日本初の怪談専門誌 『幽 Vol.13』 (ダ・ヴィンチ8月号増刊)が
メディアファクトリーより発売されました。 1,640円(税込)
今回 先ず注目したのは、京極夏彦氏の 『幽談』 『冥談』 に続く新連載
『眩談』 です。
その1回目は、『歪み観音』。
主人公は、(少し大人びた言い回しをするので、恐らく女子高校生の)「私」です。
視角に入った、ほんの些細な しかし有り得ない異常から物語は幕を開けます。
『便所の神様』 といい、『厭な小説』 といい、神仏と云いつつもどこか邪な香り
がする、神なのか妖怪なのか分からない、或いは分類による呪(しゅ)を拒否
するかの様な存在が登場します。
「眩む」 とは、「①目がまわる。めまいがする。②何かに心をうばわれて、
判断力がなくなる。」 こと(「新選 国語辞典 新版」より)。
その意味するところは、今後の連作で明らかになっていくでしょう。
勿論、『歪み観音』 だけでも腑に落ちるところは有ります。
しかし、『死ねばいいのに』 もですが、若者言葉、巧いですね。 (^ω^)
その他の豪華執筆陣は、
朝宮運河、安曇潤平、新良太、天野行雄、雨宮淳司、綾辻行人、有栖川有栖、
伊藤三巳華、岩井志麻子、岩里藁人、宇佐美まこと、押切蓮介、小野不由美、
勝山海百合、神狛しず、加門七海、唐沢俊一、北川央、工藤美代子、
黒木あるじ、小池啓介、小池壮彦、佐藤弓生、山ン本眞樹、宍戸レイ、
東雲騎人、杉江松恋、雀野日名子、千街晶之、タカザワケンジ、高田衛、
鷹西鉄男、高橋葉介 、高原英理、立原透耶、谷一生、堤邦彦、恒川光太郎、
中島晶也、中島次郎、長島槇子、中山市朗、長山靖生、南條竹則、花輪和一、
東雅夫、平山夢明、福澤徹三、星野智、松村進吉、三輪チサ、MOTOKO,
諸星大二郎、門賀美央子、矢吹武、山下昇平、山白朝子、山田誠二、
山田雄司 (五十音順、敬称略)
特集は、
第一特集 女たちの百物語
第二特集 二百一年目の上田秋成
第三特集 書き下ろし競作 平成・雨月・物語
読み応えバツグンの一冊です。 ((((;゚Д゚))))ガクブル
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