肩こりが張って仕方がない、辛くなると首の方まで苦しくなってしまい頭痛になる…。このまま症状が続くと大きな病気になってしまうのではないか…。
こんな症状でお悩みの方がいらっしゃるのではないでしょうか？
肩がつらいときは家族にもんでもらったり、湿布を貼ったりするが改善しないという方がほとんどだと思いますが、なぜ改善しないのかを説明したいと思います。
まず、「肩そのものに原因がある場合」、肩をもんだり、ホットタオルを作って温めてあげると改善します。原因が肩や首にあるのなら、肩や首だけで症状が改善するはずですよね。肩を回したり、首を回したりするだけで改善するなら、間違いなく首や肩の問題です。しかし、やっているときは気持ちいが、いまいち改善しない場合、肩や首そのものに原因があるわけではないのかもしれません。
少し例をあげると、世の中にはいろいろな肩こり体操がありますが、肩や首だけではなく、背中の筋肉やわきの下など、いつも使わない筋肉を動かす体操になっていることがわかります。
つまり、肩や首だけをもんでも改善しにくいということなのです。
肩や首に力が入り慢性化してしまうと、筋肉は硬くなり、弾力がなくなります。力がグーッと入って抜けない状態が続いていると思ってください。脱力しようにも力の抜き方がわからなくなっていませんか？脱力したつもりでも硬くなっているのであれば、ずっと力が入りっぱなしになっているのかもしれません。
ストレスやイライラすることがあるとき、人は咄嗟に身体に力を入れます。ひどい人は夜寝ているときにまで力が入り、歯ぎしりになってしまう方もいます。
この力が入りすぎている状態になった身体を診させていただき、原因は何かと探っていきます。すると、力が入りすぎているところとは反対に、身体に力が抜けているところ、ほとんど動かなくなって止まっているところが見つかるのです。
この力が抜けているところは、ほとんど自覚がありません。力が抜けてしまい、感覚も発生していない分、自分で気づくことができにくくなってしまっている部分なのです。
東洋医学では「陰陽」という概念でこの原理を説明しています。自分の身体の気になる場所は「陽」であり、明るくなっている分ほかの場所よりも気になりますが、「陽」があれば必ず日陰となる「陰」ができるのです。この「陰」の部分と「陽」の部分の落差が大きくなるほど身体の症状がきつくでる場合が多いです。
身体の上側にある肩が張っているのなら、身体の下側にある腰にも目を向け、身体の右に症状があるのなら、身体の左側の状態もみていきます。
すると、肩を全く治療しなくても足や腰に一本鍼を打つだけで改善してしまうことがあります。肩を治療しないで改善したときにはびっくりされるのですが、身体は全体として一つであり、症状の原因が思いもよらないところにある場合もあるのです。
自分では自覚できなかった症状を引き起こす原因となった場所がわかれば、自分で自分の身体を整えることもできます。
まずは今の身体の状態を自覚していただき、その上で対処法を考えることが何よりも大切です。
肩が辛いから肩だけをもむのではなく、肩が辛くなる原因を探し、あなたにあった対処をすれば、なにをやっても改善しなかった肩こりが変化してくるのです。
肩こりや首の症状でお悩みの方はご相談ください。原因をさぐり、あなたにあった対処法をご提案させていただきます。
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