㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

現役探偵・梅木 栄二(既婚・40前)の日々考えている事を事務所に帰った時まとめてみるつもりだったのが・・・。
いつしか勝手に小説化!へタレでド素人な小説読んでやって下さいぃ~。

人生悲喜交々・・・・。


そんなお話が日常の「探偵事務所」へようこそ!


「探偵」という生き方を通して日々どこにでも起こりうる問題や悩みを少し変わった切り口で考えてみたいと思います・・・。


私のブログを見て、悩んだり凹んだりしている方が少しでも元気になって頂けたら幸いです!


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「ご主人が悩んで疲れ切っている今が、私は最大のチャンスだと考えています。」
「どうしてチャンスだと言い切れるんですか。」
「いずれにせよ、女性を取るか、家庭を取るか・・ご主人は近いうちに大きな決断を迫られる事は間違いないでしょう。そんな状況下で今、Bさんは相手方に勝てる自信がありますか?」
意地悪な質問の連続にBさんは項垂れて答える。
「ありません。」
「ハッキリ言いますが、かなり苦しいでしょう。でもそれはBさんに魅力を感じなくなったからではないんだと思います。」
「どういう事ですか?」
「ひとつお尋ねしますが、ご主人はもともとご結婚前、真面目な方で恋愛経験も比較的乏しかったのではないですか。」
「そうですね・・・あまり遊んでいるタイプでは無かったと思います。」
「少なくとも、浮気上手とは言えないですね。悪い事ではないのですが・・・。」
私は思い切って切り出した。
「私の見込みでは奥様が嫌いになったのではなく、相手方の女性に入れ込み過ぎて引き返せなくなったというのが真実に近い線ではないかと思います。そんな中・・・これは言い難いのですが、Bさんとの長い婚姻生活の中で、溜まっていた不満が一気に噴出したものだと思われます。もし、本当にBさんの事が嫌いになったのであればご本人もここまで苦しみはしないでしょう。」
私の話は、見る向きが違えば「浮気した人間が何を言っても考えてもただの言い訳」と、とられるかも知れない。ただ、批判を恐れずに言わせて戴ければ、
「浮気した」
という事実もあるが、真相を探れば
「浮気をさせた」
と、いう真相も隠されている事が実際にはほとんどなのだ。この話で先述した、夫婦間の長年に渡る「逆DV」と言っても過言でない内容は・・・形は違っても決して珍しい事では無い。ポピュラーな内容では、常日頃、夫や妻を見下した言動が多いなど、普段何気なく行われている会話の中にさえも、蓄積されれば後々大きな問題となりうる「爆弾」が潜んでいる事もあるのだ。
勿論、そんな見下したりバカにした様な言動は特に「子供」の前では避けて欲しい。相談者の家庭背景を聞くと自身や配偶者の両親にも同様の問題が見受けられる事が多いからである。子供にとって、親は良くも悪くも「教科書」の様な存在である。完全無欠も当然にあり得ないが、避けられる火種は子供に植え付けるべきではない。
話を元に戻そう。私はこのタイミングで夫であるB氏に「証拠」を提示する事を考えたのである。しかし、ただ「提示」するだけでは予想も出来ない暴発を招く危険性もある為、細心の注意をはらいBさんに話をした。
「Bさん。もうキレたりしないで話が出来ますか。」
「元は私が悪かったんです・・・大丈夫です。」
「そうですか・・・しかしBさんを疑う訳ではありませんが、人間そう簡単に変われるものではありません。もし、ご主人の態度に激昂してしまったらどうなさいますか。」
「・・・・・・・。」
「ではこうしましょう。激昂されても構いません。」
「え!?」
「ただ、もしも万一激昂してしまった場合は元のご夫婦に戻る事は不可能だと腹を括って下さい。それがこの話の条件です。」
「・・・・・・・。」
「それから、今回、調査報告書は使いません。いいですね。」
「え!?なぜですか??」
Bさんは途端に不安そうな表情で私を見た。そりゃそうだ。これでは何の為にわざわざお金を出して調査を実施したのかわからなくなってしまう。
「今から、私が言う様な内容でご主人と話をしてみて下さい。可能であればボイスレコーダーに会話の内容も記録しましょう。」
「・・・・・・・・。」
Bさんは訳のわからぬまま私の話をじっと聞いていた。
「まず、Bさん普段はどんな口調でご主人とお話をされますか?」
「え・・・っと、普通ですが。」
「敬語ではない?」
「違います。」
「では今夜は敬語でお話を切り出して下さい。しかも出来る限りで構いません。スローテンポで。」
「え・・・なぜ・・。」
「普段と違う口調で話す事で、いつもの夫婦間の距離感が変わります。これは、ご主人への先制パンチになるのです。」
「・・・・。」
すっごく地味な内容だが、この「口調の変化」は心理面に大きな効果をもたらすと私は考えている。もし、これを読んでいる奥様がいらっしゃれば実際に試して欲しい。ご主人が帰宅したと同時に「○○さん、今夜は少しお話があります。」と。
きっとご主人はビックリして「な・・・何・・(汗)」とドギマギするはずである。
「落ち着いて。静かな口調を心がけて下さい。とにかくいつもの調子、テンポとは明らかに違う口調でお願いします。」
「わ・・・私に出来ますかね・・。」
「やるしかないです。」
「もし、ご主人が夕食を摂っていらっしゃればそのまま話でも構いませんが、まだであれば一旦話を置いて夕食を摂らせて下さい。」
そこまで細かく指示する私にBさんはかなり困惑していた。
「食事で無ければ入浴でも、着替えるだけでも構いません。少し時間を置いて(タメ)を作りたいのです。その間にきっとご主人はいろんな事を考えるでしょう。」
「でももし、いつもの様に全く無視されたら?」
Bさんは当然の疑問を投げかけてこられた。
「通常、最初の段階で敬語が効いていたらなかなか無視は難しいでしょう。しかし、勿論、それも考えられます。その時は・・。」
「その時は?」
「少し時間を置いて、夫婦のこれからについてどうしても話しておきたい事があると。もう一度チャレンジしてみて下さい。」
「わかりました。」
「これが第一段階です。もし、最悪これでもご主人が聞く耳を持たない様であれば今夜はこれで終わりましょう。ご主人が今夜の段階で話をするメンタルに無いと判断されていいと思います。」
「わかりました。」
「では、もしも話を聞く状況にあれば・・・次に進みましょう。」
こうして私とBさんの「夫婦再生」への話は幕を開けたのである。

(続く)

※今、すっごく忙しいけど頑張りますぅ・・・ううっ...


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弊社は情報を管理する会社である都合上、上記のお話だけに限らずブログ内、全ての「グダグダ小説」は「フィクション」です。実在する人物、団体は私を含むスタッフ以外すべて架空の人物です。弊社で行われた調査とは一切関係ございませんのでご了承のうえお楽しみ戴ければ幸いです!それからお話の途中で「おかしいな??」と、感じる部分があっても所詮「ド素人小説」なのでくれぐれも気になさらないように♡

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                        代表取締役   梅木 栄二












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「そうですかぁ・・・悲しい顔ですか・・・。」
私の中で必死に対象者だったB氏の顔を思い浮かべる。「心に心を重ねる」と言えば大袈裟になってしまうが、私なり、必死の作業である。調査が終わってしまえば基本、対象者を目にする事は無い。これを読んで戴いている読者の皆様からすれば「バカ」みたいな話に聞こえるかも知れないが、想像の中で「加害者」になる対象者が今、どんな気持ちで毎日を過ごしているのか、どんな心理状態で家族や相手方との時間を過ごしているのか「感じる」のである。「感じる」と言ってしまえば、聞こえは少し摩訶不思議な感じだが、きっと過去の経験値の中から対象者の心理に近いものを引っ張り出しているだけに過ぎないのかも知れない。
勿論、全てが当てはまる訳でも無いし、当然私に特別な能力が備わっている訳でも無い。しかし、過去に何度かその後、実際の対象者に話を聞いてみる機会に恵まれ、その時の心情を聞くと間違っていた事はなかった。まんざらでも無いという事だろう。
「悲しい顔」を思い浮かべた時、私の中で微かだが予感めいたものはあった。「悲しい顔」=「最後の葛藤」の様な気がしたのである。今までのワガママ放題な生活を心から猛省し、毎日健気に夫に尽くすBさん。これが元サヤに収まればBさんも元の「ワガママ」に戻らないという保証はどこにも無い。人間の性格とはそう簡単に変わるものではないからだ。しかし、夫婦の危機に直面し、今迄と全く違うBさんの別の一面を垣間見た時、B氏だって長年積み重ねてきた「情」から簡単に逃れる事は出来ないのである。
また、別角度から見れば毎日楽しいはずの相手方との「不倫」にも、時が経過するにつれ少しずつ「変化」は訪れる。B氏の「入れ込み過ぎ」な感情と相手方の「気持ち」に少しずつ「温度差」が現れている事は間違いなく、それがB氏の「ストレス」となり、ついついBさんに辛く当たってしまう遠因となっているのだと考えた。表現を変えればB氏がBさんに辛く当たる時、B氏は「なぜ、以前の様にキレないんだ!早く俺なんかには見切りをつけて離婚してくれ!」と、言っている様なものなのである。
私は夫婦再生を請け負う上で、必ずと言って良い程、ご依頼者様に「ご主人(奥様)」の言葉を額面通りに受け取る事はしないで欲しい」と、訴える事にしている。まずはこれが大切なのである。
大きな「ズレ」が生じたご夫婦も言葉のやり取りの際には「過去」のご主人(奥様)と同じ感覚で言葉を受け取ってしまう。これが間違いの始まりである。
どんな人間も不倫を行っている最中は姿形こそ「夫(妻)」であるが、そこから出てくる「言葉」は過去に仲睦まじかった頃のそれとは大きく異なるのだ。どんな言葉にも心奪われている不倫相手がいると本当の心とは乖離した形での「言葉」となって出てしまう。そんな言葉をそのまま過去の「言葉」と同じ様な感覚で受け取っていたら、とてもじゃ無いが「被害者」は心身が持たない。しかし私はそんな「加害者」の言葉のひとつひとつが「加害者」の心理を映し出す「鏡」であり、夫婦再生に大きく前進出来る「判断材料」と、捉えるのである。
話を元に戻すが、B氏の「悲しい表情」は妻であるBさんに大きな未練を残しつつも自分が好きになってしまった「相手方」への気持ちを止める事が出来ない「葛藤」の表れだと感じたのである。上手くいくか否かは保証出来ないが、今こそが大きな「チャンス」だと感じた事は言うまでも無い。私は思い切ってBさんに質問を投げかけてみた。
「ところでBさん。」
「はい?」
「失礼を承知でお話しますが、ご主人と別れる覚悟はありますか?」
「はい?」
Bさんは意外な顔をして私を見た。そりゃそうだ。夫婦再生を請け負っていながら「別れる覚悟」は無い。それがあれば最初から私になんて頼まないだろう。
「・・・おっしゃる事がよくわかりませんが・・。」
Bさんは戸惑いを見せながら少し私に不信の目を向けた。
「すみません・・言葉足らずで。私がお話したいのは最悪そうなってもいいか。と、いう事なんです。」
「・・・・。」
「今、ご主人は大きな葛藤を抱えながら生活をなさっていらっしゃいます。勿論、元の鞘に納まる気持ちは無に等しいでしょう。しかし、だからと言って全く無い訳じゃないと思うんです。」
Bさんは私の言葉の意味がわからず、ただ黙って話を聞いていた。
「勿論、未だ非常に大きくご主人のお気持ちは相手方に傾いています。しかし、私がBさんから毎日聞いていたご主人の話から推測すると、全くもって順風満帆という訳でもなさそうに聞こえます。」
「そして今、ご主人はそんなBさんの気持ちと相手方への想いに板ばさみになって疲れ切っているんです。正直大きなチャンスだと思います。」
「チャンス・・・・。」
「はい。事態を大きく変えるには今が一番のチャンスだと考えています。」
「私はどうすれば?」
「思い切って今、掴んでいる証拠をご主人に伝えては如何かと・・・。」
ここでBさんの声のトーンが大きくなった。
「でも、それでは私は主人に嫌われてしまいます!」
Bさんの当然の反応である。勿論、今証拠を開示してしまえばご主人は激昂し、家を飛び出す可能性も大きい。それは否定出来ない。天邪鬼な私は更にBさんに意地悪な質問をぶつけてしまう。
「では、失礼を承知でお話しますが、今現在のご主人は奥様(Bさん)の事を嫌ってはいらっしゃらないんでしょうか?」
「・・・・。」
Bさんが押し黙った。本当に失礼な私である。しかし、私の本当の要求を飲んで頂く為には意地悪だとわかっていてもその伏線として必要だと感じたからあえて言わせて戴いたのである。
「Bさん!」
私の問いかけに押し黙っていたBさんが顔を上げた。
「夫婦再生」は言い方を変えれば「ギャンブル」に近いものがあります。不謹慎な言い方で申し訳ない。しかし、一かバチか・・・この「ギャンブル」に勝てないと真の「夫婦再生」はあり得ないのです。
話が複雑化するにつれ、益々Bさんは混迷の色を深める。そんなBさんに私はある「提案」をしたのである。

(続く)

※なかなか更新出来ずにごめんなさい。



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翌日Bさんは午後一番で事務所を訪れた。
「こんにちは。」
「すみません、昨夜は遅くに失礼しました。」
「いえいえ・・大丈夫です。」
「これ・・・つまらないものですが。」
そう言ってBさんが差し出したお菓子らしき手提げ袋を見て私は恐縮する。
「そんな・・・何も気を遣わないで下さい。調査でお金は戴いていますから・・。」
そう言いながらも目を泳がせる私。すぐに自分の好物のお菓子(ケーキ♡)だと気付いたからだ(泣)気持ちは受け取る訳にはいきませんと拒みながらも言葉と裏腹に・・・手を伸ばして受け取ってしまう悲しい性。
「Yくん。」
「っす。」
YくんにBさんから戴いたお土産を預ける。受け渡しの時、
「おい!俺のだぞ。」
「バカじゃないっすか。誰もお客さんから戴いた品物なんて取らないっすよ。」
勿論会話を交わした訳じゃあない。目と目のアイコンタクトでの一瞬の「会話」である。
自分自身の「食い意地」の悪さに落ち込みながら・・・私はBさんと向かい合った。
「昨夜は大変でしたね。ちゃんと眠れましたか?」
「いえ・・・あまり・・。」
「そうですか・・。」
大した事ではないが、フォローにはご依頼者様の心は勿論、身体の健康も気になるところだ。「健全な精神は健全な肉体に宿る」ではないが、心の動揺も行き過ぎると、難局を乗り越えるエネルギーが枯渇してしまうし、身体の健康も維持出来ないと同様の事が起こる。勿論、こんな時に心身共に万全な人間は存在しないし、ひとつの例外も無く皆辛いに決まっている。
しかし、必要最低限「何とか乗り越える」という強い気持ちを無くなりつつあるエネルギーの中から絞り出してもらわないと、上手くいくものもいかなくなってしまうのだ。私自身、本当に上手くいっているのか否かわからない時があるが、日々の会話の中で「叱咤」と「激励」を織り交ぜ、調査中からその後もご依頼者様が思い描く「解決」に向けて影から声援を送り続けるのである。
何度も会話の中で熱くなり過ぎるあまり「叱咤」が行き過ぎて・・・「やってしまった(焦)もう電話かかってこないかも(泣)」と電話を切った後真っ青になった事もある。話している時は気づかないのだが、スタッフから「言い過ぎじゃないですか!」とか、「逆に落ち込ませてどうすんですか!!」とか、様々な指摘を受け、私自身もガックリ落ち込む事はしばしばだ。しかし不思議と「あの時は本当に落ち込んだけど結果良かった」や「あの言葉に助けられた」等、最悪の結果を生んでしまった事は記憶にない。きっと、運良く、その時々で私自身も「必死」だったのが功奏しているだけなのかも知れない。
戒めとして、自分自身に言い聞かせている事はひとつ。「ご依頼者様の考えだけに偏らない」という事。勿論、ご依頼者様は何よりも大切だ。しかし、だからと言ってご依頼者様だけを擁護し過ぎても真の意味での「解決」には程遠い事が多い。
世の中の「争い事」は、極端に一方が「悪い」事なんてほとんど無いのではないだろうか。少し矛盾するが、調査を通し、相手方の「真実」をつぶさに拾い上げながらも自分自身をも見つめ直す。この「姿勢」こそが問題解決への近道の様に思えてくるのである。
その為には、いや、言い換えればそんな様々なご依頼者様に対し、偉そうに意見してしまう「私」も例外では無い。常に自分自身の凝り固まってしまいそうな「考え」をアップデートしながら日々の生活を見つめ直し、そこで得た「経験」を、ご依頼者様に「還元」していく事。うちはそんな会社でありたいと常々思っている。
そんな自分自身の一向に治る気配の無い「食い意地」に落ち込み、嫌気が指しながらもだ(泣)
話を元に戻そう。
「今朝はご主人どんなご様子でしたか。」
「疲れ切っていました。でも、出て行く際になんだか悲しい顔をして出て行きました。」
「そうですか・・・。」
私の想像の中でご主人であるB氏も実は苦しんでいるのではないかというイメージが湧いていた。通常「不倫」の被害に遭ったもう片方の配偶者は
「自分だけ楽しんで悔しい」とかいう発想、いや、感情が沸き起こるものであるが、実は違うと私は思っている。
勿論、全てでは無いと断ったうえでの話だが、こんなケースの場合、現に浮気を繰り返しているB氏もまた、様々な葛藤の中で苦しんでいたりするのである。その根幹は「良心」と言えるのではないだろうか。
誰だって不倫と言えど「恋」をした直後は「楽しい」と思う。今まで何ら変化の無かった日常や、つまらない毎日の生活が「パッ」と開け、まるでこれから先の人生が無限大に広がりを見せる様な高揚感を感じてしまう人も多い事だろう。それが「のめり込み」に繋がり、自分の家族を振り落としてでも一緒になりたいと願う様になる。しかし、それは同時に「罪悪感」を生むのである。どんなに浮気ライフ(?)を楽しんでいる人間にも罪悪感は存在する。恋している途中にはそれが小さくなり過ぎて見えないだけだと私は感じているのだ。
「夫婦再生」はその「罪悪感」に着目して行われる。罪悪感を大きくする事は「良心」を大きく育てる事であり、「恋」に落ちて溺れている「加害者」を「冷静」にする作業なのだ。

(続く)



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なかなか更新出来なくてごめんなさい。頑張りますぅ!



深夜0時を少し回った頃・・・
「リリリリリリリッ!」
「んっ!?」
私はこの日珍しくベッドに入っている時だった。携帯を見たらBさんからである。こんな時間にBさんが電話をよこす事は珍しい。
「はい。梅木です。」
「すみません夜分に!Bです!!」
最近落ち着いていたBさんが珍しく興奮している。第一声を聞いた瞬間に「嫌な予感」がした。
「どうされました。」
「・・・・・・。」
Bさんが泣いている様子がわかる。
「・・・泣いていらっしゃるんですね。少し落ち着きましょう。慌てなくていいですよ。」
「主・・・主人が・・・。」
「ご主人がどうされました。」
「主人が・・・家を出て行くって・・。」
Bさん曰く、この日不機嫌なご主人とちょっとした言い争いになったらしく、激昂したご主人が近々家を出るという事実上の「別居宣言」であった。
泣きじゃくるBさんを宥めながら話を続ける私。
「まだご主人が出て行くって決まった訳でも無いし、現にご自宅にいらっしゃるんでしょ・・・。少し落ち着きましょうよ・・。」
Bさんは泣きながらも少しずつ私に話してくれる。
「こんなに・・・一生懸命やっているのに・・・それでも主人はわかってくれない・・。」
思わずBさんの口から出た「愚痴」を聞くのも私の役割である。
「確かに、一生懸命頑張ってます。それは私も認めます。でもねBさん。」
「はい?」
「今のご主人の心には、Bさんがまっすぐ何かを言っても心には届きにくいんです。今のご主人は姿形はご主人なのですが・・・似て非なる人物だと考えた方が正解に近いかもしれません。」
「?」
Bさんの泣き震える声が止まった。話の視点を変え、意外性を持たせる事も気持ちを落ち着かせる良薬になりうる事がある。私がこの十数年学んできた事だ。
「・・・違うってどういう事ですか。」
「それはですね・・・簡単に言えば今のご主人の態度をBさんは仲が良かった頃のご主人を基準に考えていらっしゃるという事です。」
「良かった頃の・・・。」
「そうです。長年、Bさんは安定したご主人の態度のもと生活を送ってこられたでしょ。いつも大人しく従順で優しいご主人が当たり前になっていらっしゃると思うんです。」
「・・・・・・。」
「そこに持ってきて今の激変した態度でしょう。Bさんがパニックになるのも無理はありませんよ。何せ出発点が優しいご主人なんだから。」
「そうですね・・。」
「悲しい出来事ですが、今、ご主人は相手の女性に身も心も持っていかれています。あなた(Bさん)に強く当たるのは、Bさんの事を嫌いになったと言うより、寧ろBさんに愛想を尽かして欲しいっていうBさんの心の動きがそうさせているのかも知れませんね。」
「そうでしょうか。」
「私もBさんではないので・・・憶測の域は出ないのですが、もしも本当に相手を好きになると同時に心からBさんを嫌ったのであれば・・・他にもっとやり方はいくらでもあると思うんですよ。」
「他に?」
「ご主人自身も冷静な状況でBさんを嫌いになったのであればもっと計画的に別居や離婚に向けて動いていけた筈です。冷静でないからストレスも溜まるしイライラも募ります。」
「・・・・。」
「それに今夜は、ご主人がイライラしていらしたんですよね。」
ハッとしたようにBさんは答えた。
「すみません・・取り乱して。そうでした。」
「どんな様子だったかお話出来ますか。」
「無言だったので・・・どうしたの。と、尋ねました。」
「うんうん・・。」
「するといきなりお前には関係ないって凄い剣幕で言われたので・・。」
「どう返事を?」
「そんなに怒らないでって言いました。」
ここまでのBさんの言葉にB氏を激昂させる様なセリフは無い。
「それで?」
「そしたらいきなりお前に虐げられて今までやってきたけどもう限界だ!俺は近々家を出るって言い出したんです。」
「なるほど・・・。」
内心、何が原因かはわからない。しかし、B氏と相手女性との間で決定的な「何か」が起こっている事は容易に想像がつく。直感的にアクションを起こすならばこのタイミングだと感じていた。
「Bさん、心配ないですよ。」
私は努めて明るくBさんに言い聞かせた。
「そうでしょうか・・。」
尚も不安なBさん。
「そんな時の為に私達は今まで証拠を集めていた訳でしょう。」
「そうでしたね。」
撮り貯めておいた証拠を早く出したいのか、或いはご主人であるB氏を止める目処に安堵したのかBさんの声が弾む様子が伝わってきた。
「わかりました。今夜はもう遅いから明日以降、Bさんのご都合の良い日に一度事務所にいらして下さい。詳しくはその時お話しましょう。」
「わかりました。すいません、こんな夜分にご面倒かけて。」
「構いませんよ。それより、今のうちにしっかり食べて、休んで・・体力、気力を養っておいて下さい。これからまた頑張り処ですから。」
「はい。失礼します。」
そう言って電話は切れた。時計を見ると深夜2時30分を回っていた。
「さて・・・寝るか・・。」
頭の中でB氏の行動、言動を反芻しながら私は眠りに就いた。

(続く)

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私は今、ご依頼者であるBさんに「我慢」を強いているのかも知れない。「夫婦再生」などと、偉そうな事を言いながら私自身も「自問自答」の日々である。
これらは全て「弊社の無料サービス」である。愚痴になってしまいそうだが、この仕事がある意味一番「辛い」。常にフォローだけで7~8件、同様の案件を抱えている私の元には毎日100件内外の連絡が届く。「緊急時」には電話、「急がない場合」にはメールといった具合である。1人のご依頼者様が1日に送ってくれるメールor電話の数×抱えているフォローの案件数なのだ。私の立場からは複数名のご依頼者様だが、ご依頼者様からしてみれば相談出来る人間は自身の抱えている問題に限定すれば「私」だけ。ということなのかも知れない。24時間暇(いとま)なしに送られてくるメールや電話に正直疲れて嫌になりそうな時もある。しかし、ご依頼者様の苦しみに比べれば「なにくそ!」と自分を奮い立たせて毎日を過ごしているのである。また、私に出来る事はそれくらいしかないのだとも思う。
私はBさんに強烈な「我慢」を強いながら、一体どこで「証拠」を使うか考えていた。不貞の証拠は数回確認されているが、カードだと考えれば「1枚」に過ぎない。しかも、証拠を突き付けられたB氏が「暴発」して、一気に相手女性に「依存」度を深めないとも限らない。私は毎日悶々としながら次のチャンスを窺っていた。
「昨夜は如何でしたか。」
「・・・遅かったです。」
「そうですか・・。会話は?」
「全くありませんでした。」
「そうですか・・。ではご主人の様子は如何でしたか?」
「それが・・・。」
「それが?」
「最近、主人も疲れているみたいで・・。」
私はその言葉の中少しだけ違和感を感じていた。
「ご主人が?」
「はい。」
「出来る限りで結構です。詳しく教えて下さい。」
私はBさんの言葉に集中した。
「いえ・・・私がそう感じるだけなのかも知れませんが・・ソファーに座るなり大きなため息をついていました。最近あまり主人の顔を見れなかったのですが、昨夜横顔を見たら頬が落ち窪んでいる様な気がして・・・。」
「なるほど。」
「疲れてるの?と、聞いてはみたんですが、全く返事はありませんでした。」
「そうですか・・・。」
私の中にはなんとなく・・・ひとつの予感めいたものがあったが、確証が持てる訳ではないのでBさんには伏せたままにしていた。
「今朝はいかがでしたか。」
「今朝も時間ギリギリに起きてきました。とても辛そうでした。」
「朝食は?」
「一応食べてはいきましたが、あまり食欲も無い様です。」
「わかりました。」
「あの、梅木さん。」
「はい?」
「今のままの生活を・・・続けていていいんでしょうか。」
「辛いですか?」
「・・・確かに辛いですが、元々は私がこんなだったから・・・今は梅木さんが言う様に我慢してやっています。」
「毎日辛いですね・・・しかし、よく頑張ってBさんやられてますよ。きっとご主人も無言ではありますが以前の様に激昂しないBさんを見て何かを感じている筈です。もう少し頑張ってみて下さいね。」
私は慰めにもならない様な言葉をかけながら、Bさんを宥めた。Bさんはせっかく撮った「証拠」を早く使いたいのかも知れない。気持ちはわかるが今は少なくともまだそのタイミングではないと思っていた。
「証拠」を出す上で、タイミングとシチュエーションは最も重要だ。弊社を訪れるご相談者様の多くは「証拠」を出せば相手方が簡単に「落ちる」と考えている方も少なくない。イメージとしては男女が一緒のツーショット写真を「水戸黄門」の印籠の様に相手に出してしまえば「はは~っ!」って相手方が無条件に降伏する様な感じだろうか・・・。
だが、現実は全く違う。
私の経験上で恐縮だが、相手方はたとえホテルを退出する「ツーショット」であっても素直には認めないのだ。
「ただ休憩していただけ」
「彼(彼女)が具合が悪くなったので介抱していただけ」
「大事な話があったので2人だけになる必要があった」
ナドナド・・・・逃げる方は「必死」である。勿論、これが訴訟にもなればそんないい訳は認めて貰えない。しかし、夫婦間や家族間だけの「話し合い」になれば話は別である。「心理戦」で相手方を圧倒出来なければ、「棚の中のぼた餅は確かに口に入れたがまだ食ってはいない(梅木)」的な言い訳がまかり通るものなのである。
まして今回は「夫婦再生」が目的なのだからタイミングを誤ってしまえば先にも言った様に、ご主人であるB氏の「逆上」に繋がる可能性は高い。
一見、毎日毎日Bさんの「日常」を聞き取って、提案するだけのヤキモキしてしまう毎日だったが、夫婦再生には「一見無駄な時間」も重要な役割を果たす事が多い。と、わかっていてもご依頼者であるBさんには「1日千秋」の想いである事には間違いなく、そんな気持ちが手に取る様にわかるからこそ私も大いに「焦る」のである。
しかし、内心「収穫」もあった様な気がしていた。ご主人であるB氏が少し疲れを見せているとBさんから聞いたからである。この「疲れ」の原因は未だ不明だが、このままの状態が続いてBさんが確信出来るくらいになってきた時がひとつのチャンスではないかと考えていたのである。
Bさんも毎日の生活の中で精神的に疲弊し、かなりまいっている様子は窺える。人の性格は簡単に変わるものでは無いが、結婚生活の中で初めて味わった挫折の味を噛み締めるように今は苦難の日々を貫いている。夫婦生活は「積み重ね」であり、良い事も悪い事も、全てが必然で回っている様な気がしてならない。今後、長い時間を夫婦として過ごしていくうえで「辛抱」も大切なプロセスだと捉えていた。
そんな毎日であったが、運命の悪戯とはある日突然訪れるものだという事をその後嫌というほど痛感させられる出来事が起こるのだ。

(続く)

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「言い難いですが、女と会ってきたでしょう(怒)と顔に出ていませんか。」
「・・・多少あるかも知れません。」
「それではまずいでしょう。」
「お気持ちは理解出来ます。納得いかない事も重々承知しています。しかし、今回奥様は再生を私に任された訳です。すみませんが、今は我慢して下さい。」
「・・・やってみます。」
なぜ、この様なやり取りひとつに口を出すのか。実は私自身も確たる裏付けがある訳でも無いし、マニュアルを備えている訳でも無い。そもそも、人の心の中に「マニュアル」的なものは存在する筈も無いというのが私自身の持論でもある。
人の心は時間の経過と共に刻一刻と変化していく。その変化をいち早く感じ取り、その先を感じて手を打っていく。その繰り返しの様に思える。
よく弊社のお客様で「あんたの言う通りになった!」と、まるで預言者でもあるかの様に言って戴く事があるが、私自身にそんな能力は皆無である。ひとつ言わせて戴ければ、常にご依頼者様の言葉を通してその向こう側、言い換えれば対象者であるご主人のB氏、更には相手女性の「心理」を窺う事に細心の注意を払っているくらいでしかない。
そしてここでもっと大切な事は、ご依頼者であるBさんに「自力」で問題を乗り越えてもらう事にある。この様な状況の時、Bさんの気持ちは毎日、いや、時間単位で常に「浮き沈み」を繰り返す。「離婚」「再生」が交互に浮かんでは消え・・・。している状態。見方によっては「鬱」であると自己診断してしまい、カウンセリングや心療内科を受診されてから弊社を訪ねる人も少なくない。重度の罹患が疑われるのであれば仕方の無い事だが、私は出来る限りご依頼者本人が自身の力で乗り越える事を勧めているのである。人の力は偉大で、先の震災や災害等、全く明日が見えない状況に置かれても、そこから這い上がり立ち直ろうとしていく人々が数多く存在する。無論、単純に比較する事は難しいが、本来私達人間が誰しも備えている「メンタル」の力を最大限に引き出してくれる「チャンス」が実は「困難」であるのではないかと考えているのだ。
弊社の様々なご依頼者様の中には見事に困難を乗り越え、「幸せ」を掴み現在に至っている人も少なくない。それは私達スタッフの誇りであり自信にも繋がっている。だから私達は自分達が作り上げた調査の記録を最後まで責任持って、尚且つ、最大限に生かす為に、この「アフターフォロー」を続けていくのである。
話は大きく飛んだが、私はBさんをご相談時からずっと見てきた。最初に出会った時に感じた事だが、Bさんは良くも悪くも「喜怒哀楽」が激しい。私との会話の中でも、それはずっと現れていた。対象者であるご主人が女性と接触した様子を報告すると電話の向こうで驚くほど興奮なさっている様子が手に取る様にわかるのである。一度なんかは電話の向こうで明らかにコップか何かが「パリーン」と、高い音を立てて割れた様子が聞こえたのである。ショックで持っていたコップを「落とした」のでは無い。明らかに「投げた」のだ。当時・・・。
「今、コップか何か投げましたよね(汗)」
「はっ!?い・・・いえ、・・・。」
「片付けるのに怪我をしない様に注意して下さい。危ないですから。」
「す・・すみません・・・私、たまにキレるんです・・。」
「・・・そうですか・・。」
こんな会話を交わした事がある。
ここで肝心な事は、投げたコップの事を深く追求しない事。私は「危ない」「怪我をしない」事をBさんに伝えた。もし、この時投げたコップの事を注意してしまえば・・・言葉の使い方を誤ってしまえば・・・Bさんの心に新たな「ストレス」と「罪悪感」「興奮」など、余計な感情を生み出してしまう可能性があった事だろう。Bさんの人となりを窺い、分析するには格好のチャンスかも知れないが、余計過ぎる詮索はご依頼者との信頼関係を構築するうえでは「邪魔」である。
気持ちを鎮める為に「怪我の心配」に話題をズラした事でBさんから心を開いて打ち明けられた事がある。
「私・・・興奮すると何をするかわからない時があるんです。」
「・・・と、いいますと?」
「自分でも半分わかってるんです。主人がこんな私の性格に嫌気がさしている事は・・。」
「では、ご主人の前でも?」
「・・・・・・・・。」
「心配なさらないで下さい。私はご依頼の内容以外はスタッフにも話しませんから。」
「・・・実は・・。」
話を要約すればこうだ。元々ご夫婦のパワーバランスは完全に奥さんであるBさんに偏っていて、本来大人しい性格のB氏は妻であるBさんの言いなりでここまで来たのである。たまに些細な事でBさんがキレて物を投げつけたりしてもB氏は決して逆らう事が無かったとの事である。もしも男女の立場が逆転していたら「DV」と言われても仕方の無い内容だ。
しかし、B氏に心の拠所である相手女性が出来た事でそのパワーバランスは大きく一変してしまう。最初「別れる」と、息巻いてきたBさんもB氏を失いそうな危機感に晒されて、初めて「事の重大さ」に気付いてしまったのである。
現在、まるでB氏は今まで溜まったストレスをBさんに当てつける様に、そしてBさんは夫であるB氏から離れたくない一心で、今現在の毎日が続いているのだ。これが事の「深層」である。単に言われた依頼内容を忠実にこなすだけでは決して見えない「深層」に何とか辿り着けた事は大きかった。もしも、そこに気付かずに証拠を渡したのみに終始していれば、かなりの確率でBご夫妻はバラバラになっていたかも知れない。
私は常々「夫婦問題に追突事故は存在しない」と言っている。追突事故の過失割合は100:0である。夫婦問題になぜ100:0が存在しないか。勿論、99:1はあるかも知れないが、最後は「その人を選んだのはあなた」だからである。
政治の世界でよく使われる「任命責任」は夫婦の世界でも存在すると考えている。まず、そこを「出発点」にしなければ到底問題の解決には至る事が出来ないのも当たり前ではないだろうか・・・。

(続く)


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                        代表取締役   梅木 栄二













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平穏だと思っていた日常に、ある日突然突き付けられた現実。
誰しも狼狽える事は間違いないだろう。ずっと続くと思っていた「幸せ」が急に目の前で「霧散」しそうになるのだから。
翌日から24時間、・・と言えば大袈裟な気がするが、まるで「付きっきり」の様にBさんと会話を重ねる私。アフターフォローは全ての案件において私の仕事である。
「今日も主人は遅くなるって出て行きました。」
「そうなんですね。」
「どうしたらいいですか。」
「今日はどうもしないで下さい。」
Bさんはご主人が女性と会う事がどうにも我慢ならない。胸が張り裂けそうになるくらい辛い日々を送られている。
これがもし、「離婚」に向けての準備であればそんなに悩む必要は無い。少しでも今後の展開を有利に運ぶ為に出来る方策は幾通りも存在する。詳細は弊社独自の企業秘密であるからここでは控えさせて戴くが、証拠さえ「完璧」であり、その使い方さえ間違わなければそんなに苦労はしない。
しかし「夫婦再生」ともなれば話は全く別の様相を呈してくる。ここでひとつ、現在同じ様な悩みを抱えている人がいらっしゃる。と、仮定すれば敢えて主張したい事がある。今回の「ど素人小説」はその為に書いたと言っても過言ではない。
「夫婦再生」とは、自分の配偶者が不倫相手と手を切って家族の元に戻って来た時が決して「ゴール」では無いという事だ。私は今まで数々の証拠を武器として使い、「不倫相手」と手を切って家族の元に戻って来た配偶者の方をたくさん見てきた。しかし、それと同じくらい「その後」ダメになってしまい、残念ながら「離婚」に至ったご夫婦にもたくさん遭遇してきたのである。理由は後述するが、この様な問題は「その後」が運命を大きく左右すると言っても過言ではない。
弊社にいらっしゃるご依頼者様の大半は「今」が苦しいと、どうにかして欲しいと願われる。しかし、本当に苦しく辛い思いを乗り越えなければならないのは、くどい様だが「その後」なのである。
「では、そのままにしておけって事なのですか。」
「はい。今日の段階では辛いでしょうが仕方がありません。」
「そんな・・・。」
「それより、前回Bさんとお話しした時から今日まで、ご主人とどんなお話しをしたのか詳細に教えて下さい。」
「ほとんど会話はありません。」
「それは分かっています。しかし、全くない訳じゃないでしょ。」
「それはそうですが・・・。」
私は半ば無理やりにご夫婦の会話の内容を聞き出す。当事者であるBさんは毎日がパニックの中で生活していると言っても過言ではないので、ご主人との会話の中でよほどインパクトのあった(酷かった)内容しか覚えていない事が多い。
夫婦再生の真髄は「言葉」と「会話」の中にあると私は思っている。なので出来るだけ詳細に、ご夫婦の会話を拾い上げる事も私の重要な仕事のひとつである。
「昨夜は何時頃ご主人帰宅なさいましたか?」
「昨夜は早かったです。9時前には帰ってきました。」
「どんなご様子でしたか?」
「すごく機嫌が悪かったです。私がおかえりなさいって言っても無言です。」
「なぜ、ご機嫌が悪かったのでしょう。」
「わかりません。きっと女性と一緒にいれなかったからじゃないでしょうか・・。」
もうひとつ肝心な事がある。再生にせよ、離婚にせよ、家庭内での「戦争」は「心理戦」であるという事。どんなに有利な証拠が整っていたとしても、どんなに有能な弁護士と契約したとしても、心理戦で勝てなければ本当の「勝利」には程遠い。私は真摯にご依頼者であるBさんを通じて、その向こう側の「ご主人」、更にはもうひとつ向こうの相手女性の声にも、耳を傾ける作業を積み重ねる事が「再生」への第一歩だと考えている。
現時点でわかる事、それはご主人がBさんに対し「離婚」を切り出してはいない事。しかし、現在のBさんの対応ひとつひとつを聞いていれば、近い将来、離婚を切り出されても不思議ではない。それともうひとつ、ご主人は自身の「浮気」が全てBさんにバレていないと思い込んでいる事。これも当然に大きなイニシアチブになる。そして最後にご主人と相手女性の関係性になるが、あくまで入れ込んでいるのはご主人の方であり、女性はそこまでご主人に対しのめり込んでいる様子は見受けられない。何故、これが言えるかというと、これこそが調査の大きな「成果」である。通常、単純に証拠を取得する事も大切な調査である事には変わりないが、私達はそれと同時に男女間の「距離」を測る事で2人の「心理」を読み解いていくのである。一見、双方が熱烈に想いを寄せている様に見える「不倫関係」であっても意外に「温度差」が生じている事は決して珍しい事ではない。夫婦再生を目指す上で、その「温度差」は決して見逃す事の出来ないウィークポイントだと言っても大袈裟ではないのだ。
私達が見た、B氏と相手女性は明らかにB氏が熱をあげているという分かりやすい構図だった。傍目には2人で歩く時に良く腕を組んでいたのだが、B氏が意気揚々と腕を絡ませているのに対し、女性のそれはどこと無くであるが、組んだ腕に力を感じられず、少し義務的な印象であった。また、2人が外で食事をした際に、一見談笑し大いに盛り上がっている様に見えたのだが、映像には時折相手女性が寂しげな表情を見せた瞬間を逃さなかったのである。私達が見る限り、これは「迷い」にも見えたのだ。何度となく調査を繰り返すうちに「盛り上がるB氏」と「いまひとつ乗り切れない女性」の温度差が顕著に表れてきたのである。私達はそこが今回の問題を解決するうえでの大きなポイントだと捉えていたのである。
「具体的に・・・機嫌が悪いとは?」
私は自分で「しつこいなぁ・・。」と思いながらも何度もBさんに尋ねた。
「いつもの事ですが・・テレビを見るフリをしながら何度も携帯を気にしていました。」
「なるほど。」
あくまで推測の域は出ないが、先述した「温度差」の表れと言って良いだろう。B氏は片時も女性と離れたくないのだが、女性は少し疲れているのかも知れない。
「奥様。」
「はい。」
Bさんは突然私が声を掛けたので驚いた様に答えた。
「最近、御主人が帰宅された時にキチンと迎え入れてますか?」
「・・・どうでしょう。」
「言い難いですが、女と会ってきたでしょう(怒)と顔に出ていませんか。」
「・・・多少あるかも知れません。」
「それではまずいでしょう。」
そんな会話を交わしていると、「浮気している旦那が悪いのに、何故そこまで卑屈にならなくてはならないのか?」と疑問の声が聞こえてきそうだが、あくまでこれは「夫婦再生」である。事実を突きつけて強引に2人を引き離し、決着を着ける事で御主人が心身共に戻ってくればいいのだが、御主人の気持ちがそれで帰ってくるとは考え難い。「布石」も必要な時があるのだ。
「布石」→「一手」→「布石」を繰り返す丁寧さも必要になってくる。また、時には「策に溺れない様に見直す」事も必要で・・・その時々に瞬時の判断を求められる事だってある。
言っている自分自身「何が言いたいの?」と言いたくなるが・・・そのくらいに複雑怪奇なフォローが弊社の「売り」なのだ。

(続く)※今回はボチボチ更新します・・・。

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私は悩んでいた。
「う~ん・・・・。」
弊社の仕事は調査だけでは無い。これは創業以来変わらない基本姿勢である。私がこの仕事で事業をしようと志した時から、他社との差別化を図るうえで欠かせない「アフターフォロー」について悩んでいたのである。
B様(以下Bさん)に調査依頼を受けたのはやがて1ヶ月近く前の事だった。Bさんの御主人に浮気の疑いがあり、真偽を確かめたいと調査をお引き受けしたのだが、数日も待たないうちにあっさり証拠があがったのである。その後も継続して調査を続け、複数回の証拠に加え、相手方女性の氏名・住所等も判明。女性は同じ勤務先の事務員D女史だという事が判明した。その事をBさんにお伝えすると、Bさんはハッとした様に、最近新しい事務員が入ってきたという話を御主人から聞いた記憶があるという。
「そう言えば・・・主人はその事務員の事をすごく気の利くいい娘だって言っていました・・。」
「そうなんですね。」
「どうりで最近やたらと香水を付けて会社に行くって不思議に思ってたトコでした・・。」
「なるほど・・・。」
Bさんが記憶を辿れば辿るほど・・・過去にいくつも「浮気」のヒントは転がっていた事になる。当たり前と言えば当たり前なのだが、深くのめり込むタイプの浮気の場合、日常生活の中に「ヒント」が潜んでいる事が多い。ヒントと言えば語弊があるのかも知れないが、夫婦生活は良くも悪くも「日々の積み重ね」であると考えている。また、「浮気」を「病気」と仮定すれば「用心すれば完治するもの」から「要入院」や「要手術」の段階まで、実に様々なケースに分ける事が出来ると思っている。病気が日々の用心・体調管理である程度防げる様に、浮気もまた日々の「気づき」である程度防ぐ事も可能なのだ。

話を元に戻そう。当初・・・・
「もしも主人が浮気していたら即離婚ですっ!」と、息巻いていたBさんだったが、証拠の調査記録DVDを見た途端、態度が一変した。
「う・・・グスッ・・や・・やっぱり別れたくありません・・ううぅ。」と、Bさんは涙ながらにこう訴え、最初の勢いはどこかに霧散してしまっていた。弊社はご依頼者様に「日常」が戻ってくるまでが仕事である。(Yくんにはおうちに帰るまでがお仕事と言ってある)
私達は最初のご相談の際に、悩み事の現状を細部に渡って聞く事は当たり前なのだが、その後、ご相談者がどの様な形での解決を望むのか。どこへ向かいたいのかをその段階での「希望」としてお聞きする事にしている。なぜならば、「調査」はあくまで問題の真実を探る「過程」であり、そこで取得出来た「証拠」は未来を切り開く際に必要な「武器」である。しかし、肝心な武器がどんなに強力であっても、その「使用方法」が分からなければ宝の持ち腐れになりかねないし、また、使ったとしても効果的な使い方を考えずに使用してしまえば大した効果も産めずに終わってしまう危険性もあるのだ。
弊社で作成した「証拠」はただ単に受領したお金に対する「役務」では無い。ご依頼者に対し、何らかの形で「利益」を生まなければ意味が無いのだ。その様な理由から、ご依頼者様があくまで「希望」すればに限定されるが、調査終了後1年経過しようが2年経過しようがご依頼者様が「平和な日常」を取り戻し、連絡が途絶えるその日までずっと無償でフォローを入れていく事にしているのである。
「わかりました。では兎に角一緒にやってみましょう。だからいつまでも泣いていてはダメですよ。」
「はい・・・ずびばぜん・・うう・・・。」
Bさんが目の前で泣いている姿を見て、久々に「夫婦再生」に取り組む事になった私。ここで注意しておきたいのは私の言う「夫婦再生」とはあくまで自然な形で何とかご夫婦を元の形に戻る様、色んな「提案」を行うだけに留まるものであり、世間一般でいう「別れさせ屋」の逆バージョンの様な意図的な手を加えて行う限りなく「違法行為」に近いものとは一線を画すものである。だから必ずうまくいくとは限らない。当然その事は当事者であるBさんにも前もって話をしてある。
「ふぅ・・・。」
窓の外を見ると、あきらかに春めいてきている様子が手に取る様にわかる、今、目の前で「猛吹雪」に晒されているBさんを見て・・・何とか頑張らなければと、気持ちを引き締める私であった。

(続く)

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「今度は私が代わって返済します。」
「は・・・はぁ・・・。」
私とYくん、そしてC女史、更にはオーナー自らが闇金のもとに行くという意外な展開になった。
「Cさん!」
「はいっ!」
「あなたは立派な大人だからこんな過ちは一度きりだ。いいね。」
「私はどうしたら・・・。」
彼女の「どうしたら」は解雇を覚悟した意味での「どうしたら」なのだ。
「今回に限りあなたが本当に反省出来るのであれば不問とします。ただ、チャンスは一度きりです。あなたが本当にこのお店の為に頑張ってくれるなら私が協力しましょう。」
「そんな・・・。」
C女史は震えながら泣き続ける。私もYくんも2日連続で女性の涙を見せられ正直げんなりしていた。
オーナーの人柄の良さは理解出来た。今まで色んな経営者と調査を通じて出会ってきたが、こんな大らかと言うか逆に怖いというか・・・初めて出会った経営者である事は間違いない。私なんか、もし、Yくんが冷蔵庫の中にあるアイスを勝手に食べたらすぐに「懲戒解雇」しようと思っているくらいなのに(Yくんが犯人でなくともするが)・・・。
しかし何十年も前に足を洗ったとはいえ、元暴○団のオーナーが直接返済に向かうとなると(※闇金に返済義務はありません。念の為。)何だかそのままでは終わらない気がする。そんな不安を抱えたまま、私とYくんはオーナーに言われるがままぞろぞろとついていく羽目になったのである。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

翌日。
「本当に今までお世話になりました。今日で最後になると思います、どうか宜しくお願いします。」
オーナーの言葉は今までと違いなぜか迫力を感じてしまう。
「いえ、構いませんが・・・オーナー駄目ですよ。短気起こしちゃ。」
「はっはっはっ!大丈夫ですよ。こんな老人に何が出来ますか。」
オーナーは豪快に笑い飛ばした。この状況で笑い飛ばす様子が余計に不安を煽る。
「・・・Yくん。わかってるな。」
「・・・っす。」
私とYくんは密かにオーナーが激怒した場合に備え、止めに入る心構えでいた。それともう1点、私達は返済の様子を隠しカメラで撮影する準備をしていた。闇金は借用書はおろか、領収書など一切の「証拠」を残していない事が多い。もし、その場で警察を呼ぼうが証拠が無ければスッとぼけられて「終わり」の可能性がある。私達は万一への備えと今後C女史に付き纏わないと確約し、「証拠」を残しておく為にカメラを仕込んだという訳である。
C女史の表情は緊張でこわばっていたが、私はあえて彼女に声をかけなかった。出来る事ならこの場の緊張感を「もう2度と味わいたくない」と肝に銘じて欲しい。そう思っての事だ。
闇金の警戒を解く為に私達3人はC女史が見える車の中で待機した。
「こいつだ!」
私が小さく耳打ちした。先日の調査時に確認した柄の悪い男。妙に微笑みながらC女史の方へ近付いていく。まず一言。音声は入らないが女史と接触してから私とオーナーが近付く手筈だ。
「よぉ、Cさん。今日は調子どう?」
予想に反し、やたらと声がデカイ。車の窓を開けていれば簡単にそんな会話が聞こえた。ハンディカムには入っただろうか。
「今です。」
「はい。」
私とオーナーは静かに車の扉を開け女史と男の方へ近付いた。私は車を出る前に隠しカメラの録画機を作動させた。
「・・・これ、お返しします。」
「・・・・。」
幸いな事に男はこちらに背を向けている為、私達には気付いていない。しかし逆にこれでは「金銭授受」の瞬間が撮影出来ない。私は足音を悟られない様にとにかく急いだ。
「なんだこれ。」
「今日は全額お返しします。」
「・・・誰が全額返せって言った。」
男が静かに凄んだ瞬間。
「私が言いました。」
オーナーが後ろから声をかけた。もう隠れて近付く必要はないと踏んだ私は現金が見える様、少し男の右側に回り込んだ。
「あんた、誰?」
「私はこの子の雇い主です。」
「それで?」
「今回は私が立て替えます。どうか・・・全額お納め下さい。」
「ふ~ん・・・。」
男は動じる様子が見られない。
「で、そっちは?」
私の事に話が及んだ。
「わ・・・私はこの店の番頭ですっ!ハヒッ!!」
番頭って・・・咄嗟とはいえ、訳のわからない嘘である。私は男を油断させる為、あえて怖がってついてきた部下役を演じたのだ。
「ふ~ん・・・。」
C女史を含め4人の人間が囲んでいるにも関わらず男は動じる素振りさえ見せない。堅気ではないかも知れないと思っていた。
「彼女を・・・どうか今回の全額返済で勘弁してやって下さい。」
オーナーはそう言って女史が持っていた紙幣を取り、男に差し出した。
「・・・・・・・・・・。」
オーナーを見下ろしながら無言の男。見てるこっちは異常に腹が立つ。許されるものならこの場でぶん殴ってやりたいくらいだブ~(怒)。
「まぁ、今日はわかったよ。受け取るよ。」
男はそう言ってオーナーの差し出した紙幣を受け取った。私は待ってましたとばかりにレンズを向け撮影を行う。これで金銭の授受とその音声は撮影した。
「こ・・・ここここれで1週間に3割の利息も払わなくていいんででですね。」
私はわざと「週3」の利息について言及した。しかし男は
「はぁ!?そんなモン知らねぇよ!」と、とぼける。さすがと言いたくはないが違法行為を白昼堂々、平然と行っている者の老獪さだ。
「だだだだだ・・・だって、あああ・・あなた利息取ってたんでしょっっっ!」食い下がる私。
「なんだテメェ、俺に何か因縁着けに来たのか?」
男は私の方に歩み寄った。怖がってるフリをしている私だったがいっそ「ぶん殴ってこないかな」と考えていた。
180センチ以上はあるだろう私がスッポリ影に隠れる様に見下ろされた。
「待つっす!」
「!?」
後ろを振り向くと・・・Yくんが月光仮面(古っ!)の様な感じで「ジャ~ン」って立ってる(汗)
「ば・・・馬鹿野郎・・・誰が出てこいって言った(泣)」
昨日に続き、血気盛んなYくん。自分が出て行ってヒーローになろうという魂胆か。
「はぁ・・・何だお前達、ゾロゾロと。」
勿論、Yくんの出現は最悪だ。多人数で対応すべき問題ではない。金は受け取ったし、証拠も充分とは言えないが撮れた。後は今後付き纏わない様に念を押すだけなのに・・。
「そんな悪い事はやめるっす!」
「誰が?」
「お前っす!」
「何が?」
「闇金っす!」
「コラ!誰が闇金なんだよ!証拠でもあんのか!」
「証拠は・・・。」
「テメェ勝手な事ばかりぬかしやがって!!」
子供同士の喧嘩の様な会話に、怒りの矛先が今度はYくんに向く。事態はますます最悪である。出来る事ならこの2人(男&Y)どこか無人島かなんかで思いっきりヤリ合って2人とも「ドカ~ン!!」って爆発して欲しいって思ったくらいだ。
しかし、あまりに予想外の展開に逆ギレする男も少々同様しているのは感じ取れる。せっかく撮影しているので「ポロッ」と何か喋ってくれないかなぁ・・と微かに期待していた。
「ちょっと待って下さい!」
オーナーが男とYくんの間に割って入った。
「もうこれでいいでしょう。私達はこれ以上あなた(男)に何も言いませんよ。だからこれで一切合切勘弁して下さい。」
「・・・・・・・・。」
オーナーが男に頭を下げる。一瞬そこに居合わせた全員が沈黙した。
「わかったよ。」
男が面倒臭そうに言う。
そこにいた他の全員が安堵した瞬間。
「Cちゃん、また会おうね♡」
男が余計な脅しをC女史にかけた。それは「今回は帰るけど関わりは終わりではないからね」と言うメッセージだった。
「・・・の野郎(怒)」
私とYくんがキレかけたその時。
「ちょっと待って下さい。」
オーナーが男の前に歩み寄った。オーナーは男の吐息が聞こえるくらい近くに寄って・・・
「私が勘弁して下さいって言ったんだ。もうCさんには関わらないで欲しい。」
オーナーの迫力が変わる。正直、私もYくんも(汗)ってなるくらいだ。
「そ、そんなモン俺の勝手だろっ!」
オーナーよりも男はかなりデカかったが、さすがの迫力にたじろぐ。
「いえ、勝手ではありません。私はCさんの代わりにお金を建て替えたのです。もう、これ以上、そんな勝手は許されない。」
「じ・・じゃあどうしろって言うんだよ!」
完全に男は血の気が引いている。その後ろでC女史も真っ青になっていた。
「貴方の携帯から彼女の番号を消して下さい。もう彼女に関わったら私が承知しません。」
「わ・・わかったよ。消しとくよ。」
「いえ、今すぐです。」
オーナーに促されるまま、男はその場で携帯電話の番号を消去した。私達がどうこうするまでもなく、オーナーの迫力ある「一喝」で決着は着いたのだ。
「最後に。」
「まだ何かあるのかよっ!」
半ば可哀想なくらい小さく見える男にオーナーは・・・
「もう無いとは思いますが、万一、彼女(C女史)からお金の無心を言ってきたとしても応じないでやって欲しい。」
と、男に「念押し」した。
「わかってるよ。こっちが関わりたくないね。」
完全に男が嫌がっている。これでとりあえず安心だと思った。
「それではこれで。」
オーナーは男に頭を下げるとC女史を連れて車に歩いた。私達もそれに続く。一連の撮影は出来た。どの程度もしもの時に役に立つかはわからないが、無いよりマシだろう。
私達の車の前までくるとオーナーと女史が
「梅木さん。Yさん、本当にここまでお世話になりました。」と、深々と頭を下げた。
「いえ・・・特に今日なんて何もしてませんよ。」
「っす。」
「お前でてくんなって言ったろう。」
「そんな事言ってないっす。」
「はっはっはっ・・・でもYさんが来てくれたからあの男も多少怖がってましたよ。」
「っす!」
「馬鹿野郎!何調子にのってんだ。」
そんな会話を交わしながら後ろを振り向くと・・・そこには男の姿は影も形も残っていなかった。
違法行為(闇金)にお金を支払い、解決する事は私の主義ではないがオーナーがさすがに管理しきれない個々の従業員の今後を思うと・・・これもひとつの方法かも知れない。と、考えていた。「逃げるが勝ち」とは良く言うが、オーナーはそれを実践したのかも知れない。私は最後にCさんに諭すように言う。
「Cさん、お店の為にこれからも頑張って下さい。」
「色々ご迷惑おかけしました。これから少しでも信じて戴けるように頑張ります。」
「Cさん、それは違います。オーナーはあなたを信じていたから今回この様な解決方法を取られたのです。それだけは忘れないで下さい。」
「はい。ありがとうございます。」
女史の表情はまるで「憑き物」が落ちたみたいに輝いて見えた。

(終わり)

いつも読んで戴いている皆様、本当にありがとうございました。これからも頑張って書きますのでどうぞ宜しくお願い致します。

梅木 栄二


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「!!!!!」
「!!!!!」
「!!!!!」
モニターを凝視するとC女史が昼食時で手薄になったレジに近付いて・・・目にも止まらぬ早業と言ってしまえば大袈裟だが。レジを開けて現金を抜く瞬間が確認されたのだ!
お客様が支払った現金を抜くのであれば難しくはないかも知れないが・・・さすがにこれは大胆過ぎる。私とYくんは慌てて昼食を片付けようとバタバタしていた!食べ物を喉に詰まらせそうな勢いで。
「梅木さん、Yさん。」
その様子をモニターで間近に見ていたオーナーが寂しそうに声をかけた。
「確認出来たのです。慌てる事は無い。ゆっくり食事くらいしましょう。」
「そうですか・・・。」
「・・・っす。」
オーナーに「落ち着きなさい」と言われた様な気がした。思えば今日に限っては被害者であるオーナーよりもプロである筈の私達の方がバタついていた様な気がする。いつの間にか解決を急ぐあまり冷静さを欠いていた様だ。私達は気を取り直し・・・残りのお弁当を有難く戴いた。
「では・・・呼んできます。」
「お願いします。」
昼食を終え、一度落ち着きを取り戻してからオーナーは静かに立ち上がった。2日続けて従業員の「内引き」を目撃して気持ちのいい人間はいない。しかも今回は半ば病的な「ギャンブル依存」の可能性が高い。若く、素直だったB女史と同じモノサシで計って解決出来る訳でもないし、ましては「闇金」付きである。果たして自分対達だけで解決に導けるかどうかも疑問だった。
「失礼しま・・・す。」
C女史が私達の待つ部屋に入ってきた。
「Cさん、ちょっと話があるんだ。」
内心ビクビクなのだろうが、B女史の時とは違う。実に落ち着き払っている。しかし、モニターを見た瞬間、こちら側にもハッキリと伝わる様な動揺を見せた。
「・・・見てたんですか。」
「はい。残念ながら。」
私は落ち着いて彼女に伝えた。
「見ての通りです・・私は馘ですね。」
開き直りとも取られかねないC女史の言葉。
「馘か否かはさておき・・今までもこんな事されてたんですか。」
「・・・今日が初めてです。」
「・・・・・。」
あっさりと嘘をつく。この態度にオーナーもどうして良いのかわからない様な動揺を見せた。
「・・・初めてではありませんよね。」
「・・・初めてです。」
押し問答だ。
「これ(カメラ)今日、設置した訳ではありませんから。」
「・・・・・。」
「Cさん。少し冷静になって下さい。」
一見冷静に見える彼女に私は見透かす様に言葉を投げ掛けた。
「・・・・・。」
「Cさんは少し投げやりになっていらっしゃるのではないですか。私にはそうにしか見えませんが。」
「・・・・・・。」
「何に・・・お金を使ったのですか。」
「・・・買い物です。」
「買い物。違う。」
キッパリ言い切った私に彼女は激しく動揺した。
「何か・・・きっと困った事があったのではないですか。」
心理的に彼女は私達を「敵」だと思っている。これは仕方の無い事だ。そこで私が彼女を攻めれば本当の彼女が見えない。私は彼女の悩みを聞き出す様に、丁寧に、彼女に質問を続けた。
「あ・・あなた達は。」
「私達は調査会社の者です。本来ならば内引きの犯人を探して厳しく処分の方向に持っていくところですが、オーナーのご意向でその前に何故こんな事になったのか事情を聞きたいと・・。」
怒りの矛先をオーナーに向けさせないのはC女史に対しても同じである。
「では・・・私が店の帰りに何をしていたのかも・・。」
「はい。承知しています。」
そう言うと彼女は怒りの顔色に変わった。私達が事情を知っていて質問していた事に不満を抱いたのだろう。
「ならば私が説明する必要はないじゃないですか。」
「いえ、あなたの口からオーナーに説明するべきです。」
「・・・・。」
不平不満を口にしむくれるC女史。そんな彼女の態度に頑として姿勢を崩さない私といった構図だろうか。私自身、何も彼女を貶めたい訳では無い。ただ、彼女はB女史と違い「借金」が絡んでいる。人はお金で苦しめられると少し違った角度で荒んでいくと分析している。自分の気持ちの上に「嘘」と「言い訳」を幾重にも重ね続けて、気がつけば本当の自分を見失っているのかもしれない。
私達が人様の心をどうこう出来る等とは考えちゃいない。私達に出来るのは全力で彼女にぶつかり彼女自身が「立ち直りたい」と考えた時にオーナーの陰で支える事だけである。
「Cさん!」
オーナーの一喝にC女史が肩をすくめた。
「Cさんは自分の言ってる事がわかっているんですか!!いい加減目を醒ましなさい!!あなたはそんな娘(こ)じゃなかっただろっ!!」
おそらく・・C女史もオーナーがこの迫力でお説教する姿は初めて見た事だろう。さすがに小さく震えている。普段が温厚過ぎるだけにそのインパクトは充分過ぎる程であった。
「オーナー・・・すみません。」
項垂れるC女史。
「あなたが申し訳ない気持ちでいてくれる事はわかっています。でも私が聞きたいのは・・・今は謝罪ではありません。理由なんです。あなたの悩みなんです。」
ここまで言われて答えないヤツはさすがに助かる見込みが無い。しかし、オーナーが信じた通り彼女は話を始めたのである。
「最初・・・パチンコで大きく負けて・・戴いたお給料をほとんど使ってしまって・・。」
「・・・・・・。」
「たまたま隣に座っていた男性が少額ならお金を貸してもいいって言ってくれて・・。」
「・・・・・・。」
話は断片的だが内容的には何とか理解出来る。
「家に持って帰るお給料を少しでも補充するつもりで安易に借りてしまいました。でも・・・。」
「でも?」
「週に一度利息を払う様に言われて・・。」
「利息?」
「はい・・。借りたのは5万円だったんですが、その3割を毎週払わなくてはいけなくて・・。」
「週に3割・・。」
「週3っすか。」
私はそこでひとつ疑問があった。なので彼女に思い切って聞いてみる。
「話は分かりますが、他から借り入れて元金も全額返済する事は考えなかったんですか。」
「それは・・。」
「Cさん、それはもういい。私から説明する。」
オーナーはそう言って話し始めた。
「彼女は入社前、友人の保証人倒れで自己破産していたんです。」
「そうだったんですか・・。」
私は正直聞いた私に配慮が足らなかったと感じていた。すると彼女は
「何度か・・・大きく勝って全額払おうとしたんです。でもその人が次に勝った時でいいとなかなか全額を受け取ってくれなくて・・・。」
典型的な「闇金」のやり口だ。完済させる事なく債務でがんじがらめにしてしまう。
私は顧問のT先生にこの案件を任せようと考えていた。しかし、今回そうはならない。
「それで、パチンコに通い続けている訳ですか。」
「すみません。店(パチンコ店)に行かないと半分脅しの電話がかかってくるんです。しかも家族といる時に構いなしにかかってくるんでバレるのが怖くて・・。」
このセリフで私は彼女が所謂「依存症」ではないかも知れないと思った。
「では出来る事ならパチンコには行きたくないと?」
「・・・はい。」
その表情から嘘や言い逃れは見えなかった様な気がした。
「もう懲りましたか。」
オーナーが話しかけた。
「本当にすみません・・・。」
彼女もまた、昨日のB女史と同じ様に嗚咽を漏らし泣き続けた。確かに安易に闇金に手を出し、その流れで店のお金に手を付けた罪が消える訳ではないが、脅迫観念の被害者であった事もまた事実である。
「梅木さん、Yさん。」
「はい?」
「彼女の返済日に同行して戴けますか。」
「はい。勿論。」
「今度は私が変わって返済します。」
「へ?」
今回はオーナーが直々に行くと言う。私とYくんはオーナーの言葉に従うだけだった。

(続く)


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