あまり語られない節税の本当の意味についてです。
今回は減価償却費を例にとってみましょう。
減価償却費に関する節税方法としては、主なものだけでも以下のものがあります。
・少額資産の一括損金計上(30万円未満の資産を、1期で損金にする→税金が減る)
・中古資産の活用(新品よりも耐用年数が短いため、損金が増える→税金が減る)
・特別償却の実施(特別償却しない場合よりも、した方が損金が増える→税金が減る)
もっとたくさんあります。
いずれも税金を減らす効果があります。
言い換えれば、、対応する期間のみの税金を減らす効果があります。
その期間が終われば、むしろ税金は増えます。
トータルすれば、0に近くなると思いますが、トータルでも増える可能性すら考えられます(ケースバイケースです)。
つまり、確かに目先の税金は減りますが、その実態は、税金を納める時期を遅らせているに過ぎないんですね。
これは、数年間のキャッシュ・フロー予測をすれば、簡単に判明します。
だから、目先の節税だけやっていても、その効果は半減です。
固定資産を買ってお金がないので、税金が減るのはうれしいことです。
でも、それだけでは、なんとなく節税した分だけ、なんとなく今は資金繰りに余裕がある、というレベルです。
重要なのは、「節税で浮いたお金を、いかに有効に使うか」ということ。
ここまで考えなければ、本当の効果は得られません。
例えば、借入金の返済に回せば、その分の利息が節約できます。
実際に資金繰りに懸念があるなら、いくら必要なのかを把握して、留保しておくのも手です。
将来を見越して、さらに新たな投資をすれば、収益基盤が安定します。
いずれも、節税はお金を残すための手段に過ぎません。
節税そのものは、目的ではないんです。
そして、本当の効果を得るためには、しっかりとした将来予測が必要です。
そのためにはキャッシュ・フローコンサルティングをご活用ください
キャッシュ・フローコンサルティングでは、こうした本当の効果を見据えた節税提案を前提としています。
お問い合わせは下記のHPへ。
東京都中央区の若手公認会計士・税理士
http://www.onotsuka-cpa-tax.jp/