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この空に似ている・・・
どこまでも続く蒼
見上げる瞳に映る蒼
果ての無い蒼
君の瞳に映る蒼
同じ蒼
砂浜に続く、影と足跡
波の音を聞き、風を感じ、夏を感じる。
きゅっきゅっ、砂が鳴いた。
「敦賀さん、夏が行きますね」
「え!」
「空の蒼も、雲の白さも、昨日とは違う、そんな気がします」
「そうだね」
目に見える世界は、一瞬で過去となる、そう感じた。
目線を下に落とした時、うなじが見えた。
産毛が風に揺れて、天使の羽のようだった。
その羽に口づけを落としたくなった。
天使の羽に口づけできたら、何かが叶う気がした。
彼女が真っ赤になって、俺に食って掛かった、その瞳に蒼が映っていた。
その蒼は、空の色に似ていて、俺と同じだった。
了
***
海が見たい。
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果ての無い蒼
君の瞳に映る蒼
同じ蒼
砂浜に続く、影と足跡
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きゅっきゅっ、砂が鳴いた。
「敦賀さん、夏が行きますね」
「え!」
「空の蒼も、雲の白さも、昨日とは違う、そんな気がします」
「そうだね」
目に見える世界は、一瞬で過去となる、そう感じた。
目線を下に落とした時、うなじが見えた。
産毛が風に揺れて、天使の羽のようだった。
その羽に口づけを落としたくなった。
天使の羽に口づけできたら、何かが叶う気がした。
彼女が真っ赤になって、俺に食って掛かった、その瞳に蒼が映っていた。
その蒼は、空の色に似ていて、俺と同じだった。
了
***
海が見たい。