<19th Jun Sun>

温泉宿やアスコットはどうしたんだ、と言われようと、順番すっ飛ばして、今日の午後のウェルテルの初日の写真をまずアップ。






ガックリ Werther


Music Jules Massenet

Libretto Edouard Blau , Paul Milliet and Georges Hartmann
Director Benoît Jacquot
Set and lighting designer Charles Edwards
Costume designer Christian Gasc

Conductor Antonio Pappano

Werther Vittorio Grigòlo
Charlotte Joyce DiDonato
Albert David Bizic
Sophie Heather Engebretson
The Bailli Jonathan Summers
Johann Yuriy Yurchuk
Schmidt François Piolino
Brühlmann Rick Zwart
Käthchen Emily Edmonds



男の子ヴィットリオ・グリゴーロ
は絶好調で、期待通りの最高のウェルテルでしたクラッカー


クリアな声と凄い声量、照れずに役になりきった熱い演技で素晴らしいの一言ラブラブ!で、5年前のよれよれのロランド・ヴィラゾン(→こちらこちら )とは雲泥の差、というか、比べるのすら失礼でしょう。 唯一不満があるとすればヒゲ面かしら。つるっとしてるほうが彼は素敵なのに。


因みに、このプロダクションの2004年のプレミエに出た丸ちゃん(マルセロ・アルバレス)とどっちが上かと言われたら、芝居面ではもちろんグリゴーロの圧勝だけど、歌唱は互角、声は丸ちゃんの方が好みかな(グリ君も大好きだけど)。


女の子一方、ジョイス・ディドナートにはいささかならず失望で、心配した通りこの役では彼女の良さが充分発揮できないばかりか、力を入れると音程が狂っちゃうんですねむっ。 ロッシーニの軽やかなコロラチューラとコメディアンぶりがあまりに素晴らしいのに、先回のしっとりと女らしくてエレガントなソフィー・コッホに負けちゃいました(プレミエはリュクサンドラ・ドノセ)。

 

ちょっと太目になったように見えるディドナートとやせて小顔になったグリゴーロはヴィジュアル的にもしっくりいかず、それそれ熱演なんだけどケミストリーも感じられず・・しょぼん 


妹ソフィー役のヘザー・エンゲブレストンは先回の中村恵理さんよももっと小柄だけど、軽やかな美声が心地よく響き渡り、重いディドナートとは好対照で、キュートな彼女が出てくるとぱっと明るくなって救われました。フィガロの結婚のバルバリーナも素敵だったし、大きな役でもっと出て欲しいですグッド!

夫アルベール役のDavid Bizicは可もなく不可もなく(プレミエはテジエ)。


指揮は先回同様パッパーノ大将で、甘さとシャープさが程よくミックスしてよい感じでした。


切符はあと4回分切符を持ってて、グリゴーロは何度か聞きたいけど、あれこれ忙しいし、果たして何回行けるやら。
だけど、、二大スターの競演だと言うのになぜか切符の売れ行きがいまいちなのは不思議だ。ドミンゴ先生のナブッコよりもずっと良いのに・・。













     



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