世界中のデモにのせて、私たちは海から声をあげる | 019|まる・いち・きゅう

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丸い地球をまわりながら考えていることの記録

地球一周中です。地球一周中なのですが、この5日間だけ船を離れて日本にいました。サンデーモーニングに出て、その他いくつかの用事を超特急でこなし、とんぼ返りです。その間に船はポルトガルからイタリアへ。なので私はイタリアへ飛びます。ここのところ日本↔北米の移動が多かったのでヨーロッパに飛ぶのは何年ぶりだろうか。

ピースを掲げる船で、ぜんぜんピースにならない世界をまわっている。自然災害で地球が悲鳴をあげ、人が死に、ウクライナの戦争は終わらず、ガザではこの3週間で3000人を超える子どもが死んだそうだ。船で一緒に働いているウクライナのクルーはこのクルーズが始まってからお兄さんが戦死した。ガザにいる友人は「また」家を追われ、5人の子どもと逃げている。

ひるがえって私は衣食住に困らずに大きな船で悠々と世界をまわっている。同じ空のもとに広がる景色のあまりの乖離に吐き気がしながらも、自分に同じことが起きたときに私は世界に何をしてほしいかを、ずっと考えている。

「これ以上命が奪われてはいけない」「殺すな」

なるベく大きな声で言うこと。何度でも言うこと。世界に発信すること。

そのために私たちは船を使う。今後寄港予定のピレウス(ギリシャ)、イスタンブール(トルコ)、ポートサイド(エジプト)で、【STOP KILLING GAZA】と書いた巨大バナーを船体に吊るします。これまででいちばん大きな船があるなら、私たちはこれまででいちばん大きなバナーを掲げる。

世界中で起きているデモにのせて、私たちは海から声をあげる。

 

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追記:ピースボートで行ったバナーアピールの様子はその後各種メディアに取り上げられました。