◆ りんくのページ
へ ◆もくじ1へ
(ガラパロ他)
◆もくじ2へ(スキビ1) ◆ もくじ3へ(スキビ2)
◆もくじ5(スキビ3) ◆もくじ4へ(いろいろ)
◆もくじ6(ガラパロ2)
ご訪問ありがとうございます。
未明の空が、蒼のグラデーション色に染まり、夜が明ける。
窓から差し込む夏の日差しが、長い睫の影を頬に映し出す。
「うーん」
蓮は、寝返りをうち、まだ、覚醒しない意識を追い出して、上体を起した。
何度か頭(かぶり)を振って、ベッドから抜け出すと、窓辺に立ち、ブラインドに指を掛け、外の景色を見やった。
「今日も、暑そうだな」
蓮は、目を静かに閉じて、想い人の姿を浮かべた。
ピンクのつなぎを着た少女の、生き生きとした姿だった。
さあてと、蓮がシャワールームへ向かう途中で、床に落ちている一枚のはがきが、目に留まった。
それは、モデル仲間から送られたポストカードで、クリムトの「接吻」が描かれていた。
世紀末のウイーンで、才能を存分に開花させた画家の一枚。
蓮は、バレンタインで貰ったワインゼリーのお礼にと、頬に口づけを落としたときのことを思いだした。
あの時の俺は、・・・
「この絵のモデルは、画家の恋人だっけ・・・」
君と思いが通じて、この絵のような口づけを交わす日は、そう遠くない未来だ、そう、蓮は、決心した。
了
***
クリムト的な絵が描きたいなあと落書きした、撃沈した、でも、もったいないから、駄文を添えました。
◆もくじ2へ(スキビ1) ◆ もくじ3へ(スキビ2)
◆もくじ5(スキビ3) ◆もくじ4へ(いろいろ)
◆もくじ6(ガラパロ2)
ご訪問ありがとうございます。
![Kierkegaard](https://stat.ameba.jp/user_images/20110715/09/perorin2/88/5b/j/t02200220_0400040011350954904.jpg?caw=800)
未明の空が、蒼のグラデーション色に染まり、夜が明ける。
窓から差し込む夏の日差しが、長い睫の影を頬に映し出す。
「うーん」
蓮は、寝返りをうち、まだ、覚醒しない意識を追い出して、上体を起した。
何度か頭(かぶり)を振って、ベッドから抜け出すと、窓辺に立ち、ブラインドに指を掛け、外の景色を見やった。
「今日も、暑そうだな」
蓮は、目を静かに閉じて、想い人の姿を浮かべた。
ピンクのつなぎを着た少女の、生き生きとした姿だった。
さあてと、蓮がシャワールームへ向かう途中で、床に落ちている一枚のはがきが、目に留まった。
それは、モデル仲間から送られたポストカードで、クリムトの「接吻」が描かれていた。
世紀末のウイーンで、才能を存分に開花させた画家の一枚。
蓮は、バレンタインで貰ったワインゼリーのお礼にと、頬に口づけを落としたときのことを思いだした。
あの時の俺は、・・・
「この絵のモデルは、画家の恋人だっけ・・・」
君と思いが通じて、この絵のような口づけを交わす日は、そう遠くない未来だ、そう、蓮は、決心した。
了
***
クリムト的な絵が描きたいなあと落書きした、撃沈した、でも、もったいないから、駄文を添えました。