花散らしの雨 ~2~ | 奥様はねこ ~団地妻猫とダーリン絵日記~

花散らしの雨 ~2~

今週はコメント欄を閉じてます。
そのかわり毎日更新します。
あの・・胎教に良くないかもしれないので、妊婦さんはどうか読まないでください。
すみません。


↓先に↓こちら↓からおよみください。
『花散らしの雨 ~1~』

『花散らしの雨 ~2~』

「今、何が一番つらいの?」
誰かの声がした。
奥様はねこ ~団地妻猫とダーリン絵日記~-sakura

あかちゃんが‥、お腹の赤ちゃんが、しんじゃったんです。
奥様はねこ ~団地妻猫とダーリン絵日記~-桜6
私が、わるいんです。


そう、この時、ちゃんと私はわかっていたはずなのに‥。
私のお腹に、あかちゃんはもう居ないことを‥。

泣きだして応えられなくなった私の横で、
誰かがだーりんに聞いた。
「何ヶ月だったの?」
「えっ‥と」
言葉に詰まるだーりん。

「あなた、旦那さんなのにわかんないの?12週くらい?」
「そ、そのくらいです」
頼りなげなだーりんの声。

ちがうょだーりん、ちがう!15週と3日ょ!あと数日で16週であとちょっとで安定期だったんだから。。。
意識が遠のいた。


次に気がついた時、白い天井が見えた。
私は、夜道を急いで歩いてたはずなのに‥
「どこ‥ですか?」
尋ねると、
「KI産婦人科病院です」
隣で誰かが答えてくれた。

あぁ、助かった、、これでお腹の赤ちゃんが助かる。
手を握ってくれてた看護師さんに、必死に訴えた。

「流産しそうなんです。あかちゃん、助けてください。」

看護師さんは、困ったような顔をして、
奥様はねこ ~団地妻猫とダーリン絵日記~-桜7

「覚えて‥ないの?」と言った。

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