この3回ほど、会計的な記事を書きましたが、
確かに、会計の教科書にはあまり書かれていない内容かもしれませんね。
決算内容に対して、市場はどういうリアクションをおこしがちで、
それにどう対応するべきか?
などいう実践的な会計書は私も読んだことがありません。
それでも、以前はほとんど触れられなかった、
ROE=売上高純利益率×総資産回転率×財務レバレッジ
とか
PER×ROE=PBR
とか
PER×配当利回り=配当性向
みたいな公式はぼちぼち見受けられるようになりました。
以前(といっても、私が社会人になりたての頃)は、財務分析と言うと
安全性分析が中心だったんですね。
自己資本比率とか流動比率とか負債比率とか・・・。
主に銀行が貸付先が潰れないかどうかを調べる目的で発展したような所があって、
たとえば「自己資本比率は高ければ高いほど良い」みたいな
貸付側にとって都合のよい発想が蔓延していました。
その結果、現預金を抱え込んで、投資するでなく、配当を増やすでなく、
ROEは2%前後。
みたいな投資家にとっては最悪な企業が増えてしまったんですね。
(いえいえ、別に上場していないなら、文句を言うつもりはありませんよ。
けど、上場してシコタマ、オーナーが利益を手にしたにも関わらず、
そのまま経営者として居座って
株主価値を高めようとしない行為については問題を感じるわけです。)
現役世代の日本人は、「政治に無関心な人が多い」と言われてずいぶん経ちますが、
同時に、企業経営にも無関心な人が増えていると思います。
前者は「民主主義」、後者は「資本主義」とも言い換えられますが、
今の日本を動かしている2大社会システムに
国民が無関心なのってどうかとも思うわけです。
やはり、多くの人が株主になって、
複眼的に資本主義を議論できる土壌を作るべきだと思うのです。
(特にサラリーマンは株主になるべきだ。
国民が選挙権を持つにも似た意味合いがある。)
いえ、私も資本主義がベストな社会システムとは思っていませんよ。
けど、これに変わるシステムは今存在しないし、
このシステムで世の中が回っているわけですから、
自分も当事者となって、考える側に立つべきだと思うのです。
当ブログ記事「要はそれが現実だ」2013.12.13参照
http://ameblo.jp/okuyama-tukito/entry-11734526167.html
毎日毎日、株価が変動して、大切な財産が妙な動きをしてくれれば、
誰だっていろいろ考えると思いますよ。
そういう需要ができれば、
誰かが「投資家のための会計戦略書」を書いてもそれなりに売れるとは思うのですが・・・。
本日も、参考になりましたら、
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