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Kierkegaard

この空に似ている・・・

どこまでも続く蒼

見上げる瞳に映る蒼

果ての無い蒼

Kierkegaard

君の瞳に映る蒼

同じ蒼

Kierkegaard

砂浜に続く、影と足跡

波の音を聞き、風を感じ、夏を感じる。

きゅっきゅっ、砂が鳴いた。

Kierkegaard

「敦賀さん、夏が行きますね」

「え!」

「空の蒼も、雲の白さも、昨日とは違う、そんな気がします」

「そうだね」

目に見える世界は、一瞬で過去となる、そう感じた。

目線を下に落とした時、うなじが見えた。

産毛が風に揺れて、天使の羽のようだった。

その羽に口づけを落としたくなった。

天使の羽に口づけできたら、何かが叶う気がした。

彼女が真っ赤になって、俺に食って掛かった、その瞳に蒼が映っていた。

その蒼は、空の色に似ていて、俺と同じだった。



***

海が見たい。