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Kierkegaard

週末の夜、ホテルの窓から、街を望む、はるかな時の向こうから輝く星のあかりに、街が浮かび上がる。

ホテルの一室で、グラスの中の氷がカチリとなった。

グラスの水滴が、ポツリとテーブルを濡らした。

ベッドサイドの置時計が、午前零時を知らせた。

「遅い・・・遅すぎる・・・」

真澄が、そう、つぶやいたとき、ドアを開ける音がした。

「ご、ごめんなさい」

急いできたのだろう、緑の黒髪が乱れている、真澄は、想い人を抱き寄せ、乱れをただした。

「ごめんなさい」

マヤが、もう一度謝った。

「大分待った、でも、いい、約束通り来たから」

「うん」

「お嬢様、喉が渇いていませんか?何か飲み物をつくりましょうか?」

「え、それでは、月の雫をください」

「かしこまりました」

ウヲッカ、スコッチ、ブルーキュラソー、和三盆を少量入れて、ステアした、そして、白いボトルから液体を注意深く注ぎいれた。

グラスの上部に白い液体浮かび、雫のように青い海を降りて行く。

「どうぞ」

「ありがとう」

マヤは、そのカクテルに口づける、甘くて、さっぱりしてて、それでいて、アルコールの痺れが、夏の暑さで火照った体を鎮めてくれる。

「お気に召しましたか?」

「とっても」

二人で窓辺に立って、街を望む、きらびやかなネオンの明りはない、でも、夜空に星の光が、瞬いている。

幾億の星が、空には輝いている、時空を越えて輝く星を、二人は見つめていた。

雲間から月が覗くころ、青いシーツの海に溺れよう。

まだ、夜半を過ぎたばかりだ。



某所で、某芸能会社のつぶやきを読み、描かねばなるまい、そう、思ったのである。