ローマの休日!? | 大森 由紀子のブログ

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フランス菓子・料理研究家、大森由紀子が日常の美味しいを綴るブログです。

さてさて、そのショッキングな出来事は、

50ユーロと10ユーロ札の色が似ていることから

始まったのである。


ローマ駅に着いた私たちは、明らかに日本人の

旅行者。ローマの観光地図に載っていないような、

中心からはずれたホテルに行き着くには、

タクシーに頼らなければ、ということで、タクシー乗り場に。


すると、乗り場のトップで待っていたタクシーの

ウンチャン(これがまた、イタリアンなおしゃれな

オトコ)が声かけてきたので、誘われるがままに

乗ったのだが、フランス語ダメ、英語もリトル、

と言われ、ちと不安に・・・。で、その不安は、

なんとな~く私の中で、いや~な感じに。

あまり気にしていなかった、タクシーのメーターの

金額が、ちと高いのである。


隣の娘は、「かっちょいーね、この運転手さん。

日本じゃお目にかかれないね、こういう

運転手。」などと一人で盛り上がっている。


やがて、ホテルに到着して30ユーロプラス10ユーロ

の代金を請求してきた。え~、そりゃいくらなんでも

高い!こっちも必死でトゥーエクスペンシヴとかなんとか

言ったが、ツー・スーツケースとか言われ、その

割り増し料金だというのである。


イタリア語が話せないだんぜん不利な私たち。

ここで、どうにかしようっても無理なハナシ。

しかたがないから、50ユーロ出した

(と、そのつもりだったのである、が)ら、

「ノーノー、10ユーロじゃないよ。」と

10ユーロ札をつき返してくる。


あら、私ったら、間違えた~?

(と、こう思わせる作戦だったのである)


さらに私ったら、なんていい人!?

「エクスキューゼ・モワ」となぜかフランス語で

あやまったりしたりして・・・!


で、改めて50ユーロ出して、

10ユーロのおつりをもらったのだが、

あとで財布の中身を検証したら、

最初に出したお札は、ゼッタイに、50ユーロ

だと確信。50ユーロと10ユーロは、

どちらも茶色っぽくて色が似てるんですよ。

これが、緑の100ユーロと10ユーロじゃ、

相手もそう簡単には、すりかえないでしょうね。

お見事なやり口でありました。

これで、何人のアジア人を騙してきたんだろね。


だからといって、いやいやあんた、わたしゃ

50ユーロ確かに渡したよ、と言ったとしても、

じゃあ、証拠あるの?といわれたら、どう答える?

ってことですよね・・・・。で、お客さんこそ、うそつきだ。

もうここで降りてくれ、ぼくは行くからって言われて

荷物ごと行かれたら、50ユーロじゃすまないし・・・。


しかし、何がショックかって、

今まで、スリにあったこともなく、

ぼられたことも皆無の私が騙された、という自分が

すごくショックでありました。


ということで、着いた日は、ホテルもさんざんだったし、

そんなこともあって、ちょっと落ち込んでいる私を

娘が慰めてくれるではないの。


「お母さん、美味しいものを食べれば元気になるよ!」

「うん、そーだね。夜はちょっといいレストランに行こう!」

とガイドブックを見てねらったレストランは、あいにく

休み。またまた落ち込む私。


「お母さん、いいじゃん、その辺の安いレストランでも。

お金取られたんだし、きょうは貧乏なはずだよ、われらは。」

「そ、そーだね。そーだよ!」とこの会話を聞いてたかのように、

私たちの前にお店の呼び込みが立ちはだかる。

誘われるがままに入ったそのレストランは、


な、なんとコーラかファンタ、スプライトがついて、

前菜&スパゲッティーで10ユーロという

サイゼリアも負けそうな値段帯のレストランでありました・・・。

でも、あったかい雰囲気で、味もよかったです。

おまけのコーラがなぜかおいしく感じた。

大丈夫、私・・・!?

オドロキ&救われた格安夕食・・・。


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ここに来なきゃ、ローマに行ったと言えない?

映画の中で、アン王女が座ったところに

座りたかったんだけど、すでに占領されていました。


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トレビの泉。この横のジェラットリーで、

ジェラ-トをもらえるクーポン券がついている

旅だったので、もらってみたんですけど・・・・!(´Д`;)

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真実の口。でも、時間遅くてしまっており、

外からカメラを柵のなかに入れて撮ってみました。


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キリスト教では、かつて断食が始まる前の

1週間は、歌って、飲んでのカーニヴァル。

時期がたまたまその時期だったので、

揚げ菓子があちこちで売られていました。

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左は、カンノーリというシチリア生まれのお菓子。

スコルツァという生地を揚げたものに、

リコッタクリームに砂糖、レモンピール、オレンジピール

チョコチップを混ぜたクリームを詰めます。


右は、ババですね。ババはナポリ生まれの

お菓子としてイタリアでも有名だけど、

もともとは、フランス生まれですよー。

詳しくは、今度出る私の本「私のフランス地方菓子」で(*⌒∇⌒*)