「おや?」
「おっ!」
2人は運命的な出会い・・・を果たす。
「こ・・・・この前のお母さん・・・・・。」
「お前は確か・・・・興信所?」
「で・・・・ですです・・・。よく覚えててくれましたね!」
いくらお婆ちゃんの自宅が近所とはいえこのタイミング・・・さすがに運命を感じずにはいられない・・・。 ←(別に熟女好きでは無い)
「なんかぬしゃ~(お前)・・・まだ何かしよっとか?(まだ何かしてるのか)」
「う・・・・うん・・・そうなんです・・・。まだしないといけない事があるんです・・・。」
「ふ~ん・・・・。」
まさしくお婆ちゃんが目的だったにも関わらず・・・あまりにタイミングが良すぎるお婆ちゃんの登場に少々面喰らっていた・・・。
咄嗟に話を繋げない・・・。
「お・・・お母さんこんな早くからお買い物ですか?」
関係無い話・・・・。
「ふん!今日は朝から広告に卵の安かてのっとった(載ってた)けんね・・・買いに来たったい・・。」
「そうなんですね・・・・。」
私の頭の中はフル回転していた・・・。
打ち明けるべきか・・・このまま遠まわしに聞き込んでいくか・・・。
しかし年の功を侮っちゃいけない・・・・ヘタな嘘はすぐにばれそうな勢いのお婆ちゃん・・・。何より心が痛い・・・。
「あ!あれ!?」
私が考え込んでいる隙に・・・視界から消えたお婆ちゃん。
振り返ると・・・・何事も無かった様に買い物を続けていた。
・・・・・・・・・・
とにかく芯のしっかりした方である・・・。
お婆ちゃんと適度な距離を保ちながら・・・会話の機会を待つ。
しかし・・・本当にお独りなのだろう・・・買い込む食材が少ない・・・。
「あ・・・あの、お母さん・・・。」
「なんや?」
食材を見ながら視線も変えずお婆ちゃんが答える。
「聞いてもいいですか・・・。」
「・・・・・・・。」
「この間の・・・・・。」
「おい!」
「は・・・はい?」
「今は買いもんしよる・・・・せからしかけん(うるさいから)外に行って待っとけ・・・。」
「は・・・・はぁ・・・すみません・・・。」
邪魔してしまったようで・・・・
私はうな垂れてスーパーの外に出ようとした・・・。
「うん?待てよ??」
確かに・・・お婆ちゃんは「外で待ってろ」と言った。
一瞬、怒られたかと勘違いしてしまったが、ちゃんと話は聞いてくれるらしい。
私は急に元気になり自動販売機でコーヒーと茶を買った。勿論茶はお婆ちゃんの分である。
優柔不断な私・・・どう切り出すか最後迄決めきれない。
20分くらい待っただろうか・・・・お婆ちゃんが店を出てきた・・・。
「すいません・・・・。」
と言いながらお茶を差し出す私。
「店ん中で話しばしたら誰が聞いとるかわかりゃせんどが。」
確かに・・・・返す言葉もございません・・・。
「何度も本当に申し訳無いです・・・・どうしましょう?ここでもいいですか??」
「ふん!・・・茶ももろた(貰った)けん、うち(家)さん来るきゃ?」
「え!?マジでいいんですか?」
「・・・・・どうせわし一人しかおらんけんね・・・。まぁよかたい。」
「本当ですか!ありがとうございます!!」
飛び上がらんばかりの勢いで嬉しかった!もう少しでお婆ちゃんを押し倒してしまいそうだった!!
「近くだけど・・・私の車で行きませんか?」
「行ったっちゃ車停める所んなかぞ(無いぞ)」
「あ・・・そうなんですね・・・すみません・・・歩いて行きましょう・・・。」
私はお婆ちゃんの荷物を変わりに持つと・・・お婆ちゃんの半歩後ろを歩いて家に向かう。
絶好のチャンスだ。
場合によってはある程度正直に話すしか無い・・・そう決めていた・・・。
(続く)
※弊社はお客様のプライラバシー保護や個人情報の保護には万全を期しております。この物語はフィクションです。登場する人物や団体は全て架空のものであり、実在する人物・団体とは一切関係ありません。尚、作品のリアリティを追求する為に、私を含む弊社スタッフは全て本物です。悪しからず。
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