にちょの森

むかし、むかし、１０年ちょい昔、あるところに、あかねこずきんちゃんというOLがおりました。

彼女はかろうじてぴちぴちのお年頃でしたが、森の狼さん達は見向きもしなかったのです。
なぜなら、あるところとは、にちょの森だったからーーーー。

※新宿二丁目（通称にちょ）は、同性愛者の集う繁華街です
　妻ねこの会社はお堅い金融系なのになぜかにちょにありました。

新宿三丁目駅には出口がたくさんあるのですが、そのひとつが大きなビル（ドラマロケで使われるお洒落なインテリアショップが入ってるビル）の地下につながっていて、ビルの一番奥の大きな階段をのぼると、新宿二丁目に直結の出口があったのです。

暗くてよくみえないけど、この奥が出口。
トンネルをぬけるとそこは、にちょだった・・

夜になるとその大きな階段のそこここに、人待ち顔の青少年達がぽつりぽつりと座っていました。たぶん、ナンパ待ち？

近道だから、妻ねこがその出口から帰ろうとドアを開けると、
青少年達がざっと振り向く・・そして、

ふっか～いため息をつかれる・・
ぇぇと、それは「なんだ女か・・」ですよね？
「女性としてがっかりな感じ」とかじゃないですよね・・・（；；）

さて、会社のおぢさん達も、その出口を使うもんだから、たまに青少年達にナンパされたそうな。。

（っていうか、青少年、守備範囲とっても広いのね・・）

まぁ、青少年だって所かまわずナンパするわけではないでしょう。
唯一にちょ直結の出口から現れる殿方だからこその、勇気を出してのお声掛けってやつじゃないでしょうか？

おぢさん、李下に冠を正さず・・だよ。

※このお話は前世紀末頃のお話です。今はこういう光景があるかどうか知りませなんだ‥。

「読んだょ」の合図にぽちっ

　今週末は、にちょ編、もいっちょつづく・・・

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