裏切りの代償③ | ㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」小説!

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現役探偵・梅木 栄二(50代)の日々考えている事を事務所に帰った時まとめてみるつもりだったのが・・・。
いつしか勝手に小説化!へタレでド素人な小説読んでやって下さいぃ~。

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(貧乏探偵を脱出する為・・・皆様の温かい気持ちで当ブログは成り立っています・・・・




こちらを見て頂ければお話の見方もきっと変わるはず! 探偵グッズに興味のある方も是非どうぞドキドキ

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 ㈱OTS探偵社・梅木栄二の「グダグダ」コラム-あいざわ調査室ショップバナー


いよいよ・・・・お客さんが来る・・・・。


私とY君の心は躍る小躍り


「おい!Y君・・・。」


「何すか?」


「お客様がいらした時に・・・物騒な顔した男が二人もいるとお客さん怖がっちゃうから・・・」


「だから・・・?」


「うん・・・・しばらく消えてハート


「何スカそれ・・・・怒り


Y君は一人ブツブツ言いながら・・・・近所の喫茶店に出かけた・・・。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




待つ事2時間あまり・・・・Hさん(50代女性:仮名)は当社を訪れた・・・。


「こんにちは・・・先程電話しましたHですが・・・・。」


「こんにちは!お待ちしてました。H様ですね・・・どうぞこちらへ・・。」


久々のお客様に・・・私も多少の緊張がある。


Hさんの表情を窺いながら・・・・・・話を切り出してみる。少しづつ・・・・


「今回は・・・ご主人様の事ですね・・・。」


「はい・・・・・・」


「差し支え無い範囲内で結構です・・・・少しづつ、ご自身のペースでお話されて下さい。」


「はい・・・・実は・・・・。」


Hさんは・・・・ご主人様とは学生時代からの同級生だったらしい。お互いに大学を卒業し社会人となってから再会し交際をスタートさせた・・・。


幸い3人の子宝に恵まれ・・・・優しいご主人と素直なお子さん達に囲まれ、順風満帆な生活を送ってこられたとの事。


しかしここ数ヶ月・・・・少しづつ帰宅時間が遅くなる様になり、最近では休日も家族と過ごす時間が無くなってしまったらしい・・。


また些細な事でもご家族に八つ当たりする様になってしまい、子供さん達にも動揺が広がっている様子であった・・・・・。


私は少しづつ質問をぶつけて見る事にした・・・。


「ある程度・・・・正確にいつ頃からご主人様が変わられたのかわかりませんか・・・例えば、お酒を飲みに出られた後とか・・・何処かに出かけられた後、何かのイベントがあった後とか・・・」


Hさんは溜息混じりに答える。


「いいえ・・・・主人はお酒もほとんど飲みませんし・・・」


「そうですか・・・・・・。」


おかしくなられた直後の状況はこれ以上無理な様子である・・・。順風満帆なご家庭であったからいさ仕方無い。


私は質問を変えた。


「ご主人様に女性の影があると・・・・どうしてお気付きになられました?」


「実は・・・・2~3ヶ月程前からしょちゅう携帯電話を気にする仕草が見られて・・・」


「どういった・・・?」


「兎に角肌身離さず持ち歩きますし・・・・音を消しているのが気になる様になりました・・・。」


「なるほど・・・・で?中を見てはみられましたか?」


「はい・・・・でも何処で覚えたのか・・・ロックがかかっていて中を見る事は出来ませんでした・・・。」


「そうですか・・・・・。」


「でも一度だけ・・・たまたま中を見る事が出来たんです。」


「ほう・・・・それで・・・?」


「履歴自体は男性の名前なんですが・・・・メールの内容が・・・」


「・・・・・・・・・・・・・・」


「どこ何処のホテルに行って良かったとか・・・・肉体関係を示す内容だったので・・・」


Hさんは思い詰めた様子になり下を向いた・・・・・。


「解りました・・・・いいですよ。全てお話にならなくても・・・」


近年では・・・浮気のバレるきっかけの殆どが「携帯電話」となってしまった・・・。


また、メールの内容に於いては・・・・決定的な証拠となってしまうものも少なく無い。


「そうですか・・・・・確かに・・・奥様が危惧なさる通り不貞(浮気)の可能性は否定出来ません・・・。」


100%と解っていても・・・Hさんの手前「モロ」には言えない・・・しかしこの程度の表現が精一杯なのである。


私は更に話を変えた・・・。


「奥様は・・・・今後どの様になさりたいですか・・・?」


「・・・・・・・・・」


「出来る出来ないは別問題です。あくまで現時点での奥様の素直なお気持ちを聞かせて下さい・・・。」


Hさんはハンカチで両目を押さえながら・・・涙混じりに答える。


「昔の・・・・・昔の主人に戻って・・・戻って欲しいです・・。」


なんと切ない返事だろう・・・・Hさんが望むのは夫婦の事と言うよりご主人を気遣ったものである。もっとも、家族の事を想うからこそではあると思うが・・・。


「わかりました!奥様がそう思うのであれば・・・何とかそうなる様に頑張ってみませんか!」


Hさんは顔を上げた・・・。


(続く)