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(貧乏探偵を脱出する為・・・皆様の温かい気持ちで当ブログは成り立っています
こちらを見て頂ければお話の見方もきっと変わるはず! 探偵グッズに興味のある方も是非どうぞ
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「来た!!!!」
私は・・・思わずお客さんに対し叫びそうになる!!
「お・・・・・・・オフィストラストサプライでございます・・・。」
「え?」
「え?」
「あれ・・・・・セ○ムさんじゃ・・・ないの?」
「は?・・・・・・・・・」
私は顔面蒼白になった・・・。
「ち・・・・違うと・・・思います←(この辺がまだ未練)ケド・・・・。」
「いや~・・・・ゴメンなさい間違いました!!・・・ガチャッ!!・・・プーッ・・・プーッ・・・」
「ブチッ!!!」
頭の中で・・・・何かがキレる音がした・・・。
「ふ・・・・・ふざけんな~!!!!」
私は・・・受話器を投げつけた!!
当時から・・・・某大手警備会社との間違い電話は・・・しょっちゅうかかってくる。(あなたのおウチもセ○ムしてますか?)
しかも・・・・・
「フリーダイヤル」
当然・・・・・・
電話料金はウチ持ち。
私は気が狂いそうになった・・・・。
独立・開業したはいいものの・・・・・・
当時まだまだ駆け出しだった私達は毎日が不安で一杯であった・・・。
頭の中でどんなにご依頼者に対し手厚いサービスを行なおうと思っても・・・・
その肝心の「ご依頼者」が当社の門を叩かない限り・・・・
全ては「絵に描いた餅」みたいなものである・・・。
「はぁ~ぁ・・・・・・・・・」
私とY君は・・・・呆然自失となっていた・・・。
こうなったら・・・・・・・
Y君に「保険」かけて・・・・・
行方不明になってもらうか・・・・・
しかし・・・反対にこっちが「行方不明」にされそうである・・・。
そんな事を思っているウチに・・・・・・
「ジリ・・・・」
ハッとして私とY君は顔を見合わせた!!
・・・・・しかし・・・・・過度の期待はしないほうがいい・・・。
私はそう思いつつ・・・電話に出た。
「オフィストラストサプ・・・・サプライでございます・・・・。」
思わず「噛んで」しまった・・・・現在社名を変更した理由もその辺にある・・・。
舌足らずの私には社名が言い難かったのであった・・・。
私が勝手に耳まで赤くなっていると・・・・電話の向こうは女性の声であった・・・。
「あの・・・・電話帳で見たんですけど・・・。」
や・・・・・・
「やった~!!!!」
私の頭の中は一瞬軽いパニック状態になった!!
待ちに待った新規のお問い合わせである!!!
思わず生唾を飲み込んだ・・・・。
私は・・・・・
細心の注意を払いながら声をかける・・・。
「そうですか・・・・・ご相談ですね・・・・ありがとうございます・・・。」
決して電話の向こうのお客様に・・・・恐怖心や不安を与えてはいけない・・・。
増してや・・・・
「契約しましょう!!」ビームを発してもならない・・・。
しつこい様だが・・・・・・
本当に「テレクラ」状態である・・・・。
「あの~・・・・主人の事で・・・・」
「ご主人様の事なんですね・・・・如何なさいましたか?」
「それが・・・・どうも女性がいるみたいなんです・・・。」
「そうなんですね・・・・差し支え無い範囲内でお話戴けますか・・・。」
「あの・・・・・」
「はい?何でしょう??」
「秘密は・・・・厳守して戴けるんですよね・・・。」
「勿論・・・・調査をお引き受けするしないに関わらず・・・今日のお話が外部に漏れる事はありませんよ・・・。御心配無く。」
「そうですか・・・・では事務所にお伺いしても大丈夫ですか・・・?」
その時・・・・
頭の中で・・・・
「キタ~!!!!!」と叫んでしまった!!
久々の来客である・・・。
私の心は躍った
その後の調査の行方を知る由も無く・・・・・・
(続く)