おはようございます。
おのころ心平です。
vanillaさんからのコメントが。
おおー、ありがとうございまーす!!
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さてさて、
今年は、例年に比べ、RSウイルスが感染が多いとのこと。
そこで今日は、少しウイルスについて考えてみたいと思います。
ウイルスとは、DNA(あるいはRNA)を核に、
タンパク質の殻(から)だけをまとった非常にシンプルな構造物です。
生物なのか、生物でないのか…
「自己増殖」するという点で、
かろうじて「生きている」と言えるものです。
病原体として、細菌とウイルスを
同じようなものだと思っている人も多いと思いますが、
細菌とウイルスとでは、存在自体、かなり異なるものなのです。
まず大きさが全然違います。
人体を地球に例えると、
細菌の大きさは地球上を歩く「象」くらい。
そして、ウイルスは「テニスボール」から「米粒」くらいの大きさなのです。
(ウイルスは、細菌にも感染できるんですよ!)
***
ウイルスというのは、自分で細胞分裂ができません。
細胞という形態をとらない核とタンパク質だけの構造だからです。
だから、自分の仲間を増やすためには、自分とは別の生物に侵入し、
その細胞のコピー機能を借りて増殖します。
自分の遺伝情報を宿主の細胞のDNAに書き込むわけです。
書き込まれた側の細胞の方では、そうと気づかないままDNAをコピーしていきます。
ウイルスは、こうして他力(感染した宿主の力)で、
自分の仲間を増やしていくわけなんですね(かなり巧妙です!)
***
ウイルスにのっとられた細胞は、本来の自分とは違った情報をもった
細胞になってしまうので、これは、免疫の攻撃対象となってしまいます。
ところが、免疫細胞というのは、
ウイルスだけを狙い撃ち攻撃することができません。
では、どうするかというと、
ウイルスに感染した細胞ごと攻撃してしまうのです。
ウイルスに感染した細胞が多ければ多いほど、
免疫が働いて、どんどん細胞が破壊されます。それが炎症です。
***
さて、以上のしくみで、ぜひおさえておいてほしいのは、
ウイルスは私たちのDNAに、
「何らかの情報を書き込むだけだ」ということ。
その情報に過剰に反応して症状を拡大するか、
適度な反応におさめてしまって共生するかは、
宿主側である私たちの問題なのです。
こちらがウイルスの書き込んだ情報に過剰反応すればするほど
「早く壊さないとー」ってことで免疫が過剰に働きます。
結果、高熱とか強い炎症とかが起こるんですね。
症状自体は、こちらの過剰反応の結果だということ…。
日常を才能化させちゃうプロジェクト(6)
情報過多の現代生活、
様々なニュースに混乱させられる私たちの暮らし。
「情報に対する過剰反応」という意味では、
ウイルスに対しても日々のニュースや流行に対しても、同じなんですね。
・情報に対する識別能力。
・付和雷同しない自分なりの情報の読み方。
子どもの感染の場合でも、お父さんもお母さんがこれを高め、
自分を見失わないような態度こそが、結果、ウイルスに対する
いちばんの予防策になるように、僕は思うのです。
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