で分からないことが
あったらいつでもご質問ください。

ただ、とりあえず分かる範囲で
花火を撮影してみることも大事です。

ぜひ、花火撮影に挑戦してみて下さい。

ご要望があれば、花火撮影の応用編も取り上げます

長くなりましたが、読んで頂いてありがとうございました。