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(貧乏探偵を脱出する為・・・皆様の温かい気持ちで当ブログは成り立っています
こちらを見て頂ければお話の見方もきっと変わるはず! 探偵グッズに興味のある方も是非どうぞ
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いよいよ・・・・お客さんが来る・・・・。
私とY君の心は躍る
「おい!Y君・・・。」
「何すか?」
「お客様がいらした時に・・・物騒な顔した男が二人もいるとお客さん怖がっちゃうから・・・」
「だから・・・?」
「うん・・・・しばらく消えて」
「何スカそれ・・・・」
Y君は一人ブツブツ言いながら・・・・近所の喫茶店に出かけた・・・。
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待つ事2時間あまり・・・・Hさん(50代女性:仮名)は当社を訪れた・・・。
「こんにちは・・・先程電話しましたHですが・・・・。」
「こんにちは!お待ちしてました。H様ですね・・・どうぞこちらへ・・。」
久々のお客様に・・・私も多少の緊張がある。
Hさんの表情を窺いながら・・・・・・話を切り出してみる。少しづつ・・・・
「今回は・・・ご主人様の事ですね・・・。」
「はい・・・・・・」
「差し支え無い範囲内で結構です・・・・少しづつ、ご自身のペースでお話されて下さい。」
「はい・・・・実は・・・・。」
Hさんは・・・・ご主人様とは学生時代からの同級生だったらしい。お互いに大学を卒業し社会人となってから再会し交際をスタートさせた・・・。
幸い3人の子宝に恵まれ・・・・優しいご主人と素直なお子さん達に囲まれ、順風満帆な生活を送ってこられたとの事。
しかしここ数ヶ月・・・・少しづつ帰宅時間が遅くなる様になり、最近では休日も家族と過ごす時間が無くなってしまったらしい・・。
また些細な事でもご家族に八つ当たりする様になってしまい、子供さん達にも動揺が広がっている様子であった・・・・・。
私は少しづつ質問をぶつけて見る事にした・・・。
「ある程度・・・・正確にいつ頃からご主人様が変わられたのかわかりませんか・・・例えば、お酒を飲みに出られた後とか・・・何処かに出かけられた後、何かのイベントがあった後とか・・・」
Hさんは溜息混じりに答える。
「いいえ・・・・主人はお酒もほとんど飲みませんし・・・」
「そうですか・・・・・・。」
おかしくなられた直後の状況はこれ以上無理な様子である・・・。順風満帆なご家庭であったからいさ仕方無い。
私は質問を変えた。
「ご主人様に女性の影があると・・・・どうしてお気付きになられました?」
「実は・・・・2~3ヶ月程前からしょちゅう携帯電話を気にする仕草が見られて・・・」
「どういった・・・?」
「兎に角肌身離さず持ち歩きますし・・・・音を消しているのが気になる様になりました・・・。」
「なるほど・・・・で?中を見てはみられましたか?」
「はい・・・・でも何処で覚えたのか・・・ロックがかかっていて中を見る事は出来ませんでした・・・。」
「そうですか・・・・・。」
「でも一度だけ・・・たまたま中を見る事が出来たんです。」
「ほう・・・・それで・・・?」
「履歴自体は男性の名前なんですが・・・・メールの内容が・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「どこ何処のホテルに行って良かったとか・・・・肉体関係を示す内容だったので・・・」
Hさんは思い詰めた様子になり下を向いた・・・・・。
「解りました・・・・いいですよ。全てお話にならなくても・・・」
近年では・・・浮気のバレるきっかけの殆どが「携帯電話」となってしまった・・・。
また、メールの内容に於いては・・・・決定的な証拠となってしまうものも少なく無い。
「そうですか・・・・・確かに・・・奥様が危惧なさる通り不貞(浮気)の可能性は否定出来ません・・・。」
100%と解っていても・・・Hさんの手前「モロ」には言えない・・・しかしこの程度の表現が精一杯なのである。
私は更に話を変えた・・・。
「奥様は・・・・今後どの様になさりたいですか・・・?」
「・・・・・・・・・」
「出来る出来ないは別問題です。あくまで現時点での奥様の素直なお気持ちを聞かせて下さい・・・。」
Hさんはハンカチで両目を押さえながら・・・涙混じりに答える。
「昔の・・・・・昔の主人に戻って・・・戻って欲しいです・・。」
なんと切ない返事だろう・・・・Hさんが望むのは夫婦の事と言うよりご主人を気遣ったものである。もっとも、家族の事を想うからこそではあると思うが・・・。
「わかりました!奥様がそう思うのであれば・・・何とかそうなる様に頑張ってみませんか!」
Hさんは顔を上げた・・・。
(続く)