医者が胸痛を訴えたとき | cardioのブログ

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大学院生でもあり、専門医を持つ医者でもある、そんな人って何をしているのだろう・・・そんなブログ。

医者とはいえ、人間ですから、病気になります。
風邪はもちろん、胃潰瘍、糖尿病、気胸などなど聞いたことあります。
こんな時は、やはり同じ病院のドクターに相談することが多いです。

逆に、他の先生に相談されることもあります。
自分の場合だと、不整脈や心電図の相談が多いですが、最近、胸痛の相談も受けました。

普通の外来患者さんなら、採血・レントゲン・心電図・エコーして、
必要なら心臓CTとか・・・です。
他の重大な病気も合わせて、ざっと検査します。
違う病気だとしても、見逃すと問題ですし、症状とは関係ないけど、
これまで健康ですとはいっても、
ろくに健診も受けたことがなく、すごい糖尿病や腎臓機能低下が隠れていることもありますので。

でも、同業者だと診断に結びつく必要最低限の検査だけをして、
その症状が懸念している病気かとか、治療が必要かどうかだけを判断します。

この先生には、Wマスタ心電図という、軽い運動負荷の心電図のみ受けてもらいました。
症状は、あまりそれっぽくはなかったですが、比較的軽い動作でも症状があるようだったので。

そしたら、マスタ思いっきり陽性だし、そもそも安静時からT波negativeだし。。
大きい病院に紹介して、カテやってもらうこととしました。

それにしても、びっくりです。
そして、その先生はめちゃめちゃ落ち込んでました。
そりゃそうですよね。
まあ、負荷かけてなんか起こらなくてよかった・・。