さわやかウォーキング@富士川~蒲原~由比(2016/10/16) | パンダの音楽

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静岡在住のセレクタ兼チャーターです。

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10月16日(日)に行われたさわやかウォーキングに参加したことを記事にします。旧:富士川(ふじかわ)町、蒲原(かんばら)町、由比(ゆい)町の旧:庵原(いはら)郡3町が舞台になります。

今回はJR富士川駅がスタート地点です。通り過ぎることは何度もあったけど、降り立つのは初めて。
スタート地点にて。さすがお膝元だけあって、まだ夏姿の富士山がお出迎えです。
スタート直後、JR東海道線沿いを歩きます。この日は天気に恵まれ、絶好の富士山ビューです。
程なくしてJR東海道線の踏切を渡ります。こちらは静岡方面、富士川駅を望みます。
こちらは沼津方面、バッチリ富士山を眺めることができました。

コース図はこんな感じ↑↑↑↑↑。富士川駅→富士川河川敷・憩いの広場→浄瑠璃姫の碑・吹き上げの六本松→渡邉家→和泉屋お休み処→旧五十嵐邸→志田邸・東海道町民生活歴史館→八幡大神宮→関口神社→由比本陣公園・静岡市東海道広重美術館→おもしろ宿場館→由比漁港→由比駅。距離は約11km、所要時間約3時間となる道のりです。コースの名目は「歴史街道散策と由比街道まつり」です。
富士川駅から約700mで富士川河川敷に到着。富士川に架かるJR東海道線の橋梁に望む富士山、まさに絶景。広々とした公園、トイレ休憩ポイントとなっています。
スポーツ日和でもあり、野球やサッカーをする人たちを多く見かけ、活気にあふれていました。
こちらは東海道新幹線の富士川橋から眺める富士山。冬の晴れた日に河原に出てみれば、時々テレビで見かける新幹線と富士山のセットの映像で撮影される有名なスポットです。
今度は国道1号線バイパスの新富士川橋の近く、既にこの地点で蒲原町に入っていました。車が多く通りを横断するところで、係の方が交通誘導していました、本当にお疲れ様です。
富士川河川敷に着いてから歩いておよそ2.8km、蒲原中学校の近く、新栄六本松公園に立ち寄りました。浄瑠璃姫の碑と吹き上げの六本松があるスポットです。
浄瑠璃姫の言い伝えとは…
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矢作宿にいた浄瑠璃姫は、判菅殿(源義経)を恋い慕い、陸奥の国へ下る義経の後を追いました。この吹き上げの浜へやっとの思いで辿り着きましたが疲れ果てて死んでしまいました。里人が姫の市を哀れみ、亡骸を丁寧に葬り、塚の印に6本の松を植えました。
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…云々。蒲原の市民にとってはよく知られた話だそうです。なお、浄瑠璃姫については諸説あり、岡崎など西三河地方では多くの言い伝えがあるそうです。

吹き上げの六本松をあとにし、日本軽金属の広い敷地のそばを歩き続け、その後県道396号線に入ります。

金原諏訪町郵便局の近くの踏切。特急ふじかわ号が一瞬のうちに通り過ぎ、それを撮影したのが上の画になります。イオンタウンが見えて、新蒲原駅の近くなのでした。
旧東海道に入って、まず見上げたのが、日軽発電所送水路、壮観です。
吹き上げの六本松から1.0kmほどで渡邉家に到着。門屋職を代々勤めた旧家で、材木を商っていたことから「木屋」という屋号でした。土蔵は1838年に建てられたもので、静岡市の指定文化財になっています。四隅の柱が上にいくにつれて少しずつ狭まる「四方具」という耐震性に優れた技法で建築されています。
中には「御用留」「出役日記」など貴重な歴史的資料が多数展示されていました。史跡の保存会の方だろうか、丁寧に解説をしていただきました。
塗家作りなまこ壁の佐藤家、モダンな白と黒のコントラストが印象的です。
こちらも塗家なまこ壁の吉田家、低くせり出した瓦屋根と、塗壁が特徴です。
渡邉家から約400m、和泉屋お休み処に立ち寄りました。国登録有形文化財で、伝承によると天保年間に建てられたもので、江戸時代に東海道を行く旅人が宿泊をした場所です。

建物の中は吊り飾りがお出迎え、雰囲気を和ませます。奥にあるトイレを提供してくれいたのですが、細い通路にウォーキング参加者がごった返していました。
奥庭にいたニャンコ、人怖じしないで、よく慣れた可愛い子でした。
それから200mほど先、旧五十嵐邸前にて。デジカメの設定をおかしくしていたのに気づかないでいたので、こんなに白く写ってしまいました。実際は薄い青緑色の建物です。こちらも国登録有形文化財で、大正期以前に町屋として建てられたものを、歯科医(五十嵐準氏)が洋風に改築したものです。
志田邸、こちらも国登録有形文化財に指定されていて、1855年に建てられた町屋です。
元は醤油や味噌醸造元の商家だったそうですが、玄関先で醤油が販売されていました。入りませんでしたが、志田邸の奥には東海道町民生活歴史館なるものがあって、志田邸の醬油工場や農機具用土蔵などが展示されているそうです。

コレ、蒲原宿を詳しく紹介したパンフレット、蒲原発見帖。めしあがれ。歴史が薫る『いいとこまんじゅう』。ウォーキングではなく、じっくり探訪したい土地でした。蒲原宿場まつり&産業フェア実行委員会=事務局:蒲原商工会のホームページはこちら→蒲原商工会
蒲原の旧東海道の歴史地区を通り抜け、蒲原新田公園にて。トイレ休憩スポットでした。静岡市清水区の蒲原支所付近です。
季節は秋祭りの真っ盛りの時季、地元のお祭りで子供神輿とすれ違いました。
志田邸から約1.8km歩き、八幡大神宮に到着しました。
いかにも地元のお祭りといった感じで、祭典が行われていて、無料でお茶をふるまっていただきました。
境内には庚申堂なるものがあって、七福神を祀っている傍らに、いぼとり地蔵なるものがありました。神仏一体ですね。
八幡大神宮より300mで関口神社に到着。この辺り(堰沢地区)の産土神さまで、905年に創建されたといわれています。
こちらも境内はお祭り風景でご神燈の提灯がずらり。境内の建物は建て替えがあっただろうが、歴史を感じさせました。
1,111年祭りというお祭りで太鼓やダンスが披露されたのだそうです。
東名高速道路沿いを通るアップダウンの道を乗り越え、神沢バイパス交差点、東名高速道路をくぐっている図。
いったんは県道396号線に戻るもまたしても旧街道(画像の左側)に入ります。
旧街道に入ってすぐにある酒蔵、由比の清酒「正雪(しょうせつ)」をつくっている神沢川(かんざわがわ)酒造場。このところ日本酒をあまり口にしていないが、辛口でスッキリした味わいだったと思います。関連ホームページはこちら→神沢川酒造場
さぁ!、関口神社から約1.8km(スタート地点から約9km)、やっとこさで由比街道まつりの会場に着きました。

上の画は会場で配られていた由比街道まつりのチラシ。この年で11回になるイベントです。
会場となっている由比本陣公園は由比宿の本陣跡地で、正門、石垣、馬の水飲み場などがあり、当時の面影を残しています。
公園にある特設ステージではカラオケやアロハダンスなど様々な出し物が披露されていました。
こちら公園内にある東海道由比宿交流館の中、由比宿の街並み模型や記念写真撮影パネル、お土産の売り場などがありました。
ちょっとした軽食を提供する酒場もあり、昼間から、もう…まったり。由比本陣公園の関連ホームページはこちら→由比本陣公園
公園内で見かけた!、清水区広報キャラクター、「シズラ」。ご当地ゆるキャラ、人気者です。
お祭りの目玉は釜揚げ桜エビの無償提供、ものすごい列が連なっていました。
ただでさえ、びっしり人混みがいる中で、盆踊りの列が入り込み、もうひっちゃかめっちゃか。
混雑の中で見かけたのが、由比町が合併される前から存在するゆるキャラ、「さくらゆいちゃん」。ここも子供たちの記念撮影でバタバタ。
お祭り会場で食したのが「おこたま」。
富士市の朝市が発祥の料理で、大判焼き機でお好み焼きの上に具をのせたものと卵を合わせて焼いたものです。
ジャーン!、桜エビが入ったものとベーコンが入ったものの2色を1個ずついただきました。粉モノというより、卵率が高く、けっこう食べごたえがありました。添えられていたおたふくソースをかけて、お好み焼きチックにいただきました。Facebookのページがありました。リンクはこちら→おこたま普及の会
こちらは由比の老舗蒲鉾屋さん、いちうろこ。
揚げたてのかまぼこや黒はんぺんフライを売っていて、こちらも食しました。
ジャン!、黒はんぺんフライ。焼津も馴染みのある食べ物ですが、ここのは大ぶりで食べごたえがありました。
ジャジャン!、こちらもいちうろこの揚げかまぼこ、桜エビ入り。でかい!。味はあっさりしているんだけど、こちらもボリューム満点で、今日のウォーキングの成果を還元することになりました。
せっかくなので、東海道広重美術館に入りました。
中では浮世絵の作成の実演をしていて、興味津々のお客様で人だかり。浮世絵を刷る体験コーナーもありました。
館内で行われていた企画展は撮影NG、東海道五十三次のすべての宿場の浮世絵が展示されていて、見たことがあるものもあれば地名がないとわからない絵もあり、丁寧な解説もあって見応えがありました。美術館のホームページはこちら→東海道広重美術館
続いて、おもしろ宿場館にも入りました。
由比出身の画家の松永宝蔵氏がデザインした人形で旅籠、桶屋、寺小屋など、滑稽ながらも江戸時代にタイムスリップしたような気持ちになりました。他にも本陣奥間にお姫様やお殿様の人形が展示されいて、本陣の様子が楽しくわかる内容でした。関連ホームページはこちら→由比宿おもしろ宿場館
由比本陣公園辺りが人混みのピークでしたが、その先西方に向かっても、出店が並んでいました。
大道芸もやっていたんですよ。天気が良いが暑い最中、お疲れ様でございます。
由比川橋を渡る図、国道1号線、東海道本線、東名高速道路が並行する向こうに、駿河湾、伊豆半島も望むことができました。
由比川橋からJR由比駅の間は「由比桜えび通り」となっていて、桜エビの売店が立ち並んでいました。その中でも混んでいたのが「望仙(もちせん)」。桜エビの全国通販もやっているそうです。
こちら、先ほどかまぼこを食した、いちうろこのお店。静岡蒲鉾組合の加盟店です。公式ホームページはこちら→いちうろこ
東海道本線をくぐり、由比漁港に入ります。
由比本陣公園から約1.4kmで由比漁港に到着。静かで穏やかな風景、当日は日曜日なので漁師さんたちはいません。
お目当ては「浜のかきあげや」、みんな大好き!桜エビのかき揚げ。
っていうか、すごい行列!。サクサクふわふわの食感を味わいたいのはやまやまでしたが、パスしました。
その後600mほど歩いて、由比駅に到着、ゴール!!。
駅近くにあった食事処「あおぞら」は以前立ち寄ったところ。過去の関連ブログはこちら→さわやかウォーキング@興津~由比桜えび(2015/04/12)

それじゃ、バイバイ、由比の町、庵原郡!。

ウォーキングの記事とはそれるが、この足で静岡に立ち寄りました。

こちら葵タワー、中にある静岡市美術館に足を運びました。

お目当ては企画展示の「ランス美術館展」。

ドラクロワ、ミレー、ピサロ、ゴーギャンなど、17世紀から20世紀を代表する画家の作品があったほか、レオナール・フジタの作品を特集的に展示されていました。静岡市美術館のホームページはこちら→静岡市美術館

絵ハガキを買いました。こちらパンフレットにもメインで掲載されているピサロ作「オペラ座通り、テアトル・フランセ広場」。

あと目を惹いたもの、ドニ作「魅せられた人々」。水浴びをするヌードの人たちが描かれているがあまりエッチに感じない。

あ、それと、今回のウォーキングの記念品となるバッジをゲットしました。由比の表記が江戸時代の「由井」となっているのがこだわりポイント、歴史散策がテーマでしたからね。

今回のウォーキングは富士山ビューを楽しみながらも、食を楽しみ、和洋問わず画を親しみ…、バラエティに富みながらアカデミックに終わりました。充実した休日になりましたね、たらたらと書いて長くなってしまった…。以上、記事終わり。