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Part1の続きです。
2R
山崎秀晃は仕掛ける!
彼は、分かっている。
力量差もそうだが、キック界に光をもう一度当てようとする責任感というものを。
でも、、、当たらない。
ムエタイ戦士は、スウェーバックの多用する選手が多い。
山崎秀晃のパンチは、フォロースルーが効いているので伸びる。
それが期待されていたが、躍起になってフック系が多い。
ゲーオは、コンパクトなストレートを主軸に使うし目もいい。
中途半端な所から、左フックを狙えば、後出しで左ストレートのカウンターを決めれるゲーオ。
それにしてもゲーオは、左はローだろうとミドルだろうと、いい音を出す。
そして、ジリジリとロープ際までプレッシャーをかけていき、選択肢を失わせて左フックに右リードを内側から突いていく、この位置取り。
そこから、左ストレートをゲーオは見せていく。
というか、当たらなくてもいいつもりだ。
何故なら??
崩しのために使ってるからだ。
位置取りがいいので、山崎秀晃は左に避ける選択肢しか残ってないので転ぶわけだ。
ムエタイ戦士の強さを象徴させる一連の流れだ。
このラウンドにおける終盤、ちょっと長めの距離をとらせるゲーオ。
そこで、山崎秀晃は右のストレートを仕掛ける。
ゲーオはブロッキングしたが、すこし隙間をぬって当たったように見えた。
そしてもう一度、山崎秀晃は右ショートを仕掛ける!
だが!世界は甘くない!!
ゲーオは、誘っていただけだった!!
左ハイキックのカウンターを!!
見事にヒットさせる!!
ロープ際まで、また逃げる山崎秀晃。
顔面前蹴りからパンチを仕掛けるが、なんとかクリンチにて回避する。
山崎秀晃は、確かに大事な所で左ショートはもらわないようにしていた。
そこからのクリンチが多かった。
あれは、ゲーオも休めて非常に楽だっただろう。
山崎秀晃がサークリングからのバックブローをするが、嘲(あざ)笑っているように見えるゲーオ。
そんな脱力した雰囲気を見せて、このラウンドを終える。
山崎秀晃は、最初だけは仕掛けれたが見透かされてドツボにハマっていった。
3R
山崎秀晃は、ズルズルと時間を使いながら、狙っていたまっすぐの飛び膝を決める!
だが、ゲーオはその一発では折れない。
打ち返す!
しかも、ハイキックまで返す!
やはり、プライドの高い本物の王者だ。
そこからゲーオは流し始めた…かと思えば、
ハイキック・ミドルをかましていく!!
強さを見せる選手だ。
山崎秀晃が、虚しくパンチを空転させて試合終了。
山崎秀晃は、仕方なく両手を挙げてアピールをしていたのが悲しかった。
結果としては、文句無しのゲーオ・フェアテックスの完勝だった。
小宮山工介との試合では、左の蹴りは肩口のミドルハイみたいな位置やミドルを主軸に使っていたように見えたが、今回はハイキックが多かった。
そして、パンチもストレート系が主軸になっていた。
前は、フックも半々くらいに織り交ぜていたが、これは「後の先」で決められる自信だったのだろう。
とにかくゲーオは、サウスポーだけど懐深く相手を泳がせて遊ぶフィームーではなく、パンチでも相手を沈めようと出来るヨードムエ。
だから、面白い!!
本当に素晴らしいゲーオを堪能できた試合だった。
それは山崎秀晃選手という男の強さがあってこそ思う事だ。
でも、本当のゲーオの強さは二回戦で爆発する。
明日に続く。