サーマクールと麻酔  | 美容皮膚科医の日常ーペルラクリニック神宮前院長 本田淳

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一美容皮膚科医の想い

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ペルラクリニック神宮前院長
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 先日、患者様より奇妙な話をお聞きしました。

 麻酔をしないでサーマクールを行っているクリニックは、古いチップ(高周波を照射する際に直接肌に接触する部品で、患者様一人一人に発生する消耗品)を用いているから駄目だ。新しいチップによる施術は麻酔なしにはできない・・・と、某クリニックで言われたとのこと。

 最初お聞きしたとき、「失礼ながら、医師の言うことを聞き違えていらっしゃるのだな」と思い、「事実は逆ですよ。」とお話しました。

 しかし、それから数日後、また同じようなことを仰る患者様が現れるに至り、これは患者様の責任ではないな、と確信しました。

 いったいどういうことなのだろう・・・少なくとも医師であるなら、まさかそのような戯言を本気で信じるわけはないし、ましてや患者様に堂々と説明することなど、羞恥心の滴でも存すれば不可能だろうし・・・

 上記のような妄言が事実であるなら、これらチップの開発技術者達は、時間と膨大な開発費を投じて、わざわざ通常の医療施術の流れ(進歩)に逆行する志向性を持った機器を生み出したことになります。

 色んな意味で失礼な話だと思いますが・・・