先日のブログでもちょこっと触れたが、、、夏の間にせっせと海で捕獲して飼っていた海水魚が全滅した。
ニシキベラ二匹、クマノミ四匹、ルリスズメ約五十匹、その他ギンユゴイとデバスズメの幼魚計三匹。
つい先週までは皆元気に泳いでいたのに、、、。
原因はほぼ分かっている。
濾過器の調子が悪くなっていたのだ。
ある日突然マニュアル通りに操作しても一切反応しなくなり、、、、コンピューター制御のモードが全く効かなくなった。
使い始めて間もない三年保証付きのものだったから買った店に行って相談したところ、メーカーに修理に出すことを勧められた。
それはいいのだが、、、困ったことに、修理に出している間、濾過されなければ魚は死んでしまう。
こういう場合のメーカーの対応について店のスタッフに訊くと、、、「このドイツのメーカーでは代替品の用意をしないしないから、もうひとつ濾過器を買って間に合わせるしかない」 とのこと。
これにはマイった。
確かに濾過器に限らず、水槽用品は壊れたら魚が死んでしまうものが多い。
だからと言って、その一つ一つに修理中の代替品を用意していたらメーカーは堪らない。
それは充分分かる。
パスタイムでも、時計の修理をお預かりする際に代替品をお渡ししてはいないし、、。
しかし、、、消費者の立場からすると、「三年間の保証付き」 と言うことで買った濾過器がすぐに故障したとき、修理を受けるためには、もう一つ買う必要がある、というのもなかなかキビしい。
しかも、「\35,000」 は私にとってはかなりの出費である。
しばし考えた挙げ句、能力は低いながらも一応濾過しているからもう少し様子を見てから考えよう、、、となったのだが、今になってみればこれが間違いだった、、。
案の定、次の日の朝になると、、ルリスズメが数匹死んでいて、、、他の魚も苦しそうにパクパクやっている。
慌てて半分水換えし、バクテリアを追加して仕事に行ったが、、、。
夕方、娘が電話してきて 「どんどん死に始めたよ!!」
待ちきれない思いで夜帰宅すると、、、、殆どの魚が沈んでおり、、、生き残っているのはべラとギンユゴイ、それからデバスズメの幼魚だけ、、、。
なんとか残った魚達を救おうと、、、ストレスになることは承知の上で再度水換えし、夜中まで様子を注視していたのだが、、。
次の日の朝、最後まで残っていたべラのメスが息絶えて、、、私の心も折れた。
魚のいなくなった水槽を掃除しながら (幸いイソギンチャクとヤドカリは生き残った)、、、いよいよ濾過機を買いに行こうとしていて、ふと思った。
「一応メーカーに問い合わせしてからにしよう」 と。
保証書にある番号に電話すると、、、対応した男性は、非常に丁寧で感じが良い。
「修理にあたっては、もう一つ購入することを勧めるメーカー」 というイメージを持っていた私は、予想外の印象に少々拍子抜けした。
そして驚くことに、私が一通りの不具合を説明し終わり、先方からのいくつかの質問に答えると、、、こう言ったのだ。
「早々にテスト済みの代替品をお送り差し上げますので、お手数ですがそちらの濾過機をお送り下さい。 ご迷惑をお掛けして誠に申し訳けございません」
実に遅まきながら、、この時点で私は自分のおかした 「間違い」 にハッキリと気が付いた。
なんという間抜けだろう。
店のスタッフの言うことだけを鵜呑みにして、メーカーに自分で直接確認しなかったとは。
誤った説明をした販売店のスタッフに 「否」 があるのは確かだが、、、担当した顧客に対する売り上げが営業成績に結びつく仕組みを考えれば、そのくらいの 「誘導」 はあり得ることくらい予想するべきだったのだ。
今更ながら、、いい歳をして、こんな 「子供のお使い」 のような間違いをおかした自分が情けなかった、、。
主のいなくなった海水魚の水槽は、現在水質の向上を目指して再建中である。