前回からのつづきです。
本来そろばんからすれば、給湯などの熱として利用のほうが投資回収が早いのですが、先進的に発電するほうが先進的でかっこいいからそっちばかり注目されているのもなんかへんな風潮。
国策として国内家電メーカー保護の性質が見え隠れしていて、歪んでおります。 まぁ それでも 何も手立てがないよりはましか!
特に、鼻につくのは
大手ハウスメーカーです。単年度の利用電力料金と発電した電気料金がつりあったからゼロエネルギー住宅という論法です。
前回の記事をご覧になった方は分かるはず。
単年度収支がつりあうことと、投資回収できるかとは違うのです。
例えば、次世代省エネ基準に毛の生えた断熱性でも、5~6kwという大型太陽光発電を載せれば 単年度のエネルギー収支はつりあいます。
エコイメージを商売にしようとする。
「太陽光 のっけるだけで エコハウス」 こまったちゃんです。
導入検討する人は、うまい話には注意して、収支計算をすべきです。
まあ このへんはほっておいて話題はドイツへ。
さて 環境大国ドイツは、ささっと 太陽光発電量で日本をぬき去りました。
その原動力は、発電電力の高い買取単価にあったわけです。
この写真はそれなりに古い集合住宅であるが、屋根にはソーラー発電が載せられている。
なぜならば、投資家が持ち主の屋根を借りて発電機を設置したのだという。
1KW=70円で買い取ってくれるから投資が回収できるので設置するわけで、そろばんが成り立つからソーラーへ投資するわけです。
ドイツのエコハウスにご興味がわいた人は、ぜひこちらをご参照ください。
ドイツ領事館のHPより
よく新潟の冬は気がめいりそうになると、関東の方はおっしゃる。
あまいあまい。ドイツの冬はそんなもんじゃない。
冬至の頃は朝9:30でも暗い。ヘッドライトつけて出勤です。
夕方4:00にはたそがれてくる。おまけに曇天も新潟と変わらない。
日射量が少ないのは新潟の非ではない。
2年暮らしていたから よく分かる。 発狂しそうになります。
(そこで公営のプールでは「日焼けマシーン」みたいのが置いてあり無料で灯を浴びることができたりもする)
ともかく、そんなドイツですら太陽光が普及するのだから、長岡市はともかく、新潟市においては工夫次第では、条件が揃えば、
太陽光は将来的には普及するだろう。 と思うのです。
次回は 本題 施工の実態としての警鐘です。 ・・・・つづく