写真講評!夜の灯台の写真。長時間露光について! | 写真上達プロカメラマン写真撮影テクニックとヒント

写真上達プロカメラマン写真撮影テクニックとヒント

写真上達のための撮影のヒントやプロカメラマンの撮影の仕事について。写真やカメラについても

写真講評!夜の灯台の写真。長時間露光について!

写真講評シリーズです。
今回は、夜の灯台の写真!長時間露光についても少し触れます。

【写真講評へのご応募】
あいかわらずお忙しそうで、
プロカメラマンのハードさが伝わってきます。

今回の、光と影のブログ、
興味深く読ませていただきました。

私も、下手くそながら 光と影は、
毎回ではありませんが意識して撮っています^^

そこで、今回はずうずうしく、
写真講評のお願いです!

先日、夜の灯台を撮りに行ったのですが、
シャッタースピードを長くすると、
光の帯が帯にならず、短くすると
光以外は、薄暗くなって、
なかなかイメージ通りの写真が撮れませんでした。

ちなみに、最初はF9で撮ってたんですが、
今回の写真はF2.8で撮ってみました

何か、アドバイスがありましたら
是非よろしくお願いします。

夜の灯台の写真!
http://ameblo.jp/hagelulu/entry-11363355326.html


[おすすめサイト]
カメラ開発者のデジタル一眼レフ上達講座


カメラテクニック プロカメラマンが教える写真テクニック

【講評】
早速1枚目と2枚目の写真から。
灯台の写真です。

人がいないほうがお好みのようですが、
いない写真はいつでも誰でも撮れますから、
たまたま人が来たときはチャンスだと思って下さい。

シルエットを入れたり、動きが出たり、
写真に変化が出ます。

もちろん、私も人がいなけりゃいいのにって
仕事で思うときは多々ありますが・・・(笑)

三脚をお使いのようですので、
もうちょっと露出を明るくしてもいいかもしれません。

ただ、明るい部分が飛びすぎるので、
バランスが大事ですが。

4枚目、5枚目の写真
5枚目の正面より4枚目のほうがいいですね~

正面から撮ると、上の光の部分が明るくて
白飛びしていますし、それのせいで、
他の部分は真っ暗だし。

こういうときは、軽くストロボを
下側に向けて光らせてみるとか。

汚い光にならないように、ストロボの強さ、
角度などを良く考えて調整する必要がありますが。

もしくは、白飛び覚悟で、
暗いところに露出あわせてみるとか。

6枚目の写真。
信号所の写真です。

幾何学的で面白いですね。

目のような光と線のシルエットがいいです。

後処理で、もうちょっとコントラストを
あげてもいいかもしれません

あとは、もっと下からあおってみるとか、
もっと平面的に真正面から捕らえてみるとか、
他には、アップで部分を切り取ってみるとか。


7枚目、8枚目の写真
灯台の光線が上にのびている写真です。

撮影者の方も、書かれていましたが、
光の帯を残す露出にすると、
他が暗すぎるし、長時間露光すると、
帯が消えるとのこと。

難しいですよね。露出差がある場合は、
どちらかを捨てるか、
どちらかにあわして、その状態の露出で、
もう一方を救うかしかありません。

どちらかを捨てる場合は簡単です。

この場合なら、帯が残る露出でしょうね。
帯をできるだけ、長くくっきりと
残せる露出を試してください。

あとは、ホワイトバランスや
シャッタースピードによっては、
帯の色や光具合が変わる可能性もあります。

写真の中で、帯と灯台の上の部分だけが
浮かび上がっていても
面白いと思います

その場合は、真っ暗な部分の面積や、
光の部分の配置、向き、角度など、
細かいところを考えてください。

次に、どちらかにあわせて、
もう一方をその露出で救う撮影方法です。

まず、明るいほうにあわせる時は、
この場合灯台の上の部分と光の帯ですね。

シャッタースピードは短くなり、
他の部分が露出アンダーで真っ暗になってしまいますよね

先ほども書きましたが、
暗い部分に光を当てる必要があります。

照明を用意して当てるか、
ストロボを何灯か用意するのもありです。

ただ、かなり大がかりになります。

他の可能性としては、道路に面していれば、
車のライトなど。
人がたくさんいれば、
携帯やパソコンの液晶も使えますし、
ろうそくなどもたくさんあれば、
かなり救えます。

現実的に考えると、
暗いほうに露出をあわせて、
長時間露光にします。

そして、長時間露光中に灯台の部分などの
光の部分にあたるところを
黒い紙や帽子などでもいいので、
レンズの前の部分を隠してみて下さい

これだけで、明るい部分が
明るくなりすぎるのを防ぎます

このとき、隠すものを細かく
動かす必要があります

そうでないと、隠しているものの影が写真に
出てしまう恐れがあるからです

隠すものを作るのなら、
画用紙を黒く塗って、
先をぎざぎざにしておくのがいいでしょう

NDフィルターなどでも構いません

わかりますかね?
わからないときは、詳しく説明しますので、
またコメントでもください。

それでは、最後の写真。

これは、どうせ光の部分が白飛びしているので、
思い切っても写真全体を明るくするほうがいいでしょう。

以上です
写真好評シリーズへの
ご応募ありがとうございました

みなさんも、写真講評シリーズへの
ご応募お待ちしています

応募方法は、ホームページやブログで、
当該写真をアップしたページのアドレスを記入して、
写真講評希望とコメントください。

初心者大歓迎です!!