K-1復活!ゲーオ・フェアテックス×山崎秀晃 | おおおかのボクシングBLOG

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K-1復活の大会、観戦しました。
いやー、色々書きたい試合があるが、この日の主役は間違いなく、
ゲーオ・フェアテックスだった!!
今回の65kgでの試合、
対戦相手のマッチメイク、
ゲーオ包囲網といっていい感じの大会だと思っていたのですが、、。
ゲーオには関係なかった。

今日は、山崎秀晃戦について書きます。

krushのベルトを奪ってからの山崎秀晃は箔がついてきた。
発言も責任感・使命感を感じさせてくれていた。
VSムエタイ経験の無さが、
良い方向に吹っ切れて闘えるか?
そして、山崎秀晃の思い切りのいい踏み込みと伸びるパンチが出るのか??

ただ、ゲーオほどの一流選手は見切りが早くて学習能力が高い!
だから、最初の1分くらいでグラつかせられるのかが鍵だろうとみんな思っていただろう。

ーーーーーー
で、試合の展開だ。
ゲーオは、開始から左ハイキック(ジャンピングして打つ)で自分の力を誇示する!
それでバランスを崩しておいて、左足を引き込んでないままに左ストレートを放つ!
いつもの、ゲーオらしいスタートだ!
相対する山崎秀晃は、左ストレートをかわしているが、大きくかわしている。
随分、バランスが悪い。
威嚇は、大成功といえる。
ゲーオはまた、ジャンピングしてのハイキックを放つ。
小宮山工介と同様で、ロープ際までバランスを崩して弾かれる。

山崎秀晃は、サークリングして探そうとする。
彼の前後運動である、思い切りの良い踏み込みにいく間合いでは無く、
中途半端な立ち位置で廻らされていた。

山崎秀晃は、思い切りの良さによるロングレンジからの踏み込み、
フォロースルーによるパンチの伸びが特徴的なのに持ち味を出す場所で無い所から、サークリングから左フックを狙う。

キックボクシングは、ボクシングより足技もあるので距離は長い。
長い距離からボクシングレベルが上のゲーオに中途半端な距離から予備動作の割とある山崎秀晃のパンチを振るうとどうなるか??
結果は、ゲーオが見切りの良さとサウスポーの利点を生かして、左ショートのストレートをカウンターで決める。
この後に、すぐ二発目の左ストレートを放つが、それは当たらない。
でも、それが十分すぎる心理状態に影響を与える。
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写真によるゲーオの位置取りも見てほしい。
全てが、先回りしている。

この段階で玉砕戦法・飛び道具・奇策なりをぶつけないと山崎秀晃は勝てない事が見えてしまう。
魔裟斗は、「ゲーオは、距離の作り方が上手い」と語っていた。

というより僕は、どの距離がゲーオの距離じゃないのか?
が、スタミナがある時間帯のゲーオは本当にわからない。
クロスレンジだけしかチャンスは無いんじゃないのか?
いや、それもクリンチワークがあるから…。

ゲーオの左の蹴りは、どこが間合いか分からない。
蹴りだけの問題じゃない。
少し間合いを詰めれば、シャープな左ストレート(ボディストレートも打つ)。
時には、右フックで頭を引っ掛けて廻してくる。

だから、日本人は迷ってペースを握ろうとし躍起になる。
それが、山崎秀晃にも当てはまる。
そのすぐのシーン。
やはり中途半端な距離で、パンチを放つ。
ボクシングレベルがゲーオが上だから、当然当たらない。
そこで、山崎秀晃が左フックを仕掛ける。
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が!ゲーオは、後出しの左ハイキックのカウンターをブチかます!!
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ゲーオは左の蹴りだけでも、間合いの選択肢は幅が広い!
その象徴的なシーンだ。
しかも、ゲーオはディフェンス・見切りもいい。
だから山崎秀晃は、近くで打つことを選択肢したくなる。
そうじゃない。
山崎秀晃のパンチは、初速→中速→終速に向かって速度が伸びる。
パンチ自体のフォロースルーも効いて伸びる。
不規則なオーバーハンドで予備動作も大きいから分かりにくい。
そんな良さや戦い方を山崎秀晃が見失ってるように映る。

どうせなら、とことんクロスレンジ&頭突き、クリンチワーク(これでタイ人と渡り合うのもキツイが…それでも、この日のゲーオは軽い)で、ガチャガチャした試合で、勝負を手繰り寄せないといけない。
ゲーオは、そういう相手だ。

とにかく、バランスが悪くなる山崎秀晃。
バックブロー(飛び道具)も逃げの意識が働いてる。
かわされてからの左ショートをもらっては、またロープ際まで弾かれてしまう。
コーナーにいる山崎秀晃を慎重にみて、遠い間合いからのパンチも警戒して少し観察するゲーオ。
研究しているんだろう。
それがバレているため行けない山崎秀晃は、サークリングを選んで、逆のコーナーまで廻っていく。
山崎秀晃は誘ってるかもしれないが通用しない。
ゲーオの蹴りからの左ストレートというコンビは避けているが、とにかく大きすぎる。
バランスが崩れているので、攻防が一体化できない。
完全に飲まれている。
で、1ラウンド残り数秒で山崎秀晃は、思い切り不規則なパンチのコンビを仕掛けるのだが…ゲーオは全てかわす!!

1Rで、これだけの面白い試合内容だった!!
と同時に、山崎秀晃に残される手段は

「間合いを潰して玉砕のパンチラッシュ&頭突き&ローブローなどのダーティプレイ」と

「飛び膝やバックブロー、胴廻し回転蹴り」などの飛び道具しか無くなった。

これが現実だった…。

それほどまでに、力量差があるように目に映った。

文字数の問題でPart2に書きます