本日は、第62回の神宮式年遷宮の遷御が行われます
第40代天武天皇が制度化して以来、
690年の第1回式年遷宮から現在に至るまで、
第40回~41回の間の一時的な中絶期を経ながらも、
古儀のままに連綿と続いています
平安時代の『延喜式』には、次のように記されています
「凡大神宮は、廿年に一度、正殿、宝殿及び外幣殿を造り替えよ
(度会宮、及び別宮、余の社の神殿を造る年限は此に准ぜよ)
皆新材を採りて構造し、自余の諸院は新旧通用し
(宮地は二処に定め置き 限至りて更に遷せ)
其の旧宮の神宝は神殿に遷し収めよ~」
本年は、神宮の参拝者が1,000万人を超えるそうです
日本の人口の約1割、国民のおよそ10人に1人が参拝しているということです
今から1300年以上昔の建物が、
現代でもほとんどその姿を変えず、
新しい姿で建っているという事実
こういった建物は世界のどこを探しても、伊勢にしかありません
神宮の尊さ、式年遷宮の貴重さとともに、
日本人がいかに歴史と伝統に支えられた(護り伝えてきた)民族であるかが分かります
世界を見聞し、国内で誇らしげに語る人は多くいますが、
この貴重な遷宮を機に、一人でも多くの国民が
日本の真価を見聞し、世界に誇らしげに語ってもらいたいなと思っています
内宮の遷御の儀、
本日はまことにおめでとうございます
神主「N」