卜部弘嵩×島野浩太朗Part1 | おおおかのボクシングBLOG

おおおかのボクシングBLOG

ボクシング・格闘技観戦後の感想がメインです。

ブログランキングに参加しています。クリックお願いします。

今回のKrushは、正直言うと大月晴明と卜部弘嵩が戦う事をとにかく楽しみにしていた。
だが、大月晴明の怪我による欠場。。。

でも、会場に来た。
なんとなく、面白い展開があるかもしれない。
逆に、何もおこらないのかもしれない。
そんなメインのマッチメイクが、、、

「卜部弘嵩×島野浩太朗」
{36EEF43B-9D82-4AB1-81E0-026E828EC832:01}
卜部弘嵩が、大月晴明と戦える事を失ったモチベーションの低下。
一月に行われるK-1の60kgトーナメントに出るか分からないが、弾みにしたい一戦。

卜部弘嵩にとって、
試合に対する感情の中に、余分な淀みを与える状況。
前回の減量失敗も何かを感じさせる。
戦前予想は、9:1どころか9.5:1という下馬評で卜部弘嵩の勝利予想の声。

僕も、卜部弘嵩の有利だと思っていたが、
あまりにも大番狂わせが起こりやすい状況に違和感を覚えたから楽しみにしていた。

島野選手は、身体が堅いイメージがある。
パンチをもらったら効きそう。
でも、彼にはリーチがある。
島野の武器は、リーチの長さを生かして左右のポンポン出せる前蹴りでコツコツ焦らしていけば、何かが起きそうだ。
それは、仮に島野選手がラウンドのポイントを失っても構わないというのも僕は考えがあった。

卜部弘嵩は元王者。
何より、チーム・ドラゴンにおいては看板選手だ。
いや、Krushの看板選手という方がいい。
相手の島野選手は、今年一年間をリーグ戦で毎月のように試合をこなしている。
それに、大月晴明の怪我で急遽繰り上げで挑戦者になった選手。

卜部弘嵩は、変な試合は出来ない。
というより、倒さないといけないという思いが芽生えるのでは無いだろうかと。
卜部功也選手より、そういう思いになりそうなタイプだ。
今っぽいルックスとはウラハラに、無骨な精神力を感じるんです。
そうなっていけば後半になる程、パンチの予備動作が大きくなる。
スタミナにも影響を及ぼすのでは??と。

、、、そんなストーリーが、あり得るのではないか?と。

会場に着いて、僕はいつものようにバルコニー、東西南北とあちこちと動き回るんです。
視界を変えるとダレない。
そういうのが自分の中で、あるんです。

そんなウロウロしてる時に、
目の前に今日のメインイベンターの島野選手がいる。
僕は卜部弘嵩選手とも島野選手とも以前、お話をさせてもらったことがある。

だから、どちらが勝ってほしいのか…分からない。
難しい気持ちを持ってました。
そんな中、失礼な事も承知で声を掛けさせてもらった。

そんな中、僕は自然と言ってしまったのです。

「頑張ってください。
島野選手にはリーチもあるし、
左右関係なく出せる前蹴りもあります。
ポイントは関係ないです。
終盤にチャンスは来ますから」
、、、と言ってしまったんです。

うわっ!オレ、卜部弘嵩選手も好きやのに……そんな思いが巡りました。

もし、この時に卜部弘嵩選手に会って、お話ができるなら何を言ったのだろうか??

「最後まで、小さく振って下さい。そして、この試合だけを楽しんでください」

こう、言ったんじゃないかな?と思うんです。
他の不可抗力は、無いものだとして挑まないと危ない相手だ!
と予感してたから。

興行は、レイジェスに変えた影響か?
とにかくグラついたり、ダウンが以前より前回の興行同様に今回も増えていた。
島野選手は前回試合で使っている事も、小さなアドバンテージになる予感を感じてたんです。

ーーーーーー
そろそろ、試合について書こうと思う。

島野選手の佇まいがいい!
メインイベンターは、南側上段から入場する。
リングへ向かう前に、南側上段から手を合わして、深々とお辞儀をして降りていく。
菅原会長と共にして。
リングに到着し、卜部弘嵩のコーナーに向かい、また丁寧なお辞儀をする。
どことなくリラックスしてる表情だ。
リング・アナウンサーが両者紹介を行っていく中で、
島野選手の顔つきが変わっていく。
気合の入った表情に。
そして、卜部弘嵩陣営への視線を外さない。
だが、卜部弘嵩は全く視線を合わそうとしない。
コールされるや、もう一度卜部弘嵩の元へ歩み寄り挨拶。
僕は、「これは、島野選手が前に出る形を選ぶんだな」と予想した。

そして、試合のゴングが始まる!

1R。
島野浩太朗の前蹴りとローが目立つ。
前へ前へとプレッシャーをかけていく中で、
卜部弘嵩は、サークリングしつつ、ジャブを当てていこうとする。
でも、その動きにぎこちなさを感じた。
卜部弘嵩は、足をキャッチする。
多少、見切れつつあるようだが、島野選手は意に介さない。
左右の前蹴りとロー、そしてプレッシャーをかけて削っていこうとする。
卜部弘嵩はローで足が止まり気味になる。
これは、誘ってるのか?
いや、もう効いたのか?
そこは分からないが、ペースは完全な島野のものに見えてくる。
やはり、下がりながらのパンチでは効かせられないし、
左右のパンチが振り切れない。

島野のバックブローなども出して、コーナーへ詰めていく。
コーナーを背負い続けてしまう卜部弘嵩。
でも、あの詰まった距離で!
攻撃が交錯する場面で!
島野のパンチに対して、右ハイのカウンター!!
終了間際のダウン!!

そして、ゴングが鳴る。
島野選手はゴングの後に、少しニヤッと笑ってから、
怒りの表情に変わる。
いい表情だ!!

2R
島野選手は、ここの所、あれだけリーグ戦で身体も酷使してるはずなのにノッている。

島野のプレッシャーは止まない。
卜部弘嵩は、下がりながらパンチを当て込んでもいくが、それで止まってくれる島野ではない。
コーナーやロープに詰まる場面も多い。
顔面への前蹴りも当てたりする卜部弘嵩なのだが止まってくれない。
ストレート系のパンチで煽るのが島野。
経験値もある卜部弘嵩は、クリンチなども使って焦らす。
いやなパンチの貰い方はしない上手さもあるがペースとしては最悪だ。

これは卜部弘嵩が、「気持ちの淀み・綻(ほころ)び」を生まれる展開だからだ。

文字数の問題にて、Part2に続く