腰痛、肩こり、O脚を治したい人に知って欲しい 少し詳しい姿勢のチェック法
こんにちは!奥川です。
これまでも姿勢のチェック法を、このblogで何度か取り上げましたが
『ランドマークから見た良い姿勢』
⇒ https://ameblo.jp/okugawa-seitai/entry-11359645680.html #アメブロ @ameba_officialさんから
実はそれらは大まかなチェック法なのです。
実際に姿勢改善の専門家が行うチェック法は、もっともっと細かく身体を見ます。
なぜ、細かいチェック法を今まで取り上げなかったかというと…「出し惜しみだろ!?」とか言われそうですが
そうでは無くて
『多分書いたとしても難しくて分からないし、大体そこまで一般の人は知らなくても良いかな^^』
と思って、簡単なチェック法しか取り上げていませんでした。
ですが、今回は少し思う所もあり(後ほど説明致します)少し詳しい姿勢のチェック法を取り上げてみたいと思います。
では、早速やっていきましょう!
まず、壁に「踵」「お尻」「背中」「頭」を付けて立ってください。*足幅は腰幅位です
横から見た姿勢…専門用語を使いますと「矢状面」での姿勢のチェック法となります。
一人でも実施可能ですが、二人いれば更に良いです。
ペアの人にチェックを手伝ってもらたり
スマホやタブレットで写真を撮って貰って、後から確認出来るので
チェックもしやすいですし、写真を見ればより具体的に自分の姿勢が理解出来る事でしょう。
さて、それでは良い姿勢か?どうか?チェックしていきますね。
ちなみに「良い姿勢」の定義はたくさんあります 参考blog『良い姿勢とは楽な姿勢?①』
⇒ https://ameblo.jp/okugawa-seitai/entry-11368183447.html #アメブロ @ameba_officialさんから
今回の良い姿勢は静かに立っている時に構造的に安定する姿勢、動きやすい姿勢とさせていただきます。
いわゆる『ニュートラルアライメント』の事です。*ニュートラルアライメントについてはこちらのblogを参照ください『ニュートラルアライメント』⇒ https://ameblo.jp/okugawa-seitai/entry-11388030240.html #アメブロ @ameba_officialさんから
さて、チェックに戻りまして、壁に背中を付けて立った時に次の項目が全てオッケーなら良い姿勢と言われています。
・頭‐背中‐お尻が壁につく
・ASIS~恥骨を結んだ線が床と垂直
・腰部は手の平一枚分の隙間がある
・胸骨柄~th3を結んだ線が床に並行
・th3~th10を結んだ線が床と垂直
・第10肋骨弓~ASISを結んだ線が床と垂直
どうでしょうか?専門用語も多いので意味不明だと思いますし…これ全部チェックするのは面倒くさそうですよね
専門用語を説明しながら、チェック法の解説をしますので
ちょっと頑張って一つずつチェックしていきましょう!
まずは一つ目のチェックポイント
・頭‐背中‐お尻が壁につく
これは簡単ですよね
「どうしても頭が浮いてしまう」
という人は余り良い姿勢と言えません。
ほとんどいないと思いますが、当てはまる人は強度の猫背の人が考えられます
続いて、二つ目のチェックポイント
・ASIS~恥骨を結んだ線が床と垂直
これは過去のblogでも説明しておりますので、こちらを参考下さい。
『正しい姿勢?のチェック法~ほんのちょっと細かいバージョン~』
⇒ https://ameblo.jp/okugawa-seitai/entry-11280673486.html #アメブロ @ameba_officialさんから
ASISとは上前腸骨棘の事を言うのですが
ベルトラインの少し下に、骨盤の出っ張っている部分があると思います。
それがASISです。
恥骨は男性なら大体おち○ちんの真上にある骨です。
女性の方はおへそから下に下がっていって、お肉から骨に変わる所です。
この二つが横から見た時に垂直に並んでいるのが良いとの事です。
参考blogをご覧になった方は、blogで書かれている良い(ニュートラルな)骨盤の角度
つまり骨盤三角が垂直になって状態だと理解してください。
さぁ、三つ目のチェックポイントです。
・腰部は手の平一枚分の隙間がある
これは簡単です!
腰の反っている部分が壁と「手の平一枚」くらいの隙間が良いと言う事です。
2枚、3枚と入ってしまう人は「反り腰」である事が考えられます。
逆に1枚も入らないのも良くなくて、その場合は「フラットバック」という不良姿勢である事が考えられます。
では、四つ目のチェックポイントです。
・胸骨柄~th3を結んだ線が床に並行
これはかなり難易度が高いですね!
まず「胸骨柄」ですが、大雑把に説明すると…
男性がネクタイする時に、丁度結び目の玉になった部分があたる部分に
胸の骨のくぼみがあると思います、それが胸骨柄ですが…
分かりにくいと思うので、骸骨くんで説明しますと
このくぼみの部分です。
このくぼみの裏側にある背骨がTH3(胸椎3番)であるのが良いという事です。
胸椎3番ってどこやねん?という言葉が聞こえてきそうですが…
首を前に倒した時に、一番後ろに飛び出す骨がありますが
それが胸椎1番です(頸椎7番と説明している文献もありますが、ここでは胸椎1番に致します)
その二つ下の出っ張りが胸骨柄と平行だと良いと言う事です。
いやぁ~~~大変ですね!もうひと踏ん張りで5つ目のチェックポイントです。
・th3~th10を結んだ線が床と垂直
TH10(胸椎10番)はおおよそ「みぞおち」の高さになります。
どうしても正確に調べたい!という人は胸椎3番から7つ下の骨の出っ張りを探してみてください。
胸椎3番から胸椎10番の骨の出っ張り(正確には脊椎の棘突起)が垂直に並ぶのが良い姿勢との事です。
これはどう調べるかと言いますと、背中が壁につくのが良い姿勢なので
胸椎3番から10番までが壁についているのが良い姿勢という事です。
ちなみにこの部分が壁に全然着かない人は「胸を張りすぎ」の人で、不良姿勢の分類では「軍隊姿勢」に当てはまる事が考えられます。
いよいよラスト6つ目のチェックポイント!
・第10肋骨弓~ASISを結んだ線が床と垂直
第10肋骨弓は、肋骨…あばらの一番前に飛び出している部分と思って頂き大体間違いないです。
その高さがASISと同じというのが良い姿勢だとの事です。
ちなみに反り腰の人や胸を張りすぎる人は第10肋骨弓がASISより前に飛び出している事が多いです。
以上です!!
最初の写真にチェックポイントを整理しますと、次の様になります。
いかがですか?ご自分の姿勢は良い姿勢(ニュートラルアライメント)に近かったでしょうか?
それとも全然違いましたか?
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さて、最初の今まで取り上げなかった細かな姿勢チェックを、今回blogで取り上げようと思った理由ですが
2つ程あります。
まず1つ目は…
先日お客さまで「O脚を治したいのですが」という方が来ました。
その方が
「以前に違うお店で猫背は治して貰ったのですが、O脚が治っていないので…こちらはO脚改善で有名なお店だと伺ったので・・・」
とおっしゃるのです…
ですがね…、ですが、そのお客様は明らかに…
「めちゃくちゃ猫背」だったんです!
で、初回にそれを伝えるのは流石に可哀そう…と思い。
何回か施術にお越しになって、信頼関係が築けたかな?という頃に上のチェック法を紹介しました。
とても落ち込んでましたねぇ…
で、気になったので「前のお店ではどうやって姿勢の改善をチェックしてました?」と聞くと
「いや、先生が姿勢を見て・・・雰囲気?で良くなったね、とかって感じでした」
そうなんですよね
専門家の方でも残念ながらチェック法に差があるのです。
まぁ、そこは知識量の差でもあるので仕方無い部分もあるのですが…酷いのは先のお客様の様に
先生が見た感じの印象で「猫背」だ「反り腰」だと言われて、鵜呑みにしてしまうケースですよね^^;
しかし最近はお客様とお話していると、割と自分で身体の事を勉強して専門知識を独学で覚えたり
blogなんかを細かく読んでいる方も多い様子です。
むしろ、専門家よりもしっかりしている一般の方もふえてきた感じがします。
一般の方の身体に関する情報を選別する能力、リテラシーが近頃高まっていると感じます。
ただ興味ある内容に飛びつく…というよりは「質の高い情報」「信頼出来る情報」を選別する人が増えている感覚を持ちます。
これは良い事だと思います。
何故かと言うと…自分もblogなどで情報発信していますが、ネット上の身体に関する情報の多くは
主観的な物が多く(ようは私はこう思っている程度のこと)しっかりした根拠を持たないものが多いです。
昔はそれでも良かったのかもしれませんが、昨今はそれでは通用しなくなってきているようです。
中身が大切だという風になってきている。
そんな事もあり
「時代も変わってきたのだな、じゃあ少し詳しい事も書いてみるか!」と思い今回書いてみました。
今回の記事が好評だったら、一般向けのblogなので余り難しい事を書きたいくなかったのですが(難しい事はこちらのblogにたくさん書いているので TC研究会blog)
このblogでも少し専門的な事や学術的な事を書いていこうかと思っています。
2つ目は逆説的ですが、姿勢は見た目の問題ですが最終的には中身が伴わないと意味が無い
というのを伝えたいからです。
上記のチェックで姿勢を作った方、そのまま歩いてみてください。
違和感無く歩けた方はいますか?
カチコチでロボットみたいになってしまうのではないでしょうか?
ほとんどの方はいつもと違う姿勢に、違和感無く歩く事が出来なかったと思います。
そうなのです。
良い姿勢のチェックはあくまでも確認作業であり、それを目標にすると本末転倒なのです。
意識的に良い姿勢を取れる事が大切なのでは無く、無意識に良い姿勢でいられる事が大切なのです。
チェックはそこに到達する為の一つの方法に過ぎないのです。
また、一つの基準と書いたように、全ての人が必ずこの姿勢が取れる訳ではありません。
この姿勢が取れない人、取れるようになるまで時間が掛ってしまう人もいます。
しかし、人も動物と言うからには動ける事が大切ですし、動く事で健康を維持しています。
ジッと正しい姿勢が取れる事に執着し過ぎて、動きの改善がおろそかになるのも本末転倒です。
そんな懸念もあり、今まではblogに書きませんでしたし、極力お客様にも教える事はありませんでした。
ですが、最初に逆説的にと書いたようにそれを体感してもらう為にお伝えする事があります。
ですので、皆さまも今回のblogで行ったチェック法はあくまでも一つの参考にしてください。
日常で快適に生活出来る事が一番大切です。
余り執着しないで下さいね!
とはいえ、姿勢の改善はもちろん腰痛、肩こり、O脚の改善にも繋がっております。
当院では自然で快適な動きを探索する中で、姿勢も自ずと良くなっていくオリジナルの体操を指導していますので
興味ある方は是非お越しください。
長文最後までご覧になって頂きありがとうございました。
近いうちに今回のような見た目からではなく、感覚的に良い姿勢を体感出来るワークをご紹介したいと考えておりますので、今後の当院blogをご期待ください。
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