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Kierkegaard

蓮とキョーコは、某つぶやき社長と現代の紅天女と称賛されている女優と海に来ていた。

海、海と言えば、ビーチバレーである。

「速水さん、私、運動音痴だから、どうしよう」

「大丈夫だ、俺の眼を見るんだ」

マヤは、きょとんとしたが、言われた通りに、顔をあげて真澄を見つめた。

「君は、鮎原こずえだ、天才アタッカーだ」

真澄は、暗示をかけた、真澄という人は、とても負けず嫌いなのである。

「敦賀さん、向こうは本気みたいですけど、こっちは気楽にやっていいんですよね?」

「ほう、君は、最初から手を抜くと」

キョーコは、冷気を感じ、涼しいなあと思った。

真夏の青い空の下、熱戦がくりひろげられた。

蓮は、その高さを生かし、相手の攻撃を巧みにブロックし、キョーコは人間離れした運動能力を如何なく発揮し、蓮Xキョーコペアが優勢かと、思われた。

バレー大好き昭和ペアである、根性と魔球があるのである。

「こずえ!
竜巻落としよ」(マヤちゃんは、鮎原こずえなのだ)

真澄のレシーブ、トスで、魔球がさく裂する。

(魔のX攻撃、稲妻落とし、稲妻サーブ、ひぐま落としetc)

「つ、敦賀さん、と、とれません」

「俺を、本気にさせたな」

彼は、米のひとである、スポーツを科学するのである、魔球なんてまやかしなのだ、パターン化された攻撃は、すぐに見破られ、圧倒的身体能力の差が勝負を決めた。

「はあ、はあ」

「ちくしょう」

「社長、楽しかったです」

蓮は、きゅらきゅら爽やかに答え、キョーコは、蓮の影に隠れるようにして、何も言えなかった。

「今度は、負けない」

「また、誘って下さい」

勝負のあとの食事は、美味しい、みんなでキョーコ手製の弁当に舌鼓をうち、お昼寝して、海で沢山泳いだ。

疲れたら、近くのコテージで休もう。

冷たいシャワーを浴びて、よく冷えたビールで乾杯して、外でバーベキューだ。

キョーコちゃんは、ノンアルコールの炭酸を飲んだ。

夜は、波の音を聞いて、星空を眺めて、月光の中シーツの海を泳ぐ、そんな日を二組の恋人たちは、過ごした。

Kierkegaard