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Kierkegaard
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『Papa told me』

全てを受け入れなさい、分かろうとしてはいけない、認めましょう、尊重しましょう。

マヤは、一晩、ぐっすり眠ったらスッキリしました。

目覚めたら、マリアさまにお祈りしましょう。

***

「おはよう、パパ」

「おはよう、マヤ」

真澄は、マヤの挙動不振の原因について、スクラップの写真にあると思い、昨晩、自分で見直した。

「う、うわあ・・・」

マヤは一葉しか見ていないが、あの頃のファッション雑誌で、それっぽい特集が、沢山あったのだ。

「・・・ご、誤解したのだろうか?しんだろうな・・・・しくしく」

真澄は、幼い頃から空手を習っており、そういう誘いがあっても、きっぱり、さっぱり、断っている。

「マヤ・・・昨日、スクラップを見たと言ってたね。一緒に見ようか?」

「え?」

「パパは、自分の選んだ仕事に誇りを持っている。フォトグラファーが、作家が、デザイナーが求めるイメージをパーフェクトに表現しえたとね」

「パパ・・・」

「ごめんなさい・・・私が、未熟だから」

「誤解は、解けたようだね」

真澄は、マヤをぎゅむと抱きしめる、「パパ、大好き」とマヤは答えた。

「ねえ、パパ、パパは、天国にいるママが一番好きなんだよね」

「ああ、パパの大好きは、マヤと君のママだ」

「ねえ、ママの事を話して」

真澄は、マヤに母親の事を話した。

真澄は、思う、いつか本当の事を話すべきなのだろうか、本当の父の事を、だが、今はまだ、・・・

***

真澄とマヤが共演したCMは、話題をさらった。

メーカー側は、シリーズ化したいようだったが、真澄が断った。

悪い予感がするのだ、秘密にしておいた全てが表に出されそうで。

だが、悪い予感は当たるものだ、そして、・・・・

つづく その11