琉球は夢にて候 | やぶんひとりごつ

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2000年、リーマン辞めて京都へ。お寺に居候すること五年間。
その日々の事あれこれ…これまでとこれからのこと。
でも実際は現在東京在住戻りーマン。一方でリアルジャパニーズ目指します。
泣かず飛ばずの「おやぶん」日記、始まるよ!!

琉球は夢にて候/岩井 三四二

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レビューには何度か登場している岩井三四二さんの本。
今回は長編です。
相変わらず、舞台は信長、秀吉時代の周辺。いわゆるサブキャラ的な武将を主人公に描いています。

 ここまで生き残ってきたではないか…。
 父と母、仰ぎ見た武将、敵、味方…様々な死に出会った。そして、権勢を一手に握った秀吉の死にも。戦国時代、生き延びることが最大の勝利だった。
 流浪の身から大名まで出世し、一族郎党を守り抜いた亀井琉球守茲矩が戦塵の果てに辿りついたのは…


「夢がなければ出世も出来ぬ、年収300万円時代の憂鬱を吹き飛ばす快男児の登場だ!」と帯で謳われてます…それがそのまま当たるかどうかは考えちゃいますが、「夢がなければ」と言う部分には多くの人びとが共感する部分じゃないかな。


 亀井琉球守茲矩…全く知らなかったけど、実在の武将で秀吉に「琉球守」になりたいと進言したことも伝承として残っているそうです。「夢」を追うチカラってたいしたモンですね。