外は雪で大変なようですが……

$圏外の日乘-『ドラマ』2012年2月号
(映人社、2012年2月1日発行 34巻2号 通巻392号)

先日、店頭で発見して
『相棒 season10』第1話の
シナリオが収録されていたので
即買いしました。

ところが、2時間スペシャルだったことが
災いしてなのか、
ゲスト俳優として奈央ちゃんの名前は
どこにも出てません。

もちろんスチールなどがあるわけもなく……

でもまあ、これも御縁ですから買いました。


収録されているシナリオは
season10 の第1話、第3話、第6話ですが、
太田愛脚本の第3話「晩夏」に
いちばん感銘を受けました。

まるで連城三紀彦の小説のような
短歌がらみの作品で、
皮肉な愛の結末には感動しました。

これはテレビでも観たかったかも。

太田愛は平成ウルトラの脚本も書いているので
名前は知っていたし、
特撮ファンのマイミクにも受けの良い作家でしたが、
こんな見事なミステリをものするとは
思いもよりませんでした。

自分は、長澤奈央ファンとして買ったわけですが、
ミステリ・ファンとしても
これが読めるだけで
充分元は取れたかもしれません。


第6話は、まずは役者ありきの脚本だったので
お話自体は今ひとつ。

それでも水準以上の出来かとは思いますが。


第1話の感想は、以前書いた通りです。


他に『AKBラジオドラマ劇場』から
シナリオが4編、再録されています。

番組スタートの経緯も紹介されています。

AKBファンはこういうのに食いつくのかどうか
よく分かりませんが、
もしかしたら品薄になる可能性も
あるかもしれませんね。

奈央ちゃん出演ドラマの
シナリオも押さえときたい向きは
念のため、お早めのご入手をお勧めします。


他に、市川森一の追悼特集記事があり、
NHKドラマ『新・坊ちゃん』(1975)が
市川森一脚本と知って
驚くと同時に、懐かしい思いに駆られました。

「オーディオドラマコーナー」では
この2月6日から
NHK-FM「青春アドベンチャー」で
江戸川乱歩の『魔術師』が放送される情報を得て
ちょっとトクした気分になったり。

これは聴き逃さないようにしないとね。