<7th Feb Sat>

今日からムスメが数日間泊り掛けで遊びに来てます。ボーイフレンド君が仲間とフランスにスケボー旅行に行ってるので。今日は親子3人でのんびりしましたが、明日の日曜日は寒い中ウォーキングに行く予定。

昨日まで3連ちゃんだったし、また書くこと溜まっちゃいましたが、そう言えば2週間前の着物お出掛けのことがまだだったわ。

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1月は、できれば着物で行こうと思ってたイベントがいくつかあったのに、仕事が忙しくなったり寒過ぎたりして何度がギブアップしたため、これでやっと3回目ですが、1月24日にロイヤルフェスティバルホールに行きました。


      

着物で一緒に行く予定だった友人はあまりの寒さに怖気付いたので、私だけでしたが、こんな日は暖かくしなくちゃとということで、娘時代の真っ赤な総絞りの羽織。日本では一度も着る機会がなくて、持ってることすら知らなかったけど、ロンドンでは流行遅れは気にしなくていいでしょうから、結構役に立ってます。



数日前に偶然最前列がずらっと出てるのを見つけたので行くことにしたのですが、近い席ならではの利点と欠点の両方を味わいました。


私が近くの席が好きなのは、全身を音楽に浴びることができるからですが、このコンサートはそんな生易しいものではなく、ゴォーッという地響で体にズンズンズンズン爆弾


だって、舞台に立ってる人の人数が半端じゃなかったですからね(コーラスだけで2百人くらいはいたと思う)、指揮者のすぐ後ろにいた私はほとんどオケの一部みたいなものですが、その臨場感たるや叫び





Stravinsky: Requiem Canticles
Verdi: Requiem



Jane Irwin, soprano
Ildikó Komlósi, mezzo-soprano
Dmtryo Popov, tenor
Nikolay Didenko, bass
London Philharmonic Choir
Orfeón Pamplonés
London Philharmonic Orchestra
Vladimir Jurowski, conductor




最初のストランヴィスキーは10分ちょっとの短い曲なのにあまりに退屈でえらく長く感じましたぐぅぐぅ

おまけにその後すぐにインターバルになったために終了時間が遅くなり、私を含め観客のほとんどが「こんなのやらなきゃいいのに」、と思ったに違いないですが、自国の音楽促進に熱心なロシア人指揮者ウラジミール・ユーロスキーがやりたかったんでしょうから仕方ないですねむっ

ソロ歌手も、ロシア人オンパレードの筈でしたが、ソプラノがキャンセルしたのでジェーン・アーウィンというロシア人ではあり得ない女性が代役に。



むっ席が近くて残念だったのは、ソロ歌手が指揮者の横ではなくてコーラスの前で歌ったことで、指揮者とオケ団員が邪魔で顔が全く見えないソロ歌手もいました。お目当てはテノールのディミトロ・ポポフだったのですが、彼が歌う時は隣の席のおじさんに寄りかからんばかりの不自然な姿勢になっちゃいましたよ。


4人の中では別格の知名度のポポフ君がもちろん一番上手で、始まる前に仲間たちに「ポポフは素敵よ~」、と言った私は面目を保つことができましたが、「本当はもっと上手なのよ!」、と言いたかったです。ROHで聴いたラ・ボエーム(→こちら )やリムスキー・コルサコフの皇帝の花嫁(→こちら )の素晴らしさと比べると声がちょっと濁ってて実力を充分発揮できてなかったですからしょぼん



他の人はイマイチで、メゾソプラノのイルディコ・コムロシ(黒いドレス)の細い声は好みだしまあまあでしたが、ソプラノとバスが足を引っ張りましたダウン


ところで、降板したソプラノのマイヤ・コヴァレフスカって、聞いたことが名前だわ、と思ったら、ROHでポポフ君と共演した美人で上手なミミだと後でわかりました。彼女が出てたら水準がぐっと上がったに違いないですしょぼん 


オケ(LPO)と大編成コーラスは、上手なのかどうかよくわからなかったけど、賑やかで華やかなヴェルディのレクイエムは好きだし、この席だったおかげで迫力満点。

この3日後にRAMでユーロスキーが学生ブラスオケを指導したのを見学に行きましたが、20数人でもあれだけ細やかに指示した彼、どういうプロセスでこの大人数をまとめたのか興味ありです。


LPOにしては珍しく満席だったこのコンサート、BBCラジオ3で生中放送されたので、もうしばらくオンデマンドで聴けますが(→こちら )、特にお勧めかと言われると・・。 私は圧倒的な音のボリュームに度肝抜かれて感激したけど、ラジオじゃね・・。




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<4th Feb Wed>

寒さが続くロンドン、又ムスメが遊びに来てくれて、午後は親子3人で映画館へ。3人で「ビッグ・ヒーロー6」を観た後、私はROHのトビー・スペンスのトーク・イベントへ、彼らは映画をもう一本。

3年前の喉頭がんから復帰したトビー君は辛い闘病生活のことをオープンに語ってくれましたが、あらためてここまで回復してくれた本当に良かったと思った長年のファンである私ラブラブ、時間を見つけてう少し詳しく書き残しておけるといいけど・・。

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1月23日は間違えてダブルブッキングだったのですが(時々やるのよね、アホガーン)、迷った結果、アンドレア・シェニエはトーチャンを行かせて、私はバービカンのピアノリサイタルへ。


22歳のイギリス人ベンジャミン・グローヴナ、11歳でBBCヤング・ミュージシャンのコンテストでピアノ部門で優勝し、とてつもなく上手なガキンチョぶりにびっくりして以来注目してましたが、2年前のQueen Elizabeth Hallのリサイタル(→こちら )で初めて生で聴いて、順調に成長した姿に感激しまものでした。


   


クリップ

Rameau Gavotte and Variations in A minor
Bach-Busoni Chaconne in D minor
Franck Prélude, choral et fugue

Chopin Barcarolle
Chopin Two Mazurkas Op 63 No 2 and Op 30 No 4
Chopin Ballade No 3 in A flat
Granados Three pieces from Goyescas
Quejas, ó la maja y el ruiseñor
El amor y la muerte
El pelele

encore by Mompou and Dohnányi)


Benjamin Grosvenor piano

クリップ


そして今回も、ヴァラエティに富んだ選曲で、テレグラフ紙の批評で4ツ星(→こちら )もらったくらい素晴らしかったです。

私はベン君のように世界のトップグループに入ったばかりという若いピアニストに一番興奮するみたいDASH! 



ショパンはもうちょっとソフトに弾いて欲しかったかな、全体にもう少し感情的且つメリハリがあっても良かったかなとは思ったけれど、しゃきっとした若いエネルギーの炸裂は感動的で、本人もキーシンが大好きと言ってるように、スタイルがキーシンに似てるのも私好み。最後のグラナドスのスペイン風のいくつかが明るいリズム盛り上がって一番良かったです。

      


美青年ではないけれどユニークな容貌のベン君、淡々と演奏する姿も爽やかな笑顔も好感持てるし、応援してますクラッカー


そのベン君が目標とするエフゲニー・キーシンのリサイタルが3月20日にバービカンであるのですが(→こちら )、今回は久し振りに絶好調でありますよう・・。天才であっても人間ですからね、いつも凄い演奏というわけにはいかないんですよね。



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<3rd Feb Tue>

ロンドンで初雪! 朝起きたらかなり真っ白雪 すぐ溶けちゃったようですが。

そんな寒さの中、午後会社を休んでトーチャンと一緒にこの一週間で二度目の無料マスタークラスに行って来ました。

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トーチャンと一緒に1月30日と今日、音楽学校での二つのベテラン歌手によるマスタークラスに行ってきました。会場の雰囲気と教え方は対照的でしたが、さすがはDameSirの称号を与えられたのイギリスを代表する二人の大ベテラン歌手の登場で、長年のファンが詰め掛けて盛況でした。


1

まず、1月30日の午後は一昨年オープンしたGuildhall School of Music & Dramaの新しいコンサートホールであるミルトン・コートMilton CourtでソプラノのDame Felicity Lott


   


終了後、なにかの賞がロット女史に与えられた、スピーチもあったのでこっそり写真を撮るチャンスもありました。その賞の過去の受賞者はサイモン・ラトルやコリン・デーヴィス等だそうです。

    


生徒はソプラノ6人、メゾソプラノ一人で、なんとその内3人は風邪で倒れた人たちの急な代役でカゼ、前日に決まったそうです。それでもここまで優秀な学生を揃えられるのはさすが。昨日は授賞式があるから出席するようにと言われていたのか、他のマスタークラスより音楽学生らしい若い人がたくさんいました。


ロット女史はエレガントなイングリッシュ・ローズブーケ2というイメージですが、喋り方は意外にもチャキチャキという感じの早口。でも、歌う声と全く同じきれいな話し声はそれだけでうっとりでした。そして、長身の彼女は、きっと生徒に威圧感を与えないにとの配慮なんでしょう、ぺったんこの靴でしたが、それでも全員ハイヒール履いてた生徒たちの誰よりも背が高くて堂々と威厳がありました。


あまりマスタークラスの実績はないのか、それともこないだマスタークラスでトビー・スペンスが言ってた「発声は君たちの先生に従ってね。僕はフレーズをアドバイスするだけに留めるから」と同じ方針なのか、「そこはもうちょっと長く伸ばしたほうがいいわよ」、という程度の教え方なので今まででベストなマスタークラスとは言えないけど、彼女が何度も困ったように言ってたように、完成度が高い生徒が多かったので注意する点を見つけるのが難しかったんでしょう。

そうなんですよ、マスタークラスって、生徒は下手くそであればある程すぐに効果が表れて面白いのに、今日の女性たちは上手過ぎた。


ということで、マスタークラスの内容よりも、モーツァルトとリヒャルト・シュトラウスばかりで揃えたプログラムでの生徒たちのパフォーマンスで大いに楽しめたイベントでした。



バービカン近くのミルトン・コートは何度か行ったことがありますが、新しいだけでも気持ち良い上に木の温もりが心地良いです。ロビーも開放的で窓が大きくて雰囲気良し。

       



      


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2

今日の午後は、ベーカーストリート駅近くにあるRoyal Academy of Musicで、今年すでに3度目です。 古いレンガの建物で、内部もクラシックな雰囲気です。隣にはミュージアムもあり、いつか行ってみるつもり。

    

    


バリトンのSirトーマス・アレンは、ニューヨーク(メトでメリーウィドウに出てましたよね)から戻ってきたばかりなのに(おそらく今日飛んで来た飛行機)、元気に3時間以上、ブレークもなしに大張り切り爆弾


歌唱指導というよりは演技指導中心でしたが、大袈裟に見本を示してくれるアレン爺ちゃんがすっごく面白くて、大爆笑のとびきり楽しいマスタークラスでしたアップ

彼を嫌というほど舞台で観てる私、特に演技が上手と思ったことはないのですが(盛りの過ぎてる歌もね・・・)、爺ちゃん、歌やめてもコメディアンで立派に食っていけますよ。うん、そっちの方がずっと良さそうだ。


いつもはばりっとスーツ姿なのに今日はうんとカジュアルなカーディガン姿で(靴は茶色のちゃんとした革靴でしたが)、マイクロフォンを付けての指導でしたが、爺ちゃんは実にたくさん見本で(これも大袈裟に)歌ってくれて、それもメチャ面白かったので、オペラを題材とした歌付き落語でもやったらいいのではないかしらにひひ


いや、お笑い狙いだけじゃなくて、アレン爺ちゃんの指摘は鋭くて、指導者としても一流なので、歌やめて、落語家にもならなくても、価値ある先生になれます(なんとか、歌から引退させようとしてる?)  


自分が歌ったことのあるフィガロの結婚(伯爵とフィガロの両方)とかは歌詞もしっかり覚えてるし特に熱が入りましたが、ソプラノ指導でトスカのヴィッシーダルテ~音譜を裏声で歌うトーマス・アレンが聴けるのはマスタークラスならではの珍事べーっだ!でしょう。こういう楽しみがあるので、マスタークラスにはどんどん行くつもり。

RAMのサイトに生徒たちの名前と曲目が載ってたので、コピペしときます。

バリトン中心だったのですが、入学基準に容姿も考慮されるのかしらと思うくらい、長身のイケメン揃いでした(テノールはそうは行かないでしょうけど・・)。

でも、残念ながらバリトンには惹かれない私、一番良かったのはEmily Garlandというソプラノで、細くて突き抜ける声が今までマスタークラスで聴いた中でベスト。ポップ歌手のアデルみたいなルックスで美人だけど太目なのがナンですが。


音譜Vocal Masterclass with Sir Thomas Allen


Tuesday, 03.02.2015 14:30, Duke’s Hall 2.30-5.30pm


Henry Neill baritone
Rebecca Taylor piano
Butterworth Loveliest of trees (from A Shropshire Lad); Look not in my eyes (from A Shropshire Lad)


Katherine Aitken mezzo-soprano
Richard Leach piano
Mozart Son Reo (Mitridate)
Britten What would Missus Herring say? (Albert Herring)


Nicholas Mogg baritone
Cécilia Coullet piano
Mozart Hai gia vinta la causa... vedrò mentr'io sospiro (Le nozze di Figaro)
Loewe Tom der Reimer

Ed Ballard baritone
Thomas Primrose piano
Korngold Mein Sehnen, Mein Wähnen (Die tote Stadt)
Tchaikovsky Kogda bï zhizn domashnim krugom (Evgeny Onegin)

Emily Garland soprano
Jonathan Lakeland piano
Puccini Vissi d’arte (Tosca)
Strauss Morgen

Tristan Hambleton baritone
Finnegan Downie Dear piano
Schubert Die Stadt (from Schwanengesang)
Mozart Non più andrai (Le nozze di Figaro)

With Sir Thomas Allen, international operatic baritone and Visiting Professor of Singing at the Academy.


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<1st Feb Sun>

早くも2月ですが、寒いので週末は家でごろごろしちゃいました。1月は割とあちこち出掛けて頑張ったのですが、今月は仕事も忙しそうだし、どうかなあ? 1月に行った小さなミュージアムのうちいくつか紹介しますね。

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先月、National Art Passをというのを初めて買いました。


特典等の詳細は→こちら  をご覧下さいですが、マイナーな有料美術館博物館は無料、メジャーな所の特別展は半額になるというありがたい年間パスで、二人で年間90ポンド。


イギリス中で適用されますが、とりあえず先月60歳になったトーチャンも取得した無料オイスターが使えるロンドン周辺であちこち出かけてみるつもり。


リストの中には長年ロンドンに住んでる私たちですら知らない所も結構あるのですが、皆様のロンドン観光のために少しでもお役に立てればと思い、まずは1月にいくつか行ったうち3軒のミュージアムをご紹介しますね。 全て偉人の住居をミュージアムにしたものです。


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1レイトン・ハウス Leighton House Museum


アート

Open daily except Tuesday
10am - 5.30pm
12 Holland Park Road
London W14 8LZ
HP →こちら


ハイストリート・ケンジントン駅から徒歩10分の高級住宅街にあり、がま口財布入場料10ポンド(60歳以上は6ポンド)、アートパス保持者は半額。


写真の2軒の建物は内部で繋がってます。お庭もあるそうですが、冬は閉鎖。


フレデリック・レイトン卿はビクトリア朝時代の画家で、長年Royal Academy of Artsの会長だった人。裕福な家の出身であちこちのグランド・ツアーから持ち帰ったエキゾチックな調度品やタイルが展示され耽美的で、特に美しいのはアラブの部屋。


詳細はロンドンの人気日本語メディアであるジャーニーの特集をご覧下さいですが(→こちら )、私もこれで初めて存在を知ったのです。


私たちが1月16日に行った時にはVictorian Obsession(→こちら )という展示をやっていて平日午後でも大盛況。ラファエル前派絵画がたくさん、特に大好きなLawrence Alma-Tademaもいくつかあって嬉しかったです(3月29日まで)。


写真厳禁なので、以下の内部写真は借用ですが、この広いスタジオはレイトン卿の頃から社交に使われてて、今でも芝居やコンサートをやってるようです。


    



私たちは3ポンドで入れたのでお得感充分でしたが、無料で入れる偉大なギャラリーやミュージアムが溢れるロンドンでこの規模のレイトン・ハウスにがま口財布10ポンド払う価値があるかどうか微妙なところ。


ラファエル前派絵画好きな方には今ならお勧めですが、いつでも見られるであろうレイトン卿自身の絵が人物画はロマンチックで素敵だけど、風景画とか下手くそなのが残念。


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2ヘンデル・ハウス Handel House Museum


25 Brook Street, London W1K 4HB

HP →こちら


ドイツから金儲けでロンドンに来て大成功を収めイギリスに帰化したバロック音楽の大御所ヘンデルが死ぬまで30年以上も住んでた家で、一時はジミー・ヘンドリックスも住んでたことがあるのですが、数年前にヘンデル時代の内装にしてミュージアムとしてオープン(↓真ん中の茶色レンガの家)


    


ヘンデル好きにとっては、「ああ、この空間で偉大なヘンデル先生が生きて作曲して死んだんだわ~ドキドキ」、と感激でしょうから是非お勧めですが(私は3度目でしたが、毎回ジーンとします)、


クラシック音楽に興味ない人にとっては、「なんだ、ペンキ塗りたてで真新しくて昔の面影ゼロだし、ヘンデルゆかりの品があるわけでもなくて、ただ場所だけじゃんむっ」、と思われてしまうかもしれません。 ボンドストリート駅から近いので便利なんですが、えらく小さい割にはがま口財布入場料6.5ポンドもするしね(アートパス保持者は無料)。


うんと小さなスペースでコンサートもやってて、私も行ったことがありますが、ここでヘンデルの音楽を一流アーチストで聴けたら素敵でしょうね。 詳細はHPでご覧下さい(→こちら )。


← 写真撮れないのですが、これで雰囲気わかるでしょうか(クリックで拡大)


尚、地上階は洋服屋さんですが、ここもミュージアムの一部にする工事がすでに始まってますので、訪問はそれを待った方がいいでしょう。


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3 チャールズ・ディッケンズ・ミュージアム Charles Dickens Museum


本

48 Doughty Street,
London, WC1N 2LX

HP →こちら


    


文豪チャールズ・ディッケンズが家族と2年間だけ間借りしてた家で、90年前にオープンした時は内装もヘンデルハウスのように真新しかったのでしょうが、程よく古びて良い雰囲気になってます。1月23日、バービカンのコンサートの前に行きました。



    


    

所どころに実際にディッケンズが他の家で使ってた家具や演壇などが置いてあるのがこのミュージアムのメリットで、特にたくさんの作品を執筆した机と椅子は価値あり。 寝室のウォードローブも本物。

    


若い頃はハンサムだったのね。 入場料不要のフェもありますが、ここの難点は地下鉄の駅からちょっと遠いことで、一番近いラッセルスクエア駅から10分くらい、ホルボーン、チャンセリー・レイン、キングスクロス、ファリンドンからはもうちょっとかな。


がま口財布入場料は8ポンドで、アートパス所持者は無料。

文学好きにはお勧めで、資料や説明もなかなか良いので今まであまり知らなかったディッケンズのことを学べて面白かったですが、不便だし、私たちは無料でなかったら行かなかったでしょう。ここが一番入場者が少なくてガラガラでした。


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星番外として、大英博物館。 


先月は近くに行ったついでに大英博物館にも2度行きましたが、結局、常設展は無料のここが一番充実してるという当然のことがしみじみわかりました。 何度行っても凄いものと新しい発見があって飽きません。


    
美しいグレートコートは大好き。 古代ローマ皇帝の中で私が一番好きなハドリアヌス帝と若い恋人(男)の胸像が仲良く並んでるのも微笑ましいラブラブ




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音譜

<31st Jan Sat>

お出掛けが続いてネタは溜まるは書く時間はないはで、何を諦めようか迷うところなのですが、とりあえず気持ちがホットなうちに昨夜のバレエを。

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              終了直後、まだ役になりきってて感極まるカーテンコール恋の矢




1月30日はロイヤルバレエのオネーギン。


バレエ好きの友人たちは例によって「何回行くの~?」と盛り上がっているようですが、私は一回勝負で、ナタリア・オシポワとマシュー・ゴールディング組を迷わず選択。


今一番人気のオシポワ、彼女が怪我で休んだり(眠れる森の美女)、アホな私が間違って彼女の出ない同じ日のドンキホーテのマチネを買ってしまったりして暫くご無沙汰ですが、今回観られて嬉しいです。


しかし、折角のオシポワのタチアナだ、多少高くてもいいからストールサークル席で、それが駄目なら正面の立見席でと思ったのですが、フレンズ切符ゲットでオペラ優先にしたら狙った席などすっかり出払ってて、仕方なくlower slipで妥協むっ

左の写真で光ってる部分の一番上の層の真ん中ですが、

舞台からの距離は、オーケストラストールの真ん中より少し後ろと大して変わらないんだけど、見切れるのは承知の上でも、バレエをり上から見下ろすってのはオペラよりも哀しいかも・・。 お財布に超優しい9ポンドなのはありがたいけど。


でも、この角度からでも主役の二人が踊りだけでなく演技も素晴らしいことはよくわかりましたキラキラクラッカー


      


研ナオコみたいなファニーフェイスのオシポワだけど、今回は(私の席からは)表情は控え目でも全身でしっとり演じてくれて今までで一番美人に見えました。彼女のしなやかな動きは(好みもあるでしょうけど)私は今のロイヤルバレエでピカ一だと思います。


プーシキン原作ということでロシア人のオシポワは特別な思い入れがあるのも熱く語ってくれてて(→こちら )、思慮深い解釈の感動的なタチアナでしたおとめ座  ボリショイバレエ引越公演のドンキホーテの溌剌ジャンプが忘れられませんが、こんな風にも踊れて演技できるなんて、オシポワ凄いアップ


    


オシポワが素晴らしいのは予想通りですが、ゴールディングのオネーギンがとてもチャーミングで、カーテンコールは老けた設定なのが残念ですが、若い時のマシュー・オネーギンは水も滴る良い男でしたキラキラ


そもそもこの役はタチアナが憧れるくらいだから誰がやっても素敵に見えなきゃいけないわけで、2年前に私のタイプではないティアゴ・ソアレスでもぞくぞくしたくらいですが(→こちら )、ゴールディングのニヒルで冷徹な色男振りは際立ってて、うっとりラブラブ!  これでやっとハンサムな彼の魅力が発揮される役で観ることができて、実は今まで期待を裏切られたような気がしてたゴールディングを見直しました。 動きもシャープでありながらエレガント。


そう言えば、かなり前にアダム・クーパーのオネーギンにしびれたことも思い出して、うーん、どっちの美男子ダンサーがより素敵かしら、と迷うのは幸せな気分にさせてくれますね~ラブラブ オペラのオネーギンは私があまり惹かれないバリトンの役だし、当然ビジュアル的にはバレエダンサーには敵いませんしね。




カメラここからの写真はクリックで拡大します)

     



    


      



レンスキーとオルガは私には馴染みのない若いダンサーで、二人ともフレッシュで良かったけど、やっぱり2年前のマックレーと高田茜ちゃん組に私の軍配は上がるかな?(→こちら )。 


尚、ヤスミンちゃんはこの役は2回目のようですが、花束の量は凄くて、なんとオシポワの5倍はありましたよブーケ1


ところで、


もうすぐドル箱の白鳥の湖が始まるんですが、オシポワの日の切符も取ってあったのに、用事ができて行けなくなりそうで悲しいですしょぼん。一演目一回という自己ルールを破って他のチームのも買ってあるんですが、やっぱり一番観たかったのはオシポワですもん。



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