みなさま、こんにちは。
熊本のデッドストック&コンテンポラリーウエアを扱うPERMANENTのブログスタートです。
もちろん、ブログはメンズスタッフの私が担当します。
商品の紹介を中心に、日々のことなどなどなどを書いていきたいと思っております。
(コメントお待ちしております)
どうぞよろしくお願いいたします。
さて。
当店で扱っているデッドストックの靴について少しだけ。
デッドストック、直訳すれば死に在庫。つまりは売れ残り。
ですが、何故そんな靴を集めているのか?
それは、ちょっとアンティークや骨董の世界にも近いと思いますが、
今となっては手に入らない、作ることができない靴たちだからなのです。
手に入らないと言うのは、今から40年も50年も前に作られた靴だからわかりやすいと思いますが、何故作ることができないのか。
それには当時の時代背景が大きく関係しています。
アメリカの靴が中心なので、アメリカで話を進めますと、第二次世界大戦に勝利したアメリカは戦後の景気に湧き、50年代はゴールデンフィフティーズと言われるほど、好景気を迎えていた時代なのです。
その時代のアメリカはとても裕福で、いろいろな物作りにおいても、今から考えればとても贅沢な作りをしていました。
革、縫い糸、一足を作るためにかける時間、職人の技術、職人、工場、ブランドの数、全てにおいて今よりも優れているのです。
当時のビジネスマンもいわゆる高品質の革靴を履き、それだけ高級靴(とはいっても今の価格よりずっと安いです)の需要もあったので、それだけ多くのブランドがあったわけです。
それが、70年代以降の大量生産大量消費の時代に突入してから、生産のシステムが変わり、競争が激しくなり、さらに追い討ちをかけるようにスニーカーの台頭。革が使われる牛の餌まで違うそうです。ちょっと怖いですね。
と、いろいろな理由で革靴は衰退の一途をたどり、今となっては、かたくなに当時のような靴を作っているブランドはAldenとAllen Edomondsの2社だけとなっています。
それで、古き佳きではありませんが、アメリカの靴作りの良かった時代の靴を探し集めているわけなのです。
さらには、そんな靴たちを現代の洋服とコーディネートし、"今"のファッションとして取り入れる提案をしています。
実際の物があったほうがわかりやすいのですが、なんとなくお分かりいただけたらと思います。
それでは、出来る限り毎日更新を目指します。
よろしくお願いいたします!