7月3日、ROHのDon Carloの最終日に行きました。6月6日、11日、17日に続いてなんと4度目(キャストは初日 ご参照)。


ずっと売り切れ状態で、欲しくても切符が買えなかった人もいるだろうに欲張って4度も行くなんて自分勝手で申し訳ない気持ちで一杯ですが、日本からいらした人のアテンドだったんです。


upperslipsの前の列の隅っこから3番目という、ほとんど真上から見下ろす席で7ポンド。舞台の前の方しか見えないのでこんなに安いんです。



  

    あっ、なんかこの角度からだと、キョロちゃんみたいで可愛いくない?

  



舞台はもう何度も見たし、歌手から近いので値段の割には良い席なのですが、やけに音が響いて不快なほど。嫌だな~、と思っていたら最初の休憩後は驚くほど変って、自然な音になりました。


マイクロフォン疑惑には半信半疑だったのですが(但し、某大御所テノールの場合は絶対そうだと思ったことはあり)、ここまであからさまに違うと、そうだと思わざると得ません。


更に、サイモンの首の後ろに肌色のワイヤーがあるのを見つけてしまった時はショックでした。(今日は何箇所かの大スクリーンで生中継がされたのだけど、これ、アップにしたら画面に映ってしまわないか?)


ま、休憩後はスイッチを切ったのかボリュームをうんと下げたのか、普通のupperslips程度の響き具合になって楽しめたから、いいことにしましょう。第一、オペラハウスの音響は席によってすごくちがうので、生の声って一体なによ?ですしね。



最終日の上にスクリーンで映るってんで、皆さんすごく気合入ってて、特にヴィラゾン(彼はいつもか)とサイモンの二人は、友情を誓う場面で抱き合うのも一段と大袈裟だったから、この二人は(役柄の上で)ゲイなのか?と言われちゃうでしょうね。

中でも、演技派サイモンが最後死ぬ場面は真に迫ってました。これは大画面で見ると一層映えるでしょう。さすがサイモンは役者だ。サイモンが一度降板したときのヌーボー代役 とはえらい違い。


代役と言えば、このしんどい大作オペラ、きっと途中で犠牲者が出るにちがいないと思ってましたが、案の定、私の知る限りではヴィラゾンも一度出なかったし、ポプラフスカヤも一度休みますとROHのHPに出てました(出ないと言ったけどやっぱり出ますという日もあったらしいですが)。


でも、最終日は皆さん元気に勢揃いできてよござんしたね。


お小姓役は3人ちがう女性で聴いたけど、17日に代役で出たアイルランド人ソプラノのPaula Murrihyの清らかな美声が忘れられません。


しかし、4度も見るとどうしても感動は薄まるわけで、これからはなるべく避けようと思います。


なんて、いつも言ってる割には、つい何度も行っちゃうのよね。今年になってからだけでも、トラヴィアータとカルメンに4度づつ行ってしまった・・・。 

それどころか、この秋のフロレスの出るやつなんか、気が付いたら全日程の切符をゲットしてた(リハーサルも含む)・・・。出ない場合の保険のつもりなんだけど。ま、だからこそオペラ三昧イン・ロンドンってタイトルなのかも、ですけど。


というわけで、ドン・カルロ騒ぎもこれにてお終い。  充分すぎるほどドンカルロった私です。


あ、でもバタバタしてたので、いつもの「これってどんなオペラなの?」というイメージぶち壊し論がまだだったわ。遅くなりますが、舞台写真くらいはアップしないとね。少々お待ちを。


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