前回の記事で
『サンダーバード』旧シリーズ第1話や
ファイアーフラッシュについて
さも知っているかのように書きましたが
DVDなどで確認したわけではなく
手許にある参考書に拠ったのでした。
旧シリーズ第1話
「SOS原子旅客機」は
長じてから
再放送で観たような気もしますが
もちろん細部の記憶は曖昧で
それでも何となく
高速エレベーターカーという
メカがあったことは
おぼろげに記憶してたんです。
ただそれが
高速エレベーターカー
という名称だとは知りませんで
今回紹介する本を見直して
確定させていただいた次第なのでした。

(徳間書店、1980.4.25)
かつて徳間書店から
もともとは黒崎出版の刊行物だった
『テレビランド』(通称『テレラン』)という
児童向けテレビ情報誌が刊行されており
その増刊号として
『ロマンアルバム』と題した
1冊1アニメ作品をフィーチャーする
ムックが刊行されていました。
第1冊目が『宇宙戦艦ヤマト』で
以後、何冊刊行されたのか
あいにく詳しくないので分かりませんが
表3(裏表紙の裏ページ)に挙げられている
既刊タイトルの第32冊目が
『ゲッターロボ&G』なので
それが刊行されたあたりに
増刊として出たのが
今回取り上げる『サンダーバード』です。
アニメを取り上げるのが
基本コンセプトだったので
初めて海外テレビ作品をフィーチャーした
『サンダーバード』は
増刊扱いになったものと思われます。
『テレラン』の増刊の増刊という
書誌的には
わけの分からない本に
なったわけですが。
去年かおととしの
神田古本まつりの時に
所用があって神保町へ行った際
古本まつりの屋台の方ではなく
たまたま店頭本を買うために入った
古本屋のレジの側にあったのを見かけて
『サンダーバード』関連の資料は
持っていなかったこともあり
割とリーズナブルな値段だったので
購入しました。
『サンダーバードぴあ』が
出てた頃だと思うので
おととしかな。
理由は、もはや忘れましたが
『サンダーバードぴあ』に
何となく手が伸びなかったんです。
バンダイから出ていた新書サイズの
ENTERTAINMENT BIBLE シリーズ
『サンダーバード大図鑑』全2冊を
買っておけば良かったなあ
と思っていた頃だったので
おお、こんなものが出ていたのかと驚き
これ幸いと購ったのでした。
企画構成は池田憲章と徳木吉春。
「編集あとがき」には
上の2人のイニシャルによる連名で
「海外TV作品の1作1作の
完全なガイドブックを日本で作ることは、
我々の一つの夢であった」
と書いてあることから判断して
本ムックが本邦初の
『サンダーバード』ガイドブック
ということになりそうです。
今でこそ
ビデオやDVDで
全作品を簡単に観ることができ
『サンダーバード』関連の書籍も
分冊百科なんかも含めて
たくさん出ていますし
インターネットなどを通して
情報が簡単に入手できます。
でも、1980年当時は
ビデオやDVDはまだ出ておらず
配給会社だと思いますけど
東北新社からフィルムを借りるか
試写室を借りるか何かする必要が
あったかのではないでしょうか。
そうした中で
完全な放映リストや
各エピソード紹介などを書き
適切なフィルムを選んで
デュープするのは
大変な事だったと思います。
それでも
各登場人物の紹介はもちろん
メカの名前まで
きちんとフォロー、確定されており
当時出ていた
あるいは後にたくさん出される
ウルトラ・シリーズや
仮面ライダー・シリーズの
ムックと比べても
遜色はありません。
テレビ・シリーズに特化したためか
配給の権利関係絡みなのか
劇場用作品いわゆる映画については
どこにも書かれておらず
サンダーバード6号については
紹介されていません。
それが
ちょっと物足りないとはいえ
テレビシリーズに関しての
基本的なデータは押さえられています。
各エピソードのフィルムから
デュープしたスチール自体は
あまり綺麗なものとはいえませんが
表紙の惹句に謳われている通り
「永久保存版」の名に恥じない
1冊だと思う次第。
以下は
『サンダーバード』とは関係のない
古本話になります。
その後、実写系作品のムックは
同じ徳間書店から出ていた
『タウンムック』シリーズの増刊で
「スーパー・ビジュアル」という
通しタイトルを持つシリーズとして
刊行されることになったようです。
『ロマンアルバム増刊《サンダーバード》』も
後にスーパー・ビジュアル・シリーズの
ラインナップに組み込まれることになります。
何でそんなことが分かるのかというと
かなり前に古本屋で見つけて買っておいた
『タウンムック増刊
スーパー・ビジュアル4《仮面ライダー》』

(徳間書店、1981.4.25)
の表3に
スーパー・ビジュアル・シリーズの
第5弾として
『ワンダーウーマン』が
紹介されていて
他のスーパー・ビジュアル・シリーズの
ラインナップとして
『ロマンアルバム増刊《サンダーバード》』と
『スターウォーズ 帝国の逆襲』
『謎の円盤UFO』
『スペース1999』が
あげられているからです。
たぶん上に書いた順序で
出たのではないかと思いますが
手もとには『仮面ライダー』しかないので
正確なところは分かりません。
『ロマンアルバム増刊《サンダーバード》』と
『タウンムック増刊《仮面ライダー》』は
判型もまったく同じなので
揃えて並べても
違和感はないのですけど
書誌的には別のシリーズ
ということになります。
ロマンアルバム増刊と
タウンムック増刊の関係や
スーパー・ビジュアルという
シリーズとの関係とかは
これまでまったく意識してなかったので
こうやって改めて変遷が分かると
なんだか嬉しくなってきます。
もちろんマニアの方には
及びもつかないわけで
とっくに知ってたよ
という人も多いのかも知れませんが
それでも、ね。(^_^)

『サンダーバード』旧シリーズ第1話や
ファイアーフラッシュについて
さも知っているかのように書きましたが
DVDなどで確認したわけではなく
手許にある参考書に拠ったのでした。
旧シリーズ第1話
「SOS原子旅客機」は
長じてから
再放送で観たような気もしますが
もちろん細部の記憶は曖昧で
それでも何となく
高速エレベーターカーという
メカがあったことは
おぼろげに記憶してたんです。
ただそれが
高速エレベーターカー
という名称だとは知りませんで
今回紹介する本を見直して
確定させていただいた次第なのでした。

(徳間書店、1980.4.25)
かつて徳間書店から
もともとは黒崎出版の刊行物だった
『テレビランド』(通称『テレラン』)という
児童向けテレビ情報誌が刊行されており
その増刊号として
『ロマンアルバム』と題した
1冊1アニメ作品をフィーチャーする
ムックが刊行されていました。
第1冊目が『宇宙戦艦ヤマト』で
以後、何冊刊行されたのか
あいにく詳しくないので分かりませんが
表3(裏表紙の裏ページ)に挙げられている
既刊タイトルの第32冊目が
『ゲッターロボ&G』なので
それが刊行されたあたりに
増刊として出たのが
今回取り上げる『サンダーバード』です。
アニメを取り上げるのが
基本コンセプトだったので
初めて海外テレビ作品をフィーチャーした
『サンダーバード』は
増刊扱いになったものと思われます。
『テレラン』の増刊の増刊という
書誌的には
わけの分からない本に
なったわけですが。
去年かおととしの
神田古本まつりの時に
所用があって神保町へ行った際
古本まつりの屋台の方ではなく
たまたま店頭本を買うために入った
古本屋のレジの側にあったのを見かけて
『サンダーバード』関連の資料は
持っていなかったこともあり
割とリーズナブルな値段だったので
購入しました。
『サンダーバードぴあ』が
出てた頃だと思うので
おととしかな。
理由は、もはや忘れましたが
『サンダーバードぴあ』に
何となく手が伸びなかったんです。
バンダイから出ていた新書サイズの
ENTERTAINMENT BIBLE シリーズ
『サンダーバード大図鑑』全2冊を
買っておけば良かったなあ
と思っていた頃だったので
おお、こんなものが出ていたのかと驚き
これ幸いと購ったのでした。
企画構成は池田憲章と徳木吉春。
「編集あとがき」には
上の2人のイニシャルによる連名で
「海外TV作品の1作1作の
完全なガイドブックを日本で作ることは、
我々の一つの夢であった」
と書いてあることから判断して
本ムックが本邦初の
『サンダーバード』ガイドブック
ということになりそうです。
今でこそ
ビデオやDVDで
全作品を簡単に観ることができ
『サンダーバード』関連の書籍も
分冊百科なんかも含めて
たくさん出ていますし
インターネットなどを通して
情報が簡単に入手できます。
でも、1980年当時は
ビデオやDVDはまだ出ておらず
配給会社だと思いますけど
東北新社からフィルムを借りるか
試写室を借りるか何かする必要が
あったかのではないでしょうか。
そうした中で
完全な放映リストや
各エピソード紹介などを書き
適切なフィルムを選んで
デュープするのは
大変な事だったと思います。
それでも
各登場人物の紹介はもちろん
メカの名前まで
きちんとフォロー、確定されており
当時出ていた
あるいは後にたくさん出される
ウルトラ・シリーズや
仮面ライダー・シリーズの
ムックと比べても
遜色はありません。
テレビ・シリーズに特化したためか
配給の権利関係絡みなのか
劇場用作品いわゆる映画については
どこにも書かれておらず
サンダーバード6号については
紹介されていません。
それが
ちょっと物足りないとはいえ
テレビシリーズに関しての
基本的なデータは押さえられています。
各エピソードのフィルムから
デュープしたスチール自体は
あまり綺麗なものとはいえませんが
表紙の惹句に謳われている通り
「永久保存版」の名に恥じない
1冊だと思う次第。
以下は
『サンダーバード』とは関係のない
古本話になります。
その後、実写系作品のムックは
同じ徳間書店から出ていた
『タウンムック』シリーズの増刊で
「スーパー・ビジュアル」という
通しタイトルを持つシリーズとして
刊行されることになったようです。
『ロマンアルバム増刊《サンダーバード》』も
後にスーパー・ビジュアル・シリーズの
ラインナップに組み込まれることになります。
何でそんなことが分かるのかというと
かなり前に古本屋で見つけて買っておいた
『タウンムック増刊
スーパー・ビジュアル4《仮面ライダー》』

(徳間書店、1981.4.25)
の表3に
スーパー・ビジュアル・シリーズの
第5弾として
『ワンダーウーマン』が
紹介されていて
他のスーパー・ビジュアル・シリーズの
ラインナップとして
『ロマンアルバム増刊《サンダーバード》』と
『スターウォーズ 帝国の逆襲』
『謎の円盤UFO』
『スペース1999』が
あげられているからです。
たぶん上に書いた順序で
出たのではないかと思いますが
手もとには『仮面ライダー』しかないので
正確なところは分かりません。
『ロマンアルバム増刊《サンダーバード》』と
『タウンムック増刊《仮面ライダー》』は
判型もまったく同じなので
揃えて並べても
違和感はないのですけど
書誌的には別のシリーズ
ということになります。
ロマンアルバム増刊と
タウンムック増刊の関係や
スーパー・ビジュアルという
シリーズとの関係とかは
これまでまったく意識してなかったので
こうやって改めて変遷が分かると
なんだか嬉しくなってきます。
もちろんマニアの方には
及びもつかないわけで
とっくに知ってたよ
という人も多いのかも知れませんが
それでも、ね。(^_^)
